voice: 1302020010 いろは・美兎 おじゃましまーす。

voice: 1302020020 いろは おお……っ! す、すごいですね……っ!

voice: 1302020030 美兎 不思議なものが、いっぱい……。

voice: 1302020040 さて、早速だが……白丸。 君には悪しきモノが憑いている。

voice: 1302020050 美兎 え……。

voice: 1302020060 いろは 悪いモノって……それって、悪霊……的なヤツですかっ?

voice: 1302020070 特定の何かというわけではない。街に生活する人々が垂れ流す悪しき感情や、 強い後悔といった思念が澱のように溜まったものが近い。

voice: 1302020080 美兎 そ、それが……どうして美兎に……?

voice: 1302020090 普段、白丸は気が弱く、それでいて心優しい面がある。 そういった人間に、悪しきモノは引き寄せられるのだ。

voice: 1302020100 恐らく、気づかずに悪しきモノが潜む場所に近づいてしまったのだろう。 放っておいても問題はないが、気づいてしまった以上は除霊をしたい。

voice: 1302020110 いろは できるんですかっ?

voice: 1302020120 私は霊場に近い場所で生まれたこともあり、 そういったモノを知覚する能力に長けている。

voice: 1302020130 いろは おお……選ばれし戦士って感じで、カッコいいですっ!

voice: 1302020140 肩が重く感じるというのは、悪しきモノが原因だ。

voice: 1302020150 美兎 そ、そうなんですか……?

voice: 1302020160 ああ。だからこれより、白丸に憑いた悪しきモノを取り除きたい。 構わないだろうか?

voice: 1302020170 美兎 えっと……そ、それで治るんでしたら……。

voice: 1302020180 voice: 1302020181 わかった。その際、ひとつだけ注意することがある。 決して、動いてはいけない。

voice: 1302020190 voice: 1302020191 下手に動けば、悪しきモノがさらに寄ってきてしまうことになる。 注意するように。

voice: 1302020200 美兎 わっ、わかりました……。

voice: 1302020210 voice: 1302020211 では、そこに座り、肩の力をぬけ……。 もっと……もっとだ……そう、いいぞ……よし、いくぞ……!

voice: 1302020220 ――キエーッ!!

voice: 1302020230 美兎 ……っ!?

voice: 1302020240 動くなっ! 悪しきモノが集まるぞ!

voice: 1302020250 voice: 1302020251 美兎 すっ……すみません……っ! でも、びっくりして……っ!

voice: 1302020260 謝らなくていい! ただ身を動かさず、心を穏やかにしろ!

voice: 1302020270 美兎 は、はい……!

voice: 1302020280 返事も無用だっ!

voice: 1302020290 美兎 …………っ!

voice: 1302020300 キエエエエエーッ!!

voice: 1302020310 悪鬼退散っ! 悪鬼退散っ!

voice: 1302020320 いろは は、はわわ……。

voice: 1302020330 闇に潜むモノよ! 暗がりを好むモノよ! 貴様の居場所はここではない……ッ!

voice: 1302020340 邪悪なるモノよ、去れッ! 輝きの前に、消え失せろッ!

voice: 1302020350 ……陽符ッ!

voice: 1302020360 ……無事に終わったぞ。 どうだ、白丸?

voice: 1302020370 美兎 あ……肩、軽くなりました……。

voice: 1302020380 いろは えええっ!? じゃあ、悪しきモノっていうのは、本当に……?

voice: 1302020390 voice: 1302020391 美兎 すごい、嘘みたいに軽いです……。 お爺ちゃんやお婆ちゃんにもやってあげられますか?

voice: 1302020400 悪しきモノであれば可能だが、多くはただの肩こりだ。

voice: 1302020410 だが、また何かがあれば私を頼るがいい。