voice: 10404010010 審査員A 本当にこの劇団に? 例年ではありえない……上層部も思い切ったわね。
voice: 10404010020 ひばり 演劇とは常に変化しつづけていくもの……。 界隈の隆盛や発展のためには新たな形も受け入れていかなくてはなりません。
voice: 10404010030 審査員B なるほどね。演劇界にも大きな変容が訪れているということね。 ……なかなか面白いじゃない。
voice: 10404010040 審査員A まあ、それが上の見解なら仕方ないわね。
voice: 10404010050 審査員A 果たして、彼女たちがどれほどのものを私たちに見せてくれるのか……。 お手並み拝見といきましょうか。
voice: 10404010060 ひばり 異論がある方は……いませんね? ……それでは通達をお願いいたします。
voice: 10404010070 ひばり ――『劇団電姫』に。
voice: 10404010080 ひばり 『世界演劇リーグまで、1年を切りました!』
voice: 10404010090 ひばり 『会場はここ東京、上野に新設されます『アストロラーべホール』!』
voice: 10404010100 ひばり 『……そして、演劇ファンの皆様ならばもうお分かりのことでしょう!』
voice: 10404010110 ひばり 『ホロスコープシーズンの到来です!』
voice: 10404010120 いろは おおおお……! とうとう来ましたね、この時期が! いつかは電姫にも、審査の人が来るかもしれないですよね……!
voice: 10404010130 美兎 そ、そうなの……かな!? どうしよう……審査なんて、緊張しちゃうな……。
voice: 10404010140 叶羽 いや~、それはないから安心しなよ。 だって世界演劇リーグなんて、どうせお堅い連中の集まりでしょ?
voice: 10404010150 叶羽 うちの舞台は2.5次元メインで、ああいう人たちの好みじゃないだろうし、 劇団の規模もそこまで大きいわけじゃないからね。
voice: 10404010160 叶羽 はなから選外でしょ。来るわけないない。 ってか劇団なんて、この世に腐るほどあるんだし。
voice: 10404010170 電姫劇団員たち 「そうだよね~」「うちら電姫には関係ない世界かぁ~」 「古き良き演劇って感じの舞台しか、好まなそうだもんね」
voice: 10404010180 いろは う~ん、たしかにそうかもしれませんが……。 でもでも、僕たちだって最近、けっこう注目されていますし!
voice: 10404010190 いろは この間の舞台も、かなり評判良かったですからね! もしかしたら、もしかするかもしれないじゃないですか!
voice: 10404010200 カミラ この『世界演劇リーグ』の審査が来ると、具体的にはどーなるわけ? すごい劇団って認められる感じ?
voice: 10404010210 いろは はい、そうなんですっ! 世界演劇リーグの方たちは、 次期ダイスターを選出すべく、色んな劇団を回るそうなんですよ!
voice: 10404010220 いろは それが『ホロスコープシーズン』と言って、この期間中に審査が来ると、 ダイスターにも選ばれやすい、ダイスター強化期間らしいんですっ!
voice: 10404010230 いろは だから、もし審査が来たら、今よりももっといろんな人たちが、 電姫の舞台を観に来てくれるようになると思うんです!
voice: 10404010240 蕾 ふむ……たしかに、審査員が訪れたというのは、ひとつの宣伝材料となり、 今まで電姫を知らなかった人たちも観に来てくれる可能性は大いにあるな。
voice: 10404010250 劇団員A・B 「そしたらさ、お金もいっぱい稼げるようになるよね?」 「それマ!? ついに貧乏劇団を脱出ってこと!?」
voice: 10404010260 劇団員C・D 「じゃあシアタールーム欲しい! みんなで応援上映会したい!!」 「いやいや、それより撮影会用のスタジオでしょ! コス会できるし!」
voice: 10404010270 美兎 みんな、すごく楽しそう……。 でも本当に、今より電姫が盛り上がるなら、たしかに嬉しいけど……。
voice: 10404010280 叶羽 えー、世界演劇リーグの目に留まったところで、 いいことなんて何もないっての。真面目で堅苦しくなるだけよ。
voice: 10404010290 叶羽 そしたら今までみたいに、みんなで楽しく、なんて言ってられなくなるし。 だったらこのまま、自由にゆるーくやれてるほうが、ラクでいいじゃない。
voice: 10404010300 電姫劇団員たち 「うわっ、それは盲点だったわ……」「だったら今のままがいいかも……」 「だね。オタトークできなくなるのは死活問題だし……」
voice: 10404010310 叶羽 まっ、なんにせよ来るわけないんだし、話すだけムダムダ! だったらもっと別の楽しい話を――。
voice: 10404010320 要 みんな! 集まって!
voice: 10404010330 蕾 どうしたんですか、要さん? 何を慌てて……はっ! まさか組織の奴らが何か仕掛けて……!?
voice: 10404010340 要 ……来たのよ、遂に。
voice: 10404010350 叶羽 は?
voice: 10404010360 カミラ えっ、これって……マジ?
voice: 10404010370 美兎 い、いやいや……まさか……。 噂をすれば……なんて、そんなこと……あるわけ……ない、ですよね?
voice: 10404010380 いろは もしかして……!
voice: 10404010390 要 そうよ。 あの世界演劇リーグから直々に、電姫へ手紙が届いたのよ!
voice: 10404010400 劇団員たち え……ええーー!?