voice: 10404130010 要 じゃあ、次はドロシーの旅路のシーンから。 準備はいい? 美兎。
voice: 10404130020 美兎 ……。
voice: 10404130030 要 ……美兎? 聞いてる?
voice: 10404130040 美兎 え……? ……あ、はい……! えっと……。 『この国はとっても美しいわ。たくさんの色であふれて』――
voice: 10404130050 いろは なんでっ……なんで、そんなことしたんですかっ!! せっかくドロシーになれたのに……みんなの中から選ばれたのにっ!!
voice: 10404130060 美兎 ……っ。
voice: 10404130070 美兎 (……いろはちゃん、泣いてた……。 美兎……いろはちゃんに、酷いことしちゃったんだ……)
voice: 10404130080 いろは オーディションを受けた人はみんな、なりたかった役なんですよっ!? …………僕だって……!
voice: 10404130090 いろは それなのに……なんで、そんな簡単に捨ててしまえるんですかっ!? なんで僕が良いなんて言ったんですかっ!!?
voice: 10404130100 いろは 仮に、僕がドロシーになれたとしても…… そんな経緯でドロシーになりたくないですっっっ!!!!
voice: 10404130110 美兎 (美兎が、いろはちゃんを傷つけちゃったんだ……。 あんな風になるまで、追い詰めて……どうしよう)
voice: 10404130120 美兎 (美兎は、どうしたら……)
voice: 10404130130 美兎 あ、れ……?
voice: 10404130140 要 美兎、どうしたの? 気が抜けちゃった?
voice: 10404130150 美兎 (なんでだろう……センスが、途中で……)
voice: 10404130160 要 大丈夫? もう一度始めからやるわよ?
voice: 10404130170 美兎 は……はい! ……『この国はとっても美しいわ』、たくさんの……。
voice: 10404130180 美兎 たくさんの色で……あふ、れて……。
voice: 10404130190 いろは ホロスコープシーズンに世界演劇リーグから手紙が来た今、 結果を出せば、もっと色んな人に電姫のすごさを知ってもらえます。
voice: 10404130200 いろは オーディションを受けた人はみんな、なりたかった役なんですよっ!? …………僕だって……!
voice: 10404130210 美兎 (そうだよ……せっかく美兎が選ばれたんだから……。 それに、みんなが頑張ってるんだから……しっかり、やらないと……)
voice: 10404130220 美兎 ご、ごめんなさい! もう一度、お願いします……! 『この国はとっても』……とっても、美しい……。
voice: 10404130230 要 ……いえ、一旦休憩しましょう。 あんまり根を詰めすぎるのも良くないわ。
voice: 10404130240 美兎 …………はい……。
voice: 10404130250 いろは (みとちゃん……)
voice: 10404130260 いろは その後も、みとちゃんはセンスを発動できないまま、 今日のお稽古は中止になりました。
voice: 10404130270 いろは ……きっと、僕のせいです。
voice: 10404130280 いろは 僕が、お稽古の前にあんな酷いことを言ったせいで、 みとちゃんは、それを気にして……傷ついてしまったんだと思います。
voice: 10404130290 いろは みとちゃんは僕のことを想って身を引いたのに、 僕は自分のことばっかりで……また、大事な人を傷つけてしまいました。
voice: 10404130300 いろは ……今にして思えば、姉さんや、みとちゃんだけじゃなく……。
voice: 10404130310 いろは 僕は、センスのある人たちのことを…… 心のどこかで、ずっと羨ましく思っていました。
voice: 10404130320 いろは みとちゃんがドロシーに選ばれた時だって、本当は……心のどこかで、 「みとちゃんにはセンスがあるから」と、思っていたような気がします。
voice: 10404130330 いろは 昔から……人を羨んで、傷つけてばっかりで……。 僕って本当に……最低です。
voice: 10404130340 いろは やっぱり僕は……美兎ちゃんの友達、失格なんです。 ……ごめんなさい、みとちゃん……。