voice: 1304510010 ぱんだ っはぁ~、今日もしりうす湯はいい湯だったぜ。

voice: 1304510020 知冴 うんうん。 泉質もいつもと変わらない、ちょうどいい硬さだったね。

voice: 1304510030 ぱんだ いや、それは知らねーけど……。

voice: 1304510040 ぱんだ 今日はお遊びとはいえ、つい本気を出しちまったから、 あったかいお湯が身に染みたって話。

voice: 1304510050 知冴 ああ、楽しかったね。配役交換。

voice: 1304510060 ぱんだ おう。 ……まあ、色々思うところはあったがな。

voice: 1304510070 知冴 やっぱり、木の役がよかったとか?

voice: 1304510080 ぱんだ んなわけあるか。 そもそも『オペラ座の怪人』に木の役はねーっつの。

voice: 1304510090 知冴 残念。 今度の舞台ではやらせてくれないかな、木の役。

voice: 1304510100 voice: 1304510101 ぱんだ ねーって。 他にはねーのか? やってみたい役。

voice: 1304510110 知冴 うーん、ヒラメ……キノコ……雲……、 ……フランスパンの役もやってみたら面白いんじゃないかな。

voice: 1304510120 ぱんだ どれも聞いたことねえよ……。

voice: 1304510130 知冴 ぱんだは? やっぱりお姫さまがやりたい?

voice: 1304510140 ぱんだ そうだな! 演劇だからこそ見れる夢っつーか、 ありえねーからこそ、演劇! って感じするし。

voice: 1304510150 ぱんだ いや、ありえねーって自分で言うのはあれか……。

voice: 1304510160 ぱんだ ふたりの王子さまから求められるぱんだ……。 私と結婚してください、いや私の……! きゃーっ!

voice: 1304510170 知冴 うんうん。 そうして、ふたりの王子から奪い合われる、『木』……。

voice: 1304510180 ぱんだ いやどんな木だよ。 ぱんだはお姫さまがいいんだって。

voice: 1304510190 知冴 じゃあ、王子さまのキスで『木』が本当の自分を取り戻す展開は?

voice: 1304510200 ぱんだ おお! いかにも童話っぽいじゃねーか!

voice: 1304510210 知冴 ふたりの王子さまからのキスで『木』は目を覚ますんだ、 本当の姿、『伝説のヤシの木』として。

voice: 1304510220 ぱんだ そこはお姫さまじゃねーのかよ! ぱんだは『伝説のヤシの木』役なんてやらねーからな。

voice: 1304510230 知冴 ええ、残念。

voice: 1304510240 知冴 じゃあ、カトリナにやってもらおう。 どんな役でもやってみせるって言ってたし。

voice: 1304510250 ぱんだ カトりんもさすがに『伝説のヤシの木』役は嫌だと思うぞ。

voice: 1304510260 知冴 じゃあ、新妻?

voice: 1304510270 ぱんだ 新妻っちなら、受けてくれそうではあるな……。 ただ、新妻っちにそれをやらせたシリウスの評価がどうなるかわかんねー……。

voice: 1304510280 知冴 じゃあカトリナにやってもらおう。

voice: 1304510290 知冴 伝説のヤシの木は、もともと悪い魔法使いによって、 普通の木に変えられてしまっていた。

voice: 1304510300 ぱんだ 悪い魔法使い役は?

voice: 1304510310 知冴 意外性重視で、新妻とか?

voice: 1304510320 ぱんだ おお、いいじゃん。

voice: 1304510330 知冴 森の中の一本の木になってしまったヤシの木は、 その悲運を嘆きながら日々を暮らしていた。

voice: 1304510340 八恵 『はっはっはっは!   この呪いで、お前はただの木になってしまうのだー!』

voice: 1304510350 カトリナ 『ああ、これじゃあ普通の木と変わらないじゃない……。  私の素晴らしい葉のひとつも見えはしないのだわ!』

voice: 1304510360 知冴 そんなある日、その森にふたりの王子がやってくる。

voice: 1304510370 ぱんだ おっ! いいじゃねーか。 誰にする? やっぱ王子といえばさっすーとここちゃん?

voice: 1304510380 知冴 いいね、そうしよう。

voice: 1304510390 知冴 ふたりの王子は、それぞれひとりのお姫さまに求婚するため、 プロポーズの贈り物を探していた。

voice: 1304510400 知冴 そのお姫さまがぱんだね。

voice: 1304510410 ぱんだ やったぜ! で? 贈り物って?

voice: 1304510420 知冴 うーん、木彫りのパンダとか? それで、ふたりの王子は森の奥でちょうどいい木を見つける。

voice: 1304510430 ここな 『おお! こんなところになんてちょうどいい木が生えているんだ!』

voice: 1304510440 知冴 『素晴らしい木だ! ああ、喜びのあまり抱きしめたくてたまらない!』

voice: 1304510450 ぱんだ なんか、雲行きが怪しくなってきたな……。

voice: 1304510460 知冴 それで、ふたりの王子が木にキスをする。

voice: 1304510470 ぱんだ やっぱりな……。