voice: 10404080010 オーディションを始めるわ。 まずはライオンから。

voice: 10404080020 ……次はオズの魔法使い。 じゃあ、いろはから。

voice: 10404080030 voice: 10404080031 いろは はい! ……『私は偉大にして恐ろしいオズ。お前は誰だ? なぜ会いに来た』

voice: 10404080040 電姫劇団員たち (おおお! いろはさん、すごい!  めちゃくちゃ魔女っぽい!)

voice: 10404080050 カミラ (人間だってバレないように、威勢よく立ち振る舞うオズ……。  いろっち、ハマってるな~)

voice: 10404080060 叶羽 (いろはってば、やるじゃない)

voice: 10404080070 いろは 『邪悪な魔女が死ぬまで、お前は叔父や叔母に会うことはできない。  魔女は邪悪……とてつもなく邪悪だ……殺さねばならない』

voice: 10404080080 いろは 『さあ行け。魔女を殺すまでは、二度と私に会おうなどと思うな』

voice: 10404080090 美兎 (いろはちゃん、すごい……!  美兎も、頑張らないと……同じ舞台に立てるように……!)

voice: 10404080100 じゃあ次、いろは。 ドロシーをやってみてちょうだい。

voice: 10404080110 いろは はい……! 『ねえ、善い魔女さん。 わたし、おじさんとおばさんの所へ帰りたいの。きっと心配しているわ』

voice: 10404080120 美兎 (いろはちゃんのドロシー……この間より、もっと良くなってる。  元気で、まっすぐで……つい応援したくなっちゃうような……)

voice: 10404080130 (千寿、なかなかいいな……  センスの有無など感じさせない、素晴らしい演技だ)

voice: 10404080140 いろは 『さあ、エメラルドの都に行きましょう!  偉大なオズさまに、家に帰る方法を尋ねなきゃ!』

voice: 10404080150 はい、ありがとう。 じゃあ最後、美兎。

voice: 10404080160 voice: 10404080161 美兎 は……はい……! ……ふぅ……。

voice: 10404080170 美兎 『ねえ、善い魔女さん。わたし、おじさんとおばさんの所へ帰りたいの。  きっと心配しているわ』

voice: 10404080180 いろは

voice: 10404080190 叶羽 (わお……これは手ごわい相手来ちゃったぞ)

voice: 10404080200 (おお……!)

voice: 10404080210 カミラ (えっ、ヤバ……あれが、みとりん……?)

voice: 10404080220 『それならば、エメラルドの都へ行かなければ。  オズが助けてくれるかもしれません』

voice: 10404080230 美兎 『オズ……? その人は善い人なの?』

voice: 10404080240 『偉大な魔法使いです。エメラルドの都に住んでいる。  他のどんな魔女や魔法使いよりも強いのですよ』

voice: 10404080250 いろは (みとちゃん……)

voice: 10404080260 美兎 『ねえ見てトト! この銀の靴、わたしにぴったり合ったわ!  長い旅路でも、これならきっとすり減らないわね』

voice: 10404080270 美兎 『さあ、エメラルドの都に行きましょう!  偉大なオズさまに、家に帰る方法を尋ねなきゃ!』

voice: 10404080280 いろは ……私にも、お姉ちゃんみたいなセンスがあったらよかったのに。

voice: 10404080290 いろは ……っ、どうして、僕には……。

voice: 10404080300 カミラ いろっち? ……どうかした? 具合でも悪いん?

voice: 10404080310 いろは い、いえ……大丈夫ですよ。

voice: 10404080320 OK! 終わっていいわよ。

voice: 10404080330 美兎 あ、ありがとうございました……!

voice: 10404080340 カミラ お疲れ~! めちゃすごかったよ、みとりん!

voice: 10404080350 ああ。あれは誰がどう見ても、まさにドロシーだったな。

voice: 10404080360 叶羽 さすがにこんなの見せられたら、たまんないわ。 アタシも、今回ばかりはお手上げって感じ。

voice: 10404080370 美兎 ほ……本当……?

voice: 10404080380 いろは はいっ、とってもすごかったですよ! みとちゃん!

voice: 10404080390 美兎 いろはちゃん……ありがとう。 でも美兎は、いろはちゃんの方が……ドロシーの役、似合ってるって思う。

voice: 10404080400 voice: 10404080401 いろは あ……、 えへへ……ありがとうございますっ。

voice: 10404080410 voice: 10404080411 美兎 ……? いろはちゃん……?

voice: 10404080420 さっそくで悪いけど……配役が決まったわ。 発表するわよ。

voice: 10404080430 まず臆病なライオン、本巣叶羽。

voice: 10404080440 叶羽 ライオンね~。はーい。

voice: 10404080450 知恵を求めるかかし、阿岐留カミラ。

voice: 10404080460 カミラ お、よっし、頑張りまっす!

voice: 10404080470 ブリキの木こり、猫足蕾。

voice: 10404080480 御意。

voice: 10404080490 オズの魔法使い、千寿いろは。

voice: 10404080500 いろは はい……。

voice: 10404080510 そしてドロシーは……白丸美兎。

voice: 10404080520 美兎 あ……は、はい……!

voice: 10404080530 カミラ おおー! やっぱり、みとりんがドロシーなんだ!

voice: 10404080540 叶羽 あの演技見ちゃったらね~。

voice: 10404080550 異論なしの結果だな。

voice: 10404080560 電姫劇団員たち 「神だったもんね。白丸さんの演技」 「あれは人気出そうだよね~、私も推すわ」「分かりみ」

voice: 10404080570 いろは ……。

voice: 10404080580 はいはい静かに。じゃあ本番用の台本配るわよ。

voice: 10404080590 電姫劇団員たち はーい!

voice: 10404080600 いろは (本当に……みとちゃんの演技は誰が見てもすごかったです。  僕は改めて、思い知らされました)

voice: 10404080610 voice: 10404080611 いろは (『僕もドロシーのようにひたむきに頑張れば、いつか魔法が使えて輝ける』  ……小さい頃は、そんな風に思っていました。それに今だって……)

voice: 10404080620 いろは (そんな夢、もうとっくに打ち砕かれていたはずなのに……  それでも僕はまだ、甘いままでした)

voice: 10404080630 いろは (それだけでなく、あろうことか、  親友のみとちゃんに、あんな良くない気持ちを抱いてしまうなんて)

voice: 10404080640 いろは (子供の頃、姉さんが羨ましくて言ってしまった言葉……  『……お姉ちゃんに、私の気持ちなんてわかりません』)

voice: 10404080650 いろは (僕の言葉のせいで、姉さんに、千寿家という重荷を背負わせてしまいました)

voice: 10404080660 いろは (そんな言葉をみとちゃんに言って、  今度はみとちゃんを傷つけてしまったら……)

voice: 10404080670 いろは (僕は、大事な親友を……。  そんなことをしてしまったら、僕はきっと自分を許せません……)

voice: 10404080680 いろは (もしかしたら僕は……  みとちゃんの友達でいる資格が、ないのかもしれません)