voice: 1300410010 八恵 はぁ……さっぱりしました。 しりうす湯のお風呂はやっぱり最高ですね。
voice: 1300410020 ここな 八恵ちゃん、今日はありがとね。 こんな時間まで稽古に付き合ってくれて。
voice: 1300410030 八恵 気にしないでください。 私も、ミュージカルパートの練習をしておきたかったので。
voice: 1300410040 静香 八恵ちゃんの歌声、相変わらず綺麗ですごかった。
voice: 1300410050 八恵 ありがとうございます。 そう言っていただけると嬉しいです。
voice: 1300410060 八恵 歌は、私にとっても大事なものなので。
voice: 1300410070 ここな あっ!?
voice: 1300410080 静香 どうかしたの?
voice: 1300410090 ここな 稽古場に忘れ物してきちゃった! 私、取りに行ってくる!
voice: 1300410100 静香 しょうがないわね……私も付き合うわ。 八恵ちゃん、ちょっと行ってくるね。
voice: 1300410110 八恵 なら、私もキッチンに行ってきます。 なんだかのどが渇いちゃって。
voice: 1300410120 ここな わかった。じゃあ、またあとで!
voice: 1300410130 八恵 お水お水……あれ?
voice: 1300410140 望有 む……? 八恵か。
voice: 1300410150 八恵 柊さん。おひとりですか?
voice: 1300410160 望有 ええ、今日の仕事は終わったから、少し晩酌をね。 そっちはお風呂上がり?
voice: 1300410170 八恵 はい。稽古後に、お風呂をいただきました。 今日は、ここなさんたちの部屋に泊めてもらいます。
voice: 1300410180 voice: 1300410181 望有 そう……お泊り会ってわけね。 私も、そういうことしたい時期があったな……。
voice: 1300410190 八恵 柊さん、お顔が真っ赤ですね……。 だいぶ飲んでます?
voice: 1300410200 voice: 1300410201 望有 いいお酒が手に入ったから、我慢できなくて。 でも大丈夫。全然酔ってないから。
voice: 1300410210 voice: 1300410211 八恵 あんまり、そうは見えないですよ。 はい、お水飲んでください。
voice: 1300410220 望有 ありがとう。
voice: 1300410230 八恵 それじゃ、私はこれで……。
voice: 1300410240 望有 ねぇ八恵……少し話さない?
voice: 1300410250 八恵 柊さん、やっぱり酔ってますね。
voice: 1300410260 望有 そうかしら?
voice: 1300410270 八恵 もう……柊さんのこんな姿を見たら、 昔の私はびっくりしちゃうだろうな。
voice: 1300410280 望有 ……聖歌隊で、八恵の歌声を初めて聴いたあの日が懐かしいわ。
voice: 1300410290 望有 この子なら、きっとスターになれる。 そう思ったら、声をかけずにいられなかった。
voice: 1300410300 八恵 見ず知らずの人に『センスがある』って言われて、 すごくびっくりしたんですよ、でも、とても嬉しかった。
voice: 1300410310 voice: 1300410311 八恵 だから、シリウスの演劇を観に行ってみようと思いました。 まんまと柊さんの作戦に引っかかっちゃったわけです。
voice: 1300410320 望有 そこまで考えてたわけじゃないわ。 あなたなら、シリウスを気に入ってくれると信じてたけど。
voice: 1300410330 voice: 1300410331 八恵 柊さんの『星の王子さま』、すごかったな……。 あの舞台が、私の進む道を決めたんです。
voice: 1300410340 望有 そう言ってもらえると、光栄ね。
voice: 1300410350 八恵 あの日の王子様と、こうしてキッチンで話していると思うと、 なんだか不思議な気分になります。
voice: 1300410360 望有 飲んだくれてる王子様を見て、幻滅した?
voice: 1300410370 八恵 いいえ。柊さんはいつだって素敵ですよ。