voice: 1401110010 リリヤ ……ねえ、急に私を車に連れ込んだと思ったら、秋葉原?

voice: 1401110020 初魅 そうさ。天下の電気街だ。

voice: 1401110030 リリヤ それで、一体どこへ連れて行くつもり? そろそろ目的を教えて。

voice: 1401110040 初魅 実はね、容から極秘情報を仕入れてしまってね。 これは是非とも確認せねばと思ったのさ。

voice: 1401110050 リリヤ もったいぶった言い方。

voice: 1401110060 リリヤ ファンには喜ばれるかもしれないけれど、 私は振り回されるのは、あまり好まない。

voice: 1401110070 初魅 なに、すぐにわかる……ほら、ここだ。

voice: 1401110080 リリヤ ……メイド喫茶?

voice: 1401110090 メイド メイド星へようこそお帰りなさいませ、お嬢様~。 申し訳ございませんが本日は混雑しておりまして~、ご予約が必要なんです~。

voice: 1401110100 初魅 問題ない。予約をしていた連尺野だ。貴店のシステムも履修済みだよ。 さぁ、席に案内してくれたまえ。

voice: 1401110110 メイド ありがとうございま~す。 は~い、どうぞこちらへ~。

voice: 1401110120 メイド こちらの席をご利用下さい~。

voice: 1401110130 リリヤ まさか本当にメイド喫茶とは、思ってもいなかった。

voice: 1401110140 初魅 好みではなかったかな?

voice: 1401110150 リリヤ 意外。わざわざ初魅が誘うくらいだから、 何か特別なのかと思っていたのだけれど。

voice: 1401110160 初魅 気がつかないかい? この店の特異性に。 もっとよく観察してごらんよ。

voice: 1401110170 リリヤ 特異性?

voice: 1401110180 リリヤ よく見れば、見知った顔が随分とある。 それに……。

voice: 1401110190 リリヤ 怪しげな人もいる。 それにどこかで……。

voice: 1401110200 初魅 おお、名探偵。君の推理をこのまま楽しみたいところだが、 残念ながら答え合わせの時間がきてしまったようだ。

voice: 1401110210 voice: 1401110211 いろは お待たせしましたっ、お嬢様っ。 ……って、初魅さんとリリヤさん?

voice: 1401110220 初魅 やあ、待っていたよ、麗しきメイド星人さん。

voice: 1401110230 リリヤ Kaunis……。 やっぱり、いろはだった。

voice: 1401110240 voice: 1401110241 いろは かうにす……? あっ……えー、コホン。

voice: 1401110250 voice: 1401110251 いろは 私、メイド星から派遣された、メイド星人3号のいろはですっ。 お帰りなさいませ、お嬢様っ。

voice: 1401110260 初魅 ――ストップ。

voice: 1401110270 いろは えっ?

voice: 1401110280 初魅 私のことは、ご主人様と呼んでほしい。

voice: 1401110290 voice: 1401110291 いろは あ……はい、わかりました。 では、改めまして……。

voice: 1401110300 いろは お帰りなさいませっ、ご主人様っ♪

voice: 1401110310 初魅 あああ……っ! いい……っ!

voice: 1401110320 いろは あはは、ありがとうございますっ。

voice: 1401110330 voice: 1401110331 いろは お水とメニューとタイマー、こちらに置いておきますねっ。 ご注文が決まりましたら、お呼び下さいっ。

voice: 1401110340 リリヤ ……そう。これが極秘情報の正体というわけね。 演劇関係者が集まっていたのも、納得がいくわ。

voice: 1401110350 リリヤ 電姫空間のエース候補が、メイド喫茶で普通に働いているなんて。 普通ならば信じられる話ではないもの。

voice: 1401110360 初魅 わざわざ車を走らせて、足を伸ばすだけの理由があるだろう?

voice: 1401110370 リリヤ ええ。普段見られない姿を、 特等席で眺められるというのも、悪くない。