voice: 1303220010 緋花里 はいたい! 与那国緋花里さー! 今日はお料理企画! シュトーレンを作るよ!

voice: 1303220020 緋花里 というわけで、本日の先生はこの人! 雪先生ー!

voice: 1303220030 カメラも回ってないのに元気だな……。

voice: 1303220040 緋花里 いつかお料理配信やりたいから練習さー! もちろん雪も出てね! 絶対バズる!

voice: 1303220050 …………。

voice: 1303220060 ……じゃ、レシピを読み上げるぞ。 指示通りにやれ。撮れ高とか気にするなよ。

voice: 1303220070 緋花里 いま編集点作った?

voice: 1303220080 ドイツのために作るんだろ、真剣にやれ。 あとワタシのことは雪先生じゃなく王師範と呼べ。

voice: 1303220090 緋花里 わかりました雪先生!

voice: 1303220100 ……まあいい、まずは発酵に時間がかかる中種を用意する。 強力粉とイーストの生地を捏ねていくぞ。

voice: 1303220110 緋花里 わー! 粘土遊びみたいで楽しいさー! こねこね、こねこね。こねこね、こねこね。こねこ。にゃー。

voice: 1303220120 集中しろ。生地がもったりしたら寝かせておく。 30分くらいでいいらしい。

voice: 1303220130 緋花里 中種ちゃんのために子守唄とか歌った方がいい?

voice: 1303220140 好きにしてくれ。

voice: 1303220150 緋花里 30分経ったよ! おはよう中種ちゃん!

voice: 1303220160 まさか本当に30分歌い続けるとは……。

voice: 1303220170 ほら、次はいよいよ本生地だ。材料を全部混ぜろ。 中種をちぎって捏ねていけ。

voice: 1303220180 緋花里 えー!? せっかく育てたのにちぎるなんてできないさ! 生地の気持ちになって考えて!

voice: 1303220190 生地は美味いシュトーレンになりたいって思ってるんだよ!

voice: 1303220200 緋花里 そうだったさ! パワー全開! うおおおおーッ!!!

voice: 1303220210 おい、粉が舞ってるぞ!? ちょっと抑えろ!

voice: 1303220220 緋花里 な、なんか鼻がムズムズする……。 へ……へ……、へええ――ッ!

voice: 1303220230 !?

voice: 1303220240 voice: 1303220241 緋花里 ――くちゅ! ごめん雪、くしゃみしちゃったさー!? あれ? 生地は……?

voice: 1303220250 voice: 1303220251 か、間一髪だ……!  お前気をつけろ! ワタシがボウルを守らなかったらやり直しだったんだぞ!?

voice: 1303220260 緋花里 よかったー! 雪がいてくれて感謝感謝さー! この調子で次の工程へ突き進め! ブレイクスルー!

voice: 1303220270 嫌な予感しかしない……。

voice: 1303220280 緋花里 おー、いい香り~! 焼き上がったさー!

voice: 1303220290 どうにか無事に、ここまできた……奇跡だ……。

voice: 1303220300 小麦粉は吹き飛ばしそうになるわ、ナッツは粉々に砕くわ……。 しまいには、手をかざしてオーブンを予熱しようとするわ……。

voice: 1303220310 緋花里 両手から出る気合いパワーでオーブンを温める! 爆笑間違いなしの渾身のネタさ! 面白かった?

voice: 1303220320 それ以外ガチなのが始末に負えないんだよ! 後はワタシがやる! 粉砂糖とふるいをよこせ!

voice: 1303220330 緋花里 えー!? 仕上げの粉砂糖かーけーたーいー!

voice: 1303220340 どうせクシャミして吹き飛ばすんだ! 何もせず座ってろ!

voice: 1303220350 緋花里 ううん、絶対私がやる! ラモさんに素敵なクリスマスを迎えてほしい!

voice: 1303220360 お前のせいでクリスマスが遠のいてんだろ!? っていうか粉砂糖が飛び散る!?

voice: 1303220370 緋花里 は、鼻がムズムズしてきたさ……!

voice: 1303220380 こらえろ!

voice: 1303220390 緋花里 ……………………!

voice: 1303220400 緋花里 ……ふう。危なかったさ…………。

voice: 1303220410 ったく、お前……いい加減にしろ……。

voice: 1303220420 緋花里 ……迷惑かけてるのはわかってるさ。 でも、最後の仕上げはきちんとやりたい。

voice: 1303220430 緋花里 ラモさんはいつも、自分よりみんなのために頑張ってるさ。 シュトーレンみたいに、誰かを幸せにすることばかり考えてるんだよ。

voice: 1303220440 …………。

voice: 1303220450 voice: 1303220451 緋花里 だから私、今度はラモさんに喜んでほしい。 あと、雪にも喜んでほしいさ。

voice: 1303220460 なんでワタシが出てくる?

voice: 1303220470 緋花里 私だけじゃ、絶対焼くところまでいかなかった! だから雪のためにもシュトーレンを仕上げる!

voice: 1303220480 ワタシがやった方がうまく仕上がると思うぞ?

voice: 1303220490 voice: 1303220491 緋花里 それはわかってるさ。でもやりたい! ……ダメかな?

voice: 1303220500 ……まあ、お前がいなきゃ作ろうとも思わなかった。 責任者は緋花里だ、粉砂糖は慎重に振りかけろ。

voice: 1303220510 緋花里 うん、慎重にやる! ゆっくりいくよ!

voice: 1303220520 緋花里 ……………………。

voice: 1303220530 ……………………。

voice: 1303220540 緋花里 ……できた、できた! できたさー! これでバッチリ! パーフェクトシュトーレンさ!

voice: 1303220550 まあ、初めてにしては及第点だな。 しかし美味そうだ……小腹が空いてくる……。

voice: 1303220560 ラモーナ おお! やはりシュトーレンの匂いだったか! 本当に焼いてくれたのだな?

voice: 1303220570 緋花里 ラモさん、ナイスタイミング! 焼き上がったから呼びに行こうと思ってたところさ!

voice: 1303220580 ちなみに作ったのはほぼワタシだがな!

voice: 1303220590 ラモーナ ふたりとも、ありがとう。 1週間後が楽しみだな。

voice: 1303220600 緋花里・雪 えっ!?

voice: 1303220610 ラモーナ 知らないのか? シュトーレンは食べ頃になるまで1週間かかる。 時間を置き、ゆっくり寝かせることで美味くなるんだ。

voice: 1303220620 緋花里 ど、どうしよう。そんなに子守唄歌えないよ!?

voice: 1303220630 voice: 1303220631 そもそも歌わなくていい! だいたい寝かせるってなんだ!? んなバカなことレシピに書いてなど――

voice: 1303220640 ――冗談だろ!? 『寝かせた方が美味しい』って 完成写真の下に書いてある! すごい小さい文字で!

voice: 1303220650 ラモーナ だからお預けだな。だが、おかげでクリスマスが近づく喜びを もう一度感じられるという訳だ。胸が踊るよ。ハハハ!

voice: 1303220660 せっかく、せっかく苦労して作ったのに。 食えると思ったのに……!

voice: 1303220670 緋花里 1週間も待てないよ~ッ!!!