voice: 1400810010 voice: 1400810011 ラモーナ 『ええ、その通り! 働くからこそ元気でいられるのよ。  大勢の人々と心を通わせ刺激をもらう。これぞ人生!』

voice: 1400810020 voice: 1400810021 ラモーナ 『ところがマーシャ、あなたはずっと引きこもっているわ。  せっかくの人生がそれじゃもったいないでしょう?』

voice: 1400810030 ……。

voice: 1400810040 ラモーナ マーシャ……いや。どうかしたか、暦。

voice: 1400810050 voice: 1400810051 ちょっとあなたのセンスを借りていましたの。 私のセンスは究極の模倣。見て盗むことですので。

voice: 1400810060 voice: 1400810061 ラモーナ もはや私の『堅牢なる心』は盗まれたも同然だな。 で、『映し鏡の美影』はなんと言ってる?

voice: 1400810070 ラモーナさんを休ませろと言っていますわね。

voice: 1400810080 ラモーナ そんなバカな、ハハハ――くっしゅん!

voice: 1400810090 少し熱が出ているみたいですわよ。 あと、身体の節々にも痛みがあるのでは? と。

voice: 1400810100 voice: 1400810101 ラモーナ ……ふむ。言われてみれば悪寒がしてきたな? だがせっかくの稽古に穴を空けるワケには!

voice: 1400810110 稽古は逃げませんわ、今日はお休みにしましょう。

voice: 1400810120 ラモーナ なにぃ~、暦ぃ~……。

voice: 1400810130 voice: 1400810131 甘えたような声を出しても無駄ですわよ。まったく……。 他人にあれだけお節介焼くなら自分にも頓着すべきですわ。

voice: 1400810140 voice: 1400810141 ですので本日の稽古は以上! お布団入って眠るのも仕事ですわよ!

voice: 1400810150 voice: 1400810151 ラモーナ 残念だが従うしかないか……。 しかし、模倣の精度が前回の比ではないな……。

voice: 1400810160 まだまだ本家に比べれば精度は落ちますが、 その日の体調くらいは読み取れますわよ。

voice: 1400810170 ラモーナ すごいな。私でも感覚を掴むまで時間がかかったのに。

voice: 1400810180 なあに、大したことではありませんわよ! ふふ……。

voice: 1400810190 リリヤ 知ってる? 暦がセンスをコピーするのは その役者を熱くリスペクトしてる証拠。つまり――

voice: 1400810200 voice: 1400810201 ラモーナ ……私のことを熱くリスペクトしている! そういうことなんだな、暦!

voice: 1400810210 なっ、そっ……それはですわね!?

voice: 1400810220 ラモーナ ならもっと早く教えてくれ、水くさいじゃないか! もちろん私もリスペクトしているぞ役者仲間として!

voice: 1400810230 voice: 1400810231 ラモーナ それで私のどこを気に入った? やはり演技力? それとも声か? あるいは……私の顔という可能性も?

voice: 1400810240 う……。

voice: 1400810250 voice: 1400810251 ラモーナ よし! せっかく私のセンスを掴みかけているんだ。 稽古の代わりに、私みずからセンスについてレクチャーしよう!

voice: 1400810260 voice: 1400810261 と、とにかくお休みですわ! さっさと寮に帰って眠ってくださいまし! それでは!

voice: 1400810270 ラモーナ ああっ! 待ってくれ、暦!

voice: 1400810280 リリヤ 暦、顔真っ赤。ふふ……。