voice: 10501120010 審査員D 銀河座の公演ですね。 安定した舞台が見られるでしょう。
voice: 10501120020 審査員E 今年の銀河座はにわかに変化を見せた年だった。 それがどう転ぶか……見ものだな。
voice: 10501120030 審査員F ……始まりますよ。
voice: 10501120040 ラモーナ 『分かりました。アフロディーテ様のためとあらば。 このケイローン、必ずや金羊の毛皮を、あなたに献上してみせましょう』
voice: 10501120050 ラモーナ 『……なんということだ。私にはこの羊の気持ちが痛いほど分かる。 誰しもが狩られる側になどなりたくないものだ』
voice: 10501120060 ラモーナ 『あのように泣いている姿を見てこの弓を引くことはできない!』
voice: 10501120070 審査員たち !
voice: 10501120080 観客 (つい、観ているこっちまで感情移入してしまうような演技……)
voice: 10501120090 ラモーナ 『なあ、金羊。お前はカルキノスについて聞いたことがあるかい? かのヘラクレスに果敢に立ち向かった、勇敢な蟹だ』
voice: 10501120100 ラモーナ 『彼は立派なハサミを持っていてね。 今は夜空を輝く星として召し上げられているのだが――』
voice: 10501120110 ラモーナ 『星になったおかげで彼のハサミは獲物を殺さずに 綺麗に毛皮を刈り取ることが出来るという噂だ』
voice: 10501120120 ラモーナ 『カルキノスのハサミを借りれば お前を傷つけずに金の羊毛だけを手に入れることができるかもしれない』
voice: 10501120130 ラモーナ 『さあ、カルキノスを探しに行こう!』
voice: 10501120140 劇団関係者 (ハイレベルな、演技、所作。これが銀河座……! 千寿暦が居ずとも、このレベルの舞台を!?)
voice: 10501120150 審査員D (近年どおりの安定した舞台……だが、 『色』が違う。役者ひとりひとりの動きが)
voice: 10501120160 審査員E (座長のラモーナ・ウォルフを中心として、 他の役者が動いている。支え合うかのように……)
voice: 10501120170 審査員F ……なかなか面白いではありませんか。
voice: 10501120180 雪 『なんだお前たちは? 俺に何か用か?』
voice: 10501120190 ラモーナ 『カルキノスよ、頼みごとがあるのです。 どうかあなたの持っているハサミを貸してはいただけないだろうか』
voice: 10501120200 雪 『……ふむ。事情があるようだな。 とはいえ、このハサミはそう易々と人に貸せるような代物じゃない』
voice: 10501120210 雪 『だが、だからといってここでお前が この羊を殺すところをむざむざ見ているのも気分が悪い』
voice: 10501120220 雪 『だから、俺はこれから一眠りしよう。 その間、お前たちがこのハサミを使って何をしようが勝手だ』
voice: 10501120230 雪 『ただし、一眠りの間だけだぞ』
voice: 10501120240 ラモーナ 『……! 感謝する、カルキノス! さあ、金羊……これでお前の毛を刈り取らせてくれ』
voice: 10501120250 審査員F (座長を務める、ラモーナ・ウォルフ……。 演技だけでない、舞台全体を統率している……!)
voice: 10501120260 審査員F (まさか、自分以外の役者の演技、その僅かな機微すらも、 把握しているというのか……!? そうでなければ、説明がつかない!)
voice: 10501120270 審査員E (ウォルフさん以外の役者からも、自己存在を主張するような、 輝かしい光が放たれていましたわね……なんて有望な子たちなのかしら)
voice: 10501120280 審査員D それでは、審査員を代表して総評を述べさせていただきます。 ……さすがは銀河座といったところでしょう。
voice: 10501120290 審査員D 積み上げてきた伝統に基づいた、堅実な演技は素晴らしかった。 そして、今回の銀河座には、それ以外にも評価せねばなりません。
voice: 10501120300 審査員D 伝統のみに縛られず、 常に時代の中で一番足ろうとする誇りすらも感じました。
voice: 10501120310 ラモーナ ……! ありがとうございます!
voice: 10501120320 暦 (見事でしたわ、ラモーナさん……。 あなたはとうとう、成し遂げてしまったのですね)
voice: 10501120330 暦 (伝統に固執せず、しかし軽んずることもなく、新たな魅せ方を築いた。 私の他に、違う輝きを放つ星が現れたことを示してみせたのです)
voice: 10501120340 暦 (皆を率いる、新しい銀河の星とは……なんと頼もしいのでしょう。 この先あなたは一体、どんな未来を魅せてくださるのか――)
voice: 10501120350 暦 ……ふふ、楽しみですわ。