voice: 1304710010 緋花里 おっ昼休みー! 雪〜、お弁当たーべよ〜!
voice: 1304710020 雪 お湯貰ってくる。先食ってていいぞー。
voice: 1304710030 緋花里 あー、またカップラーメン! 栄養偏るよ! お弁当作ったらいいのにー。
voice: 1304710040 雪 フン、知らないようなら教えてやろう。 こいつはな、ワタシの役者生活を支える相棒だ。
voice: 1304710050 雪 準備と洗い物一切不要。お湯入れて待つ。完成だ。 今ワタシにいちばん必要なもの、それは——
voice: 1304710060 緋花里 栄養!
voice: 1304710070 雪 時間だ! 昼飯をカップラーメンにすれば時間が浮く! 栄養バランスだって言うほど悪くない。こいつはタイパ最強なんだよ。
voice: 1304710080 緋花里 でもお弁当にはあるよ! 愛情!
voice: 1304710090 雪 お湯を注ぐのだって立派な愛情だ!
voice: 1304710100 緋花里 屁理屈ぅ。 そんな雪にはお弁当分けてあげないよ?
voice: 1304710110 voice: 1304710111 雪 どうせすぐお腹すいた〜とか言い出すんだから自分で食え。 まったく時間の貴重さを知らんヤツは——お?
voice: 1304710120 美兎 えっと……あ、緋花里ちゃんと雪ちゃん。 これからご飯……かな?
voice: 1304710130 緋花里 あれ? ここ1年生の教室だよ? 間違えた?
voice: 1304710140 雪 お前と一緒にするなよ。
voice: 1304710150 美兎 あの……ね。もし、よかったら……なんだけど。 お弁当ひとりじゃ……食べられなくて、だから——
voice: 1304710160 緋花里 美兎ちゃん! 寂しいよね、わかる! ひとりだけで食べるなんて楽しくない!
voice: 1304710170 雪 珍しいな。いつも電姫の連中と食ってんだろ? ケンカでもしたか?
voice: 1304710180 美兎 け、ケンカしたとかじゃなくてね。
voice: 1304710190 雪 じゃあなんで弁当が余るんだ?
voice: 1304710200 緋花里 なんくるないさ! 一緒に食べよう? そして仲直り大作戦さ!
voice: 1304710210 美兎 だ、だからケンカとかじゃなくて。 その……。
voice: 1304710220 雪 ……なんだよ、ただ弁当を作りすぎただけか。 確かにひとりじゃ食べられないな。量的に。
voice: 1304710230 緋花里 ふおおぉ、美兎ちゃんの手作り弁当! 大盛りで美味しそう! ハングリー!
voice: 1304710240 美兎 言い方、紛らわしくてごめんね。 今日はその……たまたま、作りすぎちゃったから。
voice: 1304710250 雪 たまたま……?
voice: 1304710260 美兎 う、えっと……。
voice: 1304710270 雪 なーんか妙だな? 料理上手な白丸ともあろう者が。
voice: 1304710280 緋花里 ハッ。確かに……! 絶対にやらないミス!
voice: 1304710290 voice: 1304710291 美兎 本当は、その……。 一緒に食べようと思って。いろはちゃんと……。
voice: 1304710300 美兎 でも、急用が入っちゃったから。
voice: 1304710310 voice: 1304710311 緋花里 せっかく作ったのに残念だね……。 だったらカミラちゃんは? 蕾さんも! 私呼んでくるさ!
voice: 1304710320 美兎 カミラちゃんはお休みでね。 蕾さんは、お弁当を分けてもらうと神罰が落ちる日らしくて。
voice: 1304710330 voice: 1304710331 雪 ずいぶん窮屈な占い信じてるんだな……。 で、年中腹ペコの緋花里に回ってきた訳か。
voice: 1304710340 美兎 よくお腹が空くって……聞いてたから。 残すのもったいないし。食べられそう、かな?
voice: 1304710350 緋花里 もちろん! 美兎ちゃんも一緒に食べよう! ひとりじゃ食べきれないもんね。
voice: 1304710360 美兎 ありがとう、緋花里ちゃん。 その、雪ちゃんも良かったら。
voice: 1304710370 雪 白丸の弁当をか?
voice: 1304710380 緋花里 むう……。美兎ちゃん聞いて? 雪はお弁当よりカップラーメンの方がいいって言うんだよ?
voice: 1304710390 緋花里 美兎ちゃんのお弁当だって、たっくさん愛情こもってるよね! 絶対こっちの方が美味しくて嬉しいのに!
voice: 1304710400 美兎 愛情は……わからないけど。 ちゃんとしたご飯食べた方が、元気は出ると思う……かな?
voice: 1304710410 雪 ……フン。そういうことか。 料理対決のリベンジマッチってことだな?
voice: 1304710420 雪 今度は弁当で挑戦状を叩きつけてきた。 得意分野で戦おうなんて案外強かだな?
voice: 1304710430 美兎 ええっ?
voice: 1304710440 緋花里 違うよ、雪! これは挑戦状じゃなくてお弁当! 愛情込めて作ったの、いろはちゃんのために!
voice: 1304710450 美兎 こ、声が大きいよ〜……。
voice: 1304710460 雪 誰への愛情がこもってようと料理は料理だ。 誘うからにはワタシの舌を唸らせられるんだよな?
voice: 1304710470 美兎 え……。
voice: 1304710480 雪 白丸のことだ、生半可な気持ちで作った弁当じゃない。 だったらその覚悟、ここでワタシに見せてもらう。
voice: 1304710490 雪 ワタシに美味いと言わせる自信がある料理なら、 食ってやらんこともない。さあ、どうする?
voice: 1304710500 緋花里 もう……。料理対決は終わったんだよ? 美兎ちゃんも——
voice: 1304710510 美兎 ……ううん。あるよ、唸らせる自信。
voice: 1304710520 緋花里 ええ!? 美兎ちゃんもよくない! 仲良くしなきゃダメさ!
voice: 1304710530 雪 そういうノリだろー? 野暮なこと言わせるなよ。
voice: 1304710540 緋花里 そうなの……? じゃあケンカしてない。ふたりは仲良し?
voice: 1304710550 美兎 うん、喧嘩じゃないよ。 美味しいものを食べてほしいって気持ち。
voice: 1304710560 緋花里 ふたりともイジワル! すっごく心配したよ!?
voice: 1304710570 雪 心配してんのはお前だけだっての。 白丸とはレシピの交換もしてるからな。
voice: 1304710580 美兎 教わった雪ちゃんのチャーハンも美味しかった。 だから全然、仲が悪いとかじゃないからね。
voice: 1304710590 voice: 1304710591 緋花里 空回りしてた! な、なんか恥ずかしくなってきたさ……。
voice: 1304710600 雪 ま、挑戦状と受け取ってるのは事実だがなあ! そこまで言うなら試してやるよ! ――はむっ。
voice: 1304710610 緋花里 いただきますって言ってない! フライング!
voice: 1304710620 voice: 1304710621 美兎 たくさんあるからゆっくり食べてね。 ……いただきます。