voice: 10304200010 暦 くっ……。
voice: 10304200020 緋花里 暦さんっ!? あ、危な――
voice: 10304200030 緋花里 ――っ! 暦さん、しっかりして!
voice: 10304200040 ラモーナ 暦!?
voice: 10304200050 演出チーフ 千寿!
voice: 10304200060 銀河座団員達 千寿さんっ!?
voice: 10304200070 雪 なっ……暦サン!?
voice: 10304200080 リリヤ ……暦……!?
voice: 10304200090 暦 みなさん、落ち着いて……。
voice: 10304200100 緋花里 落ち着いていられるわけないさ! 暦さん、大丈夫!?
voice: 10304200110 暦 一瞬ふらついただけのことです。 稽古に支障はありませんわ。
voice: 10304200120 ラモーナ 自分の足で立っていられなかったんだぞ! 大いに問題があるだろう!
voice: 10304200130 暦 ……立てれば納得いただけるのですわね? ご覧の通り、問題ありません。
voice: 10304200140 ラモーナ お前という奴は……こんなときまで強がりを。
voice: 10304200150 演出チーフ 千寿。やれるのか?
voice: 10304200160 暦 はい。
voice: 10304200170 緋花里 ……。
voice: 10304200180 緋花里 先生。 次の場面の前に、私の殺陣の指導をお願いしていいですか。
voice: 10304200190 ラモーナ 緋花里?
voice: 10304200200 暦 緋花里さん……?
voice: 10304200210 雪 おい、今は殺陣の話なんてしてる場合じゃ――
voice: 10304200220 緋花里 完璧におさらいしてから暦さんと合わせたいんです。 お願いします。
voice: 10304200230 演出チーフ いいだろう。 では与那国の殺陣を見ている間、千寿たちは休憩だ。
voice: 10304200240 暦 先生……。
voice: 10304200250 演出チーフ 休憩だ。 全員、与那国の殺陣を見ておけ。
voice: 10304200260 雪 緋花里、お前……。
voice: 10304200270 ラモーナ ……みんな、離れよう。 暦。お前もこっちへ。
voice: 10304200280 暦 緋花里さん……。
voice: 10304200290 演出チーフ 与那国。まずは五条橋での立ち回りだ。 千寿を前にしているつもりで、合図と同時に始めろ。
voice: 10304200300 緋花里 はい。
voice: 10304200310 演出チーフ ――始め。
voice: 10304200320 緋花里 ……!
voice: 10304200330 緋花里 (暦さん。見ていて)
voice: 10304200340 暦 ……っ……!?
voice: 10304200350 緋花里 (私、ブレないって決めたときに、もうひとつ誓ったんだよ)
voice: 10304200360 緋花里 (暦さんだけには背負わせない。 弁慶をひとりぼっちにはしない)
voice: 10304200370 緋花里 (私も一緒に背負うんだ!)
voice: 10304200380 演出チーフ 与那国……!?
voice: 10304200390 ラモーナ 緋花里らしいダイナミックな動きだが……。 それだけではないな。
voice: 10304200400 ラモーナ 父を失い、母と別れ、正体を伏して剣に生きねばならなかった 若者の心境を映し出した繊細な表情……。
voice: 10304200410 ラモーナ 余分な力の抜けた、洗練された剣捌き……。 見える……あの場にいないはずの暦と、刃を重ねる様が。
voice: 10304200420 リリヤ 緋花里は答えを見つけたの。 ……あれが今の緋花里。
voice: 10304200430 雪 ワタシの知ってる緋花里じゃない。 あれじゃ、まるで……。
voice: 10304200440 暦 ……牛若丸……!
voice: 10304200450 緋花里 (暦さんはひとりでみんなを引っ張ってきた。 そんな暦さんを助けたいなら、私は――)
voice: 10304200460 緋花里 (私は、暦さんより強く輝くんだ! 暦さんを超えなきゃ、暦さんのこと助けられないんだから!)
voice: 10304200470 銀河座団員達 ね、ねえ。 与那国さんって、あんなにすごかったっけ?
voice: 10304200480 銀河座団員達 も、もしかして……。 本当に千寿さんの存在を食っちゃうんじゃ……!
voice: 10304200490 演出チーフ ……そこまでだ、与那国。
voice: 10304200500 緋花里 何かまずかったですか?
voice: 10304200510 演出チーフ いや……問題ない。 今の感覚を忘れるな。
voice: 10304200520 演出チーフ それから、明日の稽古前に時間を作っておけ。 殺陣師と打ち合わせだ。牛若丸の見せ場を増やせないか検討する。
voice: 10304200530 緋花里 はい!
voice: 10304200540 暦 ……。
voice: 10304200550 暦 (めざましい上達ぶり……。 これが緋花里さんの真価なのですね)
voice: 10304200560 演出チーフ 千寿。そろそろ合わせを再開できるか。
voice: 10304200570 暦 大丈夫です。ご心配をおかけしました。
voice: 10304200580 暦 (私も負けてはいられません。 いえ……絶対に負けてはいけないのです)
voice: 10304200590 暦といろはの祖母 結構です。 先の舞台を繰り返すようなことなどあってはなりませんよ。
voice: 10304200600 元劇団員C 今度は大丈夫なのかい? 『マクベス』の時のように、他の星に輝きを持っていかれるようでは困るよ。
voice: 10304200610 元劇団員A そんなものは当然だろう。 次の公演で求められるのは何か、理解していないわけではないだろうな?
voice: 10304200620 元劇団員B 奇を衒った小手先の芸で誤魔化せるのは、目を曇らせた者だけよ。 サンクルーの批評家たちのように。
voice: 10304200630 暦 (主役として。ダイスター候補に推される者として。 『マクベス』と同じ結果に終わるわけにはいかない)
voice: 10304200640 演出チーフ 千寿のコンディションを考慮して、芝居は最後の一撃からだ。 まずは渾身の一太刀を繰り出す弁慶のセリフ。いいな。
voice: 10304200650 暦 はい。
voice: 10304200660 暦 『――これなる一撃にて、雌雄を決せん!』
voice: 10304200670 緋花里 『遅い……。 強さとは、ただ力のみにあらず』
voice: 10304200680 暦 『……なにゆえ捉えられぬ……! この者に届かぬ……!』
voice: 10304200690 暦 (やはり、先生方の信頼は間違っていなかった)
voice: 10304200700 暦 (緋花里さん。 今のあなたは、私に背中を追わせるほど力をつけて――!)