voice: 1201110010 ヤバいな、バイトですっかり遅くなってしまった。 急がないと……!

voice: 1201110020 しぐれ あはっ、なんだか余裕の無さそうな人がいる~。

voice: 1201110030 うげっ、筆島……。

voice: 1201110040 しぐれ ちょっと? しぐれに会えたのに『うげ』はないんじゃないの? せっかく声をかけてあげたのに、最悪な気分~。

voice: 1201110050 ……こっちは急いでるんだ。じゃあな。

voice: 1201110060 しぐれ こっちだって、無駄に話すつもりはないでーす。

voice: 1201110070 ……。

voice: 1201110080 しぐれ ……。

voice: 1201110090 なんでついてくるんだよ。

voice: 1201110100 しぐれ はぁ? 自意識過剰すぎじゃない? しぐれもこっちに用があるだけよ。

voice: 1201110110 あぁ、そう。なら、勝手にしな。

voice: 1201110120 しぐれ 言われなくても、好きにさせてもらいま~す。

voice: 1201110130 はぁ~……どうしてこんなことに……。

voice: 1201110140 しぐれ それはこっちの台詞ですぅ。

voice: 1201110150 voice: 1201110151 なんで目的地まで被ってるんだよ……。 甘味処なんて、そこら中にあるのに。

voice: 1201110160 しぐれ ここの限定和菓子が食べたかったんだから、 しかたないじゃないですか。

voice: 1201110170 目当てまで一緒か……。

voice: 1201110180 しぐれ ふん。こっちこそ意外ですよぉ~。 お金にはうるさい雪先輩が、外食するだなんて。

voice: 1201110190 しぐれ 甘いものなんて贅沢品だ~! とか言って、 そもそも見向きもしないと思ってましたよぉ?

voice: 1201110200 まぁ、そういう気持ちはないわけじゃないけど……。

voice: 1201110210 しぐれ ほらぁ、やっぱり~!

voice: 1201110220 だからこそ、甘いものは自分へのご褒美にしてるんだよ! いいことがあったときとか、頑張ったときに食べてるんだ!

voice: 1201110230 しぐれ あはっ、雪先輩は健気ですねぇ~。 しぐれにはマネできないなぁ~。

voice: 1201110240 (いちいち馬鹿にしてくるな……  やっぱり、こいつは好きになれん!)

voice: 1201110250 (でもまぁ、ワタシのほうがだいぶ年上だし……。  あんまりムキになっても、大人げないか……)

voice: 1201110260 しぐれ ちょっとぉ、急に黙り込まないでくださいよぉ。 なんか怖いじゃないですか~。

voice: 1201110270 ちょっと考え事してただけだ。 そういや、料理の腕は上達した?

voice: 1201110280 しぐれ へ?

voice: 1201110290 今でも練習してるんだろ? ワタシが教えた料理のコツ、ちゃんと覚えてるよな?

voice: 1201110300 しぐれ ふ、ふんっ! 当然ですよ! 今では、雪先輩が驚くような料理も作れちゃうんですから!

voice: 1201110310 へぇ。食べたら、あのときのお前みたいにしてくれるのか?

voice: 1201110320 voice: 1201110321 しぐれ 思い出させないでください……。 あれはしぐれにとっての汚点なんですから……!