voice: 10301020010 お待ちしておりましたわ。 ラモーナ・ウォルフさん、でよろしかったですわね?

voice: 10301020020 ラモーナ おぉ……ミス千寿。 やはり配信で見るより実物の方が美しい。

voice: 10301020030 千寿暦と申します。よろしくお願いいたしますわ。

voice: 10301020040 ラモーナ よろしく。同じ舞台に立てるなんて光栄だ。 親愛の情をこめて暦と呼んでもいいか?

voice: 10301020050 ご自由に。 これから暮らす寮へ向かいましょうか、ウォルフさん。

voice: 10301020060 ラモーナ あ、ああ、わかった。案内ありがとう。

voice: 10301020070 ラモーナ (言葉遣いはいたって丁寧なんだが、距離を感じるな)

voice: 10301020080 ラモーナ (いや待て。これはパーソナルスペースを大事にする  日本流の気遣いに違いない。粋、というやつか)

voice: 10301020090 ラモーナ すばらしい! 美しいぞ、千寿暦!

voice: 10301020100 え、ええと……。何かおっしゃりまして?

voice: 10301020110 voice: 10301020111 ラモーナ つい感動が言葉に出てしまっただけだ。 おお、あれが寮だな!? さっそく行ってみよう!

voice: 10301020120 ふ、ふう……美人でドキドキしましたわ……。 これがドイツ流の距離感ですのね、心臓に悪すぎですわ……。

voice: 10301020130 ラモーナ これが寮か、驚いた……。 もはやちょっとしたホテルだな。

voice: 10301020140 銀河座は世界中でスカウト活動をしておりますから。

voice: 10301020150 ラモーナ なるほど、多種多様な仲間たちとの共同生活か。 となれば第一印象は重要。挨拶は欠かせないな。

voice: 10301020160 ラモーナ 見てくれ暦。引っ越し蕎麦を買ってきたんだ。 まずは顔と名前を覚えてもらわねばな!

voice: 10301020170 名簿を渡しておきますわ。あとはご自由に。

voice: 10301020180 ラモーナ よし、ひと部屋ずつ挨拶といこう。 まずは……中国出身、王雪か。

voice: 10301020190 誰だ、あんた?

voice: 10301020200 ラモーナ 今日から仲間入りしたラモーナ・ウォルフだ。 そばにいさせてくれ。蕎麦だけに。

voice: 10301020210 voice: 10301020211 タダなら蕎麦はもらう。だが、なれあう気はない。 ……お前、全員に蕎麦を配る気か?

voice: 10301020220 ラモーナ そのつもりだ。もしや手伝ってくれるのか?

voice: 10301020230 蕎麦の礼だ、忠告してやる。 どうせ時間のムダだ、やめとけ。

voice: 10301020240 ラモーナ ふむ。いきなり暗雲が立ちこめてきたな……。

voice: 10301020250 voice: 10301020251 ラモーナ さて、次は……留守か。そのお隣も。 まさか居留守じゃないだろうな。ええい、次は!?

voice: 10301020260 リリヤ ふあぁ……。なに? 気持ちよく寝てたのに……。

voice: 10301020270 ラモーナ おっとお前は……リリヤ・クルトベイか。 起こしてしまってすまない、私は――

voice: 10301020280 リリヤ ……私への視線をすごく感じる。

voice: 10301020290 ラモーナ 相手を見て話す。意思疎通を図る上では当然だ。

voice: 10301020300 リリヤ あなたの視線、いい……。

voice: 10301020310 ラモーナ 待て。どうして服を脱いでいる……?

voice: 10301020320 リリヤ 知りたいなら素肌で感じ合えばいい。 言葉なんていらない。さあ、あなたも。

voice: 10301020330 voice: 10301020331 ラモーナ え、ええと……そうだ引っ越し蕎麦だ。 食べてくれ! それじゃ!

voice: 10301020340 ラモーナ これほどまでに個性豊かな劇団だったとはな。 退屈はしないですみそうだが……。

voice: 10301020350 ラモーナ 残っているのは与那国緋花里か……。

voice: 10301020360 緋花里 ……誰です?

voice: 10301020370 ラモーナ 新人のラモーナだ。よろしく。 お近づきの印に蕎麦でも食べないか?

voice: 10301020380 緋花里 こっ、これ以上太ったら役がもらえないさ! 悪魔の誘惑、全力で断ち切る!

voice: 10301020390 ラモーナ 待ってくれ、蕎麦はそれほど太らない! だからお前も――!

voice: 10301020400 緋花里 わっさいびーん!

voice: 10301020410 ラモーナ 謎の言語を……挨拶できたのは3人だけか。 これは、先が思いやられるな……。

voice: 10301020420 ラモーナ (個性が豊かすぎて常識が通じない劇団、それが銀河座だった。  正直、ドイツに帰りたい……)