voice: 1102020010 カミラ あ、ホントだ。先輩、マジで成績上位に入ってる。

voice: 1102020020 いろは 話には聞いてましたけど、蕾さん、本当に頭がいいんですねえ。 尊敬しちゃいます。

voice: 1102020030 カミラ ……だとすると、本当にあるんかな?

voice: 1102020040 いろは あるって、何がですか?

voice: 1102020050 カミラ 先輩がいつも言ってる、奴等――とか、謎の組織――とか。

voice: 1102020060 いろは どうなんでしょう? 僕は見たことがないので、わかりません。 でも、本当にあるのだとしたらワクワクしますねっ!

voice: 1102020070 美兎 いろはちゃんはそう言うと思った。 でも……本当にあったら、怖いと思う……。

voice: 1102020080 カミラ あーね。だよねえ。

voice: 1102020090 カミラ (……普通に考えたら、ないって思うんだけどさ。  ヤバ、いろっちじゃないけどワクワクしてきた)

voice: 1102020100 カミラ (ちょっと、調べてみよっかな)

voice: 1102020110 学生A わーん、出遅れた! 今日は列が長いしー! 最悪ー!

voice: 1102020120 学生B えー、なんで先生が並んでるんですか? いいんですか、仕事しなくて?

voice: 1102020130 教師 こ、これは見回りと、猫足さんの活動についての調査の一環で――

voice: 1102020140 カミラ ……わー、すっご。 遠くから見たことはあったけど、こんなに人が並んでたんだ。

voice: 1102020150 カミラ 占ってる時って、どんな感じなんだろ……。

voice: 1102020160 ……私の運命の札が告げるには、今日の君は予期せぬ来訪者に注意すべきだ。 特に帰宅時、余所見には十分注意するといい。それを避けた先に幸運が待つ。

voice: 1102020170 学生 余所見って、スマホとかかな! ありがと、注意するね! 待ってろよ幸運!

voice: 1102020180 次の人。

voice: 1102020190 教師 あの、家族について話を聞いてみたいのだけど……。

voice: 1102020200 ……私の運命の札が告げるには、愛する者の悲劇が待っているそうだ。 避けるためには、共に歩く時間を作るべし。具体的には――散歩だ。

voice: 1102020210 教師 やっぱり、うちの子、嫌がっていたから甘やかしてゴロゴロさせてたけど、 心を鬼にして散歩に連れて行くことにするわ! ジャーキーも減らす!

voice: 1102020220 次の人。

voice: 1102020230 カミラ ……電姫だけってワケじゃなくて、学校でもあのキャラなんだ。 先生相手でも変わんないし、先輩すっごいなぁ。

voice: 1102020240 カミラ (でも……ただ、占いしてるだけだよねぇ?)

voice: 1102020250 カミラ (怪しい人影なんて見当たらないし。  ってか、一番怪しいの覗き見してるウチじゃね? ウケる)

voice: 1102020260 カミラ (あー、学校内に奴等はいないって可能性もあるか。  となると、学校出てからが勝負……かな?)

voice: 1102020270 カミラ (んー、異常なし。  今日は奴等が出て来ない日なんかな?)

voice: 1102020280 カミラ (……いや、お約束で考えれば、人目があるところでは、  バトったりしないって可能性もあるか。バトるか知んないけど)

voice: 1102020290 カミラ (まあ、そもそも叶羽が言うみたいに、妄想って可能性もあるし?)

voice: 1102020300 カミラ (でも先輩はマジだからなぁ。  全部嘘とも思えないんよねぇ)

voice: 1102020310 阿岐留。

voice: 1102020320 カミラ うわあっ!? えっ、あっ、せ、先輩じゃないですか。 帰り道同じだったみたいですね。奇遇だなー。

voice: 1102020330 君が私を尾行していたことには気づいていた。 しばらく泳がせてみたが……操られているわけではなさそうだな。

voice: 1102020340 カミラ あー、もうぶっちゃけて聞きますけど、奴等って本当に――

voice: 1102020350 ――隠れろっ!

voice: 1102020360 カミラ んぐっ!?

voice: 1102020370 カミラ せ、先輩……?

voice: 1102020380 静かにしろ。あのバイク便は組織に連なる者だ。

voice: 1102020390 カミラ えっ――むぐぅ!?

voice: 1102020400 静かにしろと言ったはずだ。

voice: 1102020410 カミラ でも、あの人、ただジュース飲んで休憩してるだけじゃ……。

voice: 1102020420 カミラ あ、ほら。飲み終わって、行っちゃいましたし。

voice: 1102020430 ……奴め、私に気づいたようだな。 この場に留まるのは危険だ。

voice: 1102020440 カミラ え、マジっすか……?

voice: 1102020450 いいか、私にあまり近づきすぎるな。 君まで組織に目をつけられる。

voice: 1102020460 繰り返す。これ以上、踏み込もうとするな。 原罪の重さに、阿岐留の魂が耐えられなくなるからな。

voice: 1102020470 カミラ 先輩……。

voice: 1102020480 カミラ (結局、組織が本当にあるのかはわかんないけど。  ひとつだけ、ウチにもわかったことがあった)

voice: 1102020490 カミラ 夕日に向かって歩く先輩の背中、マジカッコイイわ……。