voice: 1307910010 販売スタッフ ほんと、ヘルプ入ってくれたのが王さんで助かったわ。 次からは指名で派遣させてもらうわね。

voice: 1307910020 ん、毎度ありです。そろそろピークタイムなんで、 今のうちに休憩しといてください。

voice: 1307910030 販売スタッフ 客読みもうまくて助かるわ。 じゃあ、少しだけお任せするわね。

voice: 1307910040 voice: 1307910041 どうぞ。帰ってくるまでに全部売り捌いとくんで。 ……ククク。

voice: 1307910050 (恩を売ってきたおかげで次に繋がりそうだな?  ここまで稼ぎ甲斐のあるバイトなんてなかなかないぞ)

voice: 1307910060 (ただでさえ高時給なのに、売れば売るだけボーナスが出る。 おまけに――)

voice: 1307910070 買い物客 すみませーん。このチョコアソートを2箱お願いできますか? 

voice: 1307910080 はい喜んでー。

voice: 1307910090 (――さすがバレンタイン前日だ。客の方から並んでくれるし、  浮かれて財布の紐が緩んだ客は、ちょっと背中を押せば……)

voice: 1307910100 人気の3個入りプラリネも再入荷しておりまーす。 いかがでしょうかー。

voice: 1307910110 買い物客 ……あ、じゃあプラリネもひとつ。

voice: 1307910120 (ククク。そうだろう、なんせ一流ショコラティエの監修だ。  ブランドチョコの魔力には抗えまい……)

voice: 1307910130 はい。こちらお釣りとお品物になります。 ありがとうございましたー。

voice: 1307910140 (客は美味いチョコを食べて幸せ、ワタシも雇い主も幸せ。  短期バイトってのが惜しいくらいだな?)

voice: 1307910150 voice: 1307910151 ……ククッ、この調子で稼ぎまくってやる。 はーいお待たせしました、お決まりでしょうか――

voice: 1307910160 緋花里 チョコくーださい! 

voice: 1307910170 リリヤ 私はいらない。

voice: 1307910180 ――うげ。何しに来やがったんだお前ら。 冷やかしならお断りだぞ。

voice: 1307910190 リリヤ 冷やかしじゃなく、冷やしてる。

voice: 1307910200 こっちはお前らが思ってる以上に忙しいんだよ。 ほら、客じゃないならとっとと帰れ。

voice: 1307910210 緋花里 私だって口がチョコさ! 雪が思ってる以上に! 

voice: 1307910220 なんだそりゃ……。

voice: 1307910230 リリヤ 匂いにあてられて、チョコを我慢できないみたい。 おすすめのチョコをあげたら治ると思う。たぶん。

voice: 1307910240 おすすめのチョコだあ?  売れ筋の人気商品ならプラリネとかアソートとか……。

voice: 1307910250 (ん……待てよ?)

voice: 1307910260 (緋花里はとにかく、食い物にはカネを惜しまない。 ここでうまいこと売り込めば、ボーナスもガッツリじゃないか? )

voice: 1307910270 緋花里 ふおぉおぉおぉ、プラリネが可愛い! アソートも―― わっ、生チョコもあるよ! どれから食べればいいのーっ!?

voice: 1307910280 (……おまけにもう買った気で舞い上がってるな?   これは絶好のカモ!)

voice: 1307910290 なんだ、そんなにチョコが食いたいのか。 だったらワタシがオススメを選んでやるよ。

voice: 1307910300 緋花里 ほんと!?どんなのどんなの!?

voice: 1307910310 ……驚くなよ。こちら、数量限定の特別ギフト。 ショーケースのチョコが全種類入ってる逸品だ。

voice: 1307910320 緋花里 わっ、フルコンプリート! これなら迷わず済むね! 

voice: 1307910330 だな。しかもこいつは新進気鋭のショコラティエの監修だ。 このチャンスを逃すともう手に入らないかもしれない……。

voice: 1307910340 買い物客 あの、お話の途中すみません!  その限定ギフト取り置けますか? お金下ろしてきます! 

voice: 1307910350 かしこまりましたー。ご来店お待ちしておりますー。

voice: 1307910360 (クク、良いタイミングで割り込んでくれたな?   よし、もうひと押し……)

voice: 1307910370 voice: 1307910371 緋花里 わわっ! 急がないともう食べられないかもしれない!  えーっと、お値段は……うっ。

voice: 1307910380 この値段で手に入るのは今年までだろうなぁ?  緋花里にも味わってほしいんだがなぁ……。

voice: 1307910390 緋花里 ううぅ、オススメしてくれたのにごめん……。 私、友チョコ用にけっこう使っちゃったから……。

voice: 1307910400 ……ふうん? じゃあ仕方ないな。 残念だが……。

voice: 1307910410 ……緋花里、もっとワタシに寄れ。 耳よりな情報をくれてやる。

voice: 1307910420 緋花里 えっ!?なになに……? 

voice: 1307910430 ……ここだけの話だが、あのギフトはお買い得じゃない。 本当にオススメのアソートは別にある。こいつだ。

voice: 1307910440 緋花里 これは……わわっ!  さっきのより安いのにたくさん入ってる! なんで!?

voice: 1307910450 こいつは例のショコラティエとは無関係なんだ。 でもな、ワタシも食べ比べたが、ほとんど味に違いはない。

voice: 1307910460 だから悪いことは言わん。 買うなら美味くて多くて安いこっちにしとけ。

voice: 1307910470 緋花里 嬉しいけど……そんなこと教えちゃっていいの……?  お店の人に怒られない……? 

voice: 1307910480 同じ劇団のよしみだ、お前とワタシの仲だろ? 

voice: 1307910490 緋花里 雪……! なら10箱ください!!! 

voice: 1307910500 毎度ありー♪

voice: 1307910510 (……ククク。先に高い物を見せると安く感じるよなぁ?   ま、実際こいつが一番お得だ。いい買い物だぞ)

voice: 1307910520 よし、緋花里は決まったな?  せっかくだしフィンランドも何か買って行け。

voice: 1307910530 リリヤ ……そうね。なら、雪が選んで。

voice: 1307910540 ワタシのオススメでいいのか?  だったら緋花里のやつと同じでいいだろ。

voice: 1307910550 リリヤ 同じだとつまらないから。 私に似合うものを選んでもらう。

voice: 1307910560 (面倒臭い客だな……。  でもまあ、チャンスをみすみす逃すのも面白くない……)

voice: 1307910570 ……いいだろう。選んでやる。 このワタシの接客スキルを舐めるなよ?