voice: 1101810010 美兎 かわいそうだけど……雑草はね、抜かないといけないんだ。 栄養がお花に、いかなくなっちゃうから。

voice: 1101810020 いろは 任せてくださいっ。細かいのまで全部抜いてしまいますよっ!

voice: 1101810030 美兎 ありがとう、手伝ってくれて。

voice: 1101810040 いろは いえいえ。綺麗なお花が咲いてくれていると、 見ている僕も心がほっこりしますからっ。

voice: 1101810050 美兎 うん。 お花って……いいよね。

voice: 1101810060 美兎 なんてことない風景の一部かもしれないけど、 ふと目にするお花に……癒されることってあると思うんだ。

voice: 1101810070 いろは はー、みとちゃんはやっぱりすごいです。

voice: 1101810080 美兎 え……え、どうして?

voice: 1101810090 いろは 僕なんて、綺麗だなーって思うだけですから。 お花のお世話をしようなんて、考えませんもん。

voice: 1101810100 いろは 毎日花壇を見て回って。お水をあげて、雑草を取って。

voice: 1101810110 いろは みとちゃんたち園芸委員の皆さんや、校務員さんのおかげで、 僕たちは素敵な気分になれているんです。ありがとうございます。

voice: 1101810120 美兎 美兎は……やりたくてやってるだけだし。 ほめられたりしたら、照れちゃうよ。

voice: 1101810130 いろは ふふふ。……あれ? この葉っぱ――

voice: 1101810140 いろは ――ぎやー!?

voice: 1101810150 美兎 ど、どうしたの!?

voice: 1101810160 いろは むむむむしです……!

voice: 1101810170 美兎 いろはちゃん、こっちきて!

voice: 1101810180 voice: 1101810181 いろは 近づいちゃダメです! 黒いし、オレンジのトゲトゲがありますし! 絶対狂暴で毒のあるヤツですよ! ロボアニメだったらライバル機体です!

voice: 1101810190 美兎 黒くて……トゲトゲ……あ。

voice: 1101810200 いろは こ、校務員さんを呼びに行かないと……!

voice: 1101810210 美兎 待って……うん、大丈夫。この子に毒はないよ。

voice: 1101810220 いろは ええっ!? そんないかにもな見た目なのに!?

voice: 1101810230 voice: 1101810231 美兎 でも、直接触るのは危ないから……。 ……ごめんね、トングで挟むけど、優しくするからね。

voice: 1101810240 いろは おお……。

voice: 1101810250 美兎 逃がしてきてあげたよ。 あそこなら、きっと大丈夫。

voice: 1101810260 いろは みとちゃんは、優しいですねっ。

voice: 1101810270 美兎 そう……かな……?

voice: 1101810280 いろは 僕なんて、怖くて冷静じゃいられませんでしたもん。 見た目で判断して、悪い虫と決めつけてましたから。

voice: 1101810290 いろは やっぱり、すごいですっ!

voice: 1101810300 voice: 1101810301 美兎 いつも……いろはちゃんにお世話になってるから。 こういう時くらいは……頼りになったなら、嬉しいな。

voice: 1101810310 いろは 待ちに待っていたお昼ですっ。

voice: 1101810320 voice: 1101810321 美兎 うわぁ、いろはちゃんのお弁当……今日も華やかだね。 使用人さんのことだから、栄養バランスも考えてるんだろうなぁ。

voice: 1101810330 いろは みとちゃんのお弁当も可愛いですよ。 それに、自分で作っているんですよね。尊敬しちゃいます。

voice: 1101810340 美兎 そんな……夜の残りとかが多いし……。 手間のかからない、簡単料理ばっかりだよ。

voice: 1101810350 いろは そんなことありません。とても美味しそうですっ。

voice: 1101810360 美兎 それじゃ……食べて、みる?

voice: 1101810370 いろは わあっ! だったら、おかず交換しましょう!

voice: 1101810380 美兎 いいの……?

voice: 1101810390 いろは はいっ! それじゃ、みとちゃんの卵焼きもらっていいですか?

voice: 1101810400 美兎 う、うん。……はい、どうぞ。

voice: 1101810410 いろは いただきます。

voice: 1101810420 voice: 1101810421 いろは ……んん~、ふわふわで甘くて美味しいですっ。 さすがお家がお料理屋さんだけのことはありますねっ。

voice: 1101810430 voice: 1101810431 美兎 そんなこと……ないよ。 おじいちゃんたちに比べたら……まだまだだし。

voice: 1101810440 いろは ありますよっ。僕なんて目玉焼き作ったって黄身が壊れるくらいですから。 もっとみとちゃんのお料理、食べたいなって思いましたもんっ。

voice: 1101810450 voice: 1101810451 美兎 ……だ、だったら今度……いろはちゃんのお弁当、 美兎が作って……あげる?

voice: 1101810460 いろは さ、さすがにそれは悪いですよ。 ふたり分なんて大変ですっ。

voice: 1101810470 voice: 1101810471 美兎 ううん。量が増えるだけだから、手間はそんなにかからないの。 だから……大丈夫。作ってくるねっ。

voice: 1101810480 いろは それじゃあ……お言葉に甘えて。お願いしちゃいますねっ。