voice: 10501160010 審査員H 劇団電姫……2.5次元の舞台を中心に活動している劇団か。 要はイロモノ枠か……違うかい?
voice: 10501160020 審査員G 判断するには早いですよ。この劇団からはダイスターも選出されている。 しかも今回、座長となるのは、あの千寿家の役者だそうで。
voice: 10501160030 暦といろはの祖母 ……。
voice: 10501160040 暦といろはの祖母 (見せて御覧なさい、貴方がたの力とやらを。 さあ、幕開きですよ)
voice: 10501160050 蕾 『何故、こうなった……。神も、人も、この学園の者は どうしてこうも堕落しきってしまったのですか!』
voice: 10501160060 蕾 『もう限界です! この学園は、私自ら粛清します! さあネメアの獅子よ、全てを破壊してしまいなさい!』
voice: 10501160070 叶羽 『なんだか知らんが好都合だ。 はっはっは! 体の自由が利くっていうのは最高だぜ』
voice: 10501160080 叶羽 『いいぜ、アストライア。望み通り、大暴れしてやるよ!』
voice: 10501160090 観客 (それぞれ登場人物の個性がしっかりと表現されてる……! これが2.5次元の舞台で培った、表現力……?)
voice: 10501160100 審査員H (彼女らに合うようにその道の脚本家に依頼して作られた演目、 なるほど……確かに惹かれる、この舞台に立つまでに至ったわけだ)
voice: 10501160110 審査員G (今まで出てきた役者は皆センスを上手く使っている。 あとは、センスを持たないとされる、主演の千寿いろは次第ですね……)
voice: 10501160120 いろは 『何で俺がゼウスに協力しなきゃなんねえんだ。 今の会長はアイツだ、アイツがどうにかすればいいだろ』
voice: 10501160130 いろは 『……ちっ。しょうがねーな。分かったよ。やればいいんだろ! 俺が、アストライアたちを止めてやる!』
voice: 10501160140 観客 (主人公のクロノス、……なんて存在感なの……!? センス使ってないはずよね……?)
voice: 10501160150 審査員H (センスを持っていないにも関わらず、 センスを持つ者にも劣らない輝きを放つか……)
voice: 10501160160 審査員H (さすがは千寿家と言うべきか……演技力は本物だ)
voice: 10501160170 叶羽 『この俺を倒すっていったか? やってみろよ”元”会長……、 お前には到底無理だと思うがな!』
voice: 10501160180 いろは 『そう言っていられるのも今の内だ!』
voice: 10501160190 蕾 『ここからは私が相手です、クロノス』
voice: 10501160200 蕾 『かつてあなたは、この世界を牛耳った。けれど今は退いた身。 それはきっとあなたに正義がなかったからでしょう』
voice: 10501160210 蕾 『ですが私は、正義を背負っている。あなたに負けるわけがないのです』
voice: 10501160220 いろは 『何が正義だ! 自分の判断で勝手に神や人を裁く…… そんな身勝手な正義じゃ、誰もお前にはついていかない!』
voice: 10501160230 いろは 『ここで俺は……お前を止める!』
voice: 10501160240 いろは 『我が名は時の支配神クロノス! 全ての生命の時間を掌握せし者! お前の時間も、俺の手の内だ!』
voice: 10501160250 審査員G センスなしでこの大舞台の主役として、 観客を魅了し続けることができるとは……。
voice: 10501160260 審査員G 伝統的な舞台とは異なるあり方ですが……、 決してイロモノではない、れっきとした舞台芸術です。
voice: 10501160270 審査員H 2.5次元の演劇がこんなに底知れないものだとはな。 世間はまだまだ広い……自分の見識の狭さを思い知らされたよ。
voice: 10501160280 暦といろはの祖母 ……では審査員を代表し、 私から総評を述べさせて頂きます。
voice: 10501160290 いろは (おばあさま……!)
voice: 10501160300 暦といろはの祖母 演目とは、先達が特定の意図を以て形作っており、 それを崩すというのは挑戦とは呼ばず、ただの冒涜に過ぎません。
voice: 10501160310 暦といろはの祖母 また、演出の派手さなどは、 役者の演技の幅を狭めているようにも感じられました。
voice: 10501160320 いろは ……っ!
voice: 10501160330 叶羽 くぅぅぅっ……さっきから聞いてれば、批判的なことばっかり……! これ、ただの嫌がらせじゃない!?
voice: 10501160340 暦といろはの祖母 ……ですが。
voice: 10501160350 暦といろはの祖母 役者個々人の演技のクオリティや劇を通しての一体感、 そしてセンスの使えない方を主演に据えつつも――
voice: 10501160360 暦といろはの祖母 周囲の役者の演技や演出を以て、その主演の輝きを センスを使用した役者と遜色ないレベルにまで仕上げる手腕は見事。
voice: 10501160370 暦といろはの祖母 そして、主演とは自分の魅せ方を知る者……。 今回の主演はそれを満たしていました。
voice: 10501160380 いろは え……っ。
voice: 10501160390 電姫劇団員たち !?
voice: 10501160400 暦といろはの祖母 世界演劇リーグの舞台に立つ劇団というだけはありますね。 しかし、観客が求めるのは、及第点ではなく更なる進歩です。
voice: 10501160410 暦といろはの祖母 次にこの舞台に立つ時は、さらに演技を磨くことを期待します。
voice: 10501160420 叶羽 それって……!?
voice: 10501160430 叶羽 (もしかして電姫がまた世界演劇リーグの場に立つ、 それだけの実力があると認めたってこと……?)
voice: 10501160440 暦といろはの祖母 ……それでは私はこれで。失礼いたします。
voice: 10501160450 いろは あっ! おばあさま……!
voice: 10501160460 叶羽 ちょっと、いろは……!
voice: 10501160470 蕾 行かせてやろう、本巣。 きっと大丈夫だ。
voice: 10501160480 叶羽 ……そうね。
voice: 10501160490 いろは 待ってください! おばあさま!
voice: 10501160500 暦といろはの祖母 ……なんの用でしょうか? 審査は終わっていますが。
voice: 10501160510 いろは すー……はぁ……ありがとうございました! 僕の……いえ、僕たちの舞台を認めてくださって……!
voice: 10501160520 暦といろはの祖母 なんのお礼を言っているのか分かりませんね。 私はただ、世界演劇リーグの審査員として審査を下したまで。
voice: 10501160530 暦といろはの祖母 お礼を言われる筋合いなどありませんよ。
voice: 10501160540 いろは おばあさま……。
voice: 10501160550 暦といろはの祖母 ですが、ひとつだけ、貴方に詫びましょう。 ……かつての私の判断は、尚早が過ぎました。
voice: 10501160560 いろは えっ……?
voice: 10501160570 いろは (今の言葉、どういう意味で……?)
voice: 10501160580 暦といろはの祖母 戻りなさいな、劇団の仲間の下へ。この天頂の舞台に立ったのです、 貴方にはこうして油を売っている時間はないのですよ、いろはさん。
voice: 10501160590 暦といろはの祖母 ……貴方だって千寿の名を背負う、役者のひとりなのですから。
voice: 10501160600 いろは ……っ!! はいっっっ!!!
voice: 10501160610 いろは (……! 笑った、おばあさまが……僕の前で)