voice: 1304720010 緋花里 ごちそーさまでした! ふふふ〜♪

voice: 1304720020 美兎 お粗末さまでした。お口に合ってたかな?

voice: 1304720030 聞くまでもないだろ、あの食いっぷりにこの顔。 終いには口を開けば『美味しい〜』だけだ。

voice: 1304720040 緋花里 そう! 特にしっとりつやつやのだし巻きたまご! 噛んだ瞬間お出汁の香りが広がって! ふあぁ……!

voice: 1304720050 緋花里 まーさん! 美味しい! スーパーデリシャス!

voice: 1304720060 美兎 ふふ、よかった。

voice: 1304720070 緋花里 いろはさんも残念がってるはずよ! 絶対に! ひと口食べるたびにほっぺが落ちるさ〜。

voice: 1304720080 緋花里 でも雪はまだ1回も言ってない! 美味しいって!

voice: 1304720090 ……メシは黙って食えって教わらなかったのか? 親の顔が見たいな。

voice: 1304720100 緋花里 うちのお母さんはご飯の時ほどおしゃべりだよ!

voice: 1304720110 今ので見たくなくなった。 ともかく……。

voice: 1304720120 …………。

voice: 1304720130 美兎 えと、気を遣わなくていいよ。 正直に言ってくれたら、勉強にもなるから。

voice: 1304720140 voice: 1304720141 緋花里 批判を恐れぬ向上心!? で、でも雪、美味しかったよね……?

voice: 1304720150 ……だし巻き、きんぴら。焼きジャケ、箸休めの漬物。 どれもありきたりで特別面白みもないド定番だ。

voice: 1304720160 美兎 うん。

voice: 1304720170 緋花里 大事なのは面白みじゃないさ! 愛情!

voice: 1304720180 voice: 1304720181 最後まで聞け愛情バカ。 ド定番。つまりベタな弁当だからこそ要求水準は高くなる。

voice: 1304720190 だが白丸は、奇を衒わず、逃げずにベタに立ち向かった。 それがこの弁当なんだよ。

voice: 1304720200 美兎・緋花里 ……。

voice: 1304720210 緋花里 ……うん? つまり美味しかったってこと? 美味しいかどうかだとどっち!?

voice: 1304720220 お……。

voice: 1304720230 ……フン。あの勝負で腕を上げたらしいな。 まあ……ライバルがよかったんだろう。

voice: 1304720240 美兎 うん。きっとそうだと思う。

voice: 1304720250 美兎 はあ、良かったぁ……。

voice: 1304720260 緋花里 ……よく分からないけど私もよかったー!

voice: 1304720270 美兎 うん。大丈夫だよ。 ありがとう、緋花里ちゃん。

voice: 1304720280 美兎 お弁当作るの、はりきりすぎちゃったから。 ちょっと心配だったんだ。

voice: 1304720290 美兎 美味しいって笑ってくれるのを想像したら、 もっと美味しくできるように、工夫をしたくなっちゃって。

voice: 1304720300 美兎 緋花里ちゃんがほめてくれただし巻きたまごもね、 おじいちゃんのダシじゃなくて、美兎が最初から作ったの。

voice: 1304720310 美兎 きんぴらは口当たりのいい大きさと、唐辛子のピリ辛さを。 焼きジャケは程よい香ばしさが伝わる焦がしを……って。

voice: 1304720320 緋花里 すごい……!

voice: 1304720330 美兎 あっ、ごめんね。一方的に……喋っちゃって。

voice: 1304720340 緋花里 そんなことないよ! こだわりは愛情の証! 美兎ちゃんはそう……うちのお母さんみたいさ!

voice: 1304720350 美兎 緋花里ちゃんのお母さん……?

voice: 1304720360 voice: 1304720361 白丸が母親か。 むうん……。

voice: 1304720370 緋花里 もわもわもわ〜ん……。

voice: 1304720380 美兎 えっと? な、なにか想像してる……?

voice: 1304720390 緋花里 はい! 美兎ちゃんママは優しい! 料理も上手! 転んだ時はよしよしして、がんばれって応援してくれそう!

voice: 1304720400 子どもがダメになりそうだな。

voice: 1304720410 緋花里 美兎ちゃんママのために頑張るからセーフ! だって可愛いもん!

voice: 1304720420 美兎 ……ふふ、ありがとう。

voice: 1304720430 その点、緋花里ママは心配だなあ? ちゃんと教えられるのか? 勉強とか。

voice: 1304720440 緋花里 う……! 痛いところを突かれた! 大丈夫だよね? 美兎ちゃん!

voice: 1304720450 美兎 えっと、成績のことはわからない……けど。 緋花里ママは困ってたら一緒に悩んでくれると思うな。

voice: 1304720460 緋花里 美兎ちゃんママ、やっぱり優しい!

voice: 1304720470 クク、さっそく甘やかされてダメになってるぞ。

voice: 1304720480 緋花里 そういう雪は絶対厳しい! あとすぐ怒るし怖いし、絶対スパルタだよ!

voice: 1304720490 なら鍛え直してやろうか? まずは手始めに、お前の無駄遣い癖からな!

voice: 1304720500 緋花里 わわ!? 美兎ちゃんママ助けて〜ッ!

voice: 1304720510 voice: 1304720511 美兎 えっ? えっと…… ……よしよし。

voice: 1304720520 voice: 1304720521 厳しさも子を想う愛情なんだよ。 よーしそこに立て! 千尋の谷に突き落としてやる!

voice: 1304720530 緋花里 落とされる〜!

voice: 1304720540 美兎 あ、もうこんな時間。 一緒に食べてくれてありがとう。とっても楽しかった。

voice: 1304720550 緋花里 お礼を言うのはこっちさ! 美兎ちゃんのおかげで笑顔も元気もフルチャージ!

voice: 1304720560 緋花里 雪もカップラーメン忘れて食べてたよ。 えへへ、美味しかった証拠。

voice: 1304720570 違う! 昼メシ代が浮くから食ってやっただけだ!

voice: 1304720580 緋花里 美味しくて笑顔になっちゃうの我慢してたくせにー。

voice: 1304720590 なってない!

voice: 1304720600 voice: 1304720601 緋花里 なら笑顔にさせるよ。 こちょこちょこちょこちょ〜!

voice: 1304720610 voice: 1304720611 やめろくすぐるな! こんなんで笑ッ…… ヒヒッ……やめろーッ!

voice: 1304720620 美兎 仲良しだね、ふふ。