voice: 1403220010 ごほうびプレゼン大会ぃ? 物欲を刺激するだとぉ……?

voice: 1403220020 ハッ! ナメられたモノだがせっかくだ、受けて立ってやる。 かかってこい俗物ども、ワタシの財布の紐を緩めてみろ!

voice: 1403220030 ラモーナ 返事やよし! ではラモーナ・ウォルフ、参る!

voice: 1403220040 ラモーナ ……さて。ごほうびプレゼンを行う訳だが本題に入る前に、 私が一番気に入っている、自分へのごほうびを発表したい。

voice: 1403220050 ラモーナ 先ほど言ったように、ごほうびとは自己投資でもある。 厳しい演劇界を生き抜く上では必須である努力と研鑽だ。

voice: 1403220060 ラモーナ だが、それに囚われて本質を見失ってはいないだろうか。 そこでまず、ごほうびの本質を定義しよう。

voice: 1403220070 voice: 1403220071 ラモーナ ごほうびとは……。 ……嬉しい!

voice: 1403220080 御託はいい。とっとと本題に入れ。

voice: 1403220090 voice: 1403220091 ラモーナ いいだろう! 私が自分に贈ったものとは! 緋花里、ドラムロールを!

voice: 1403220100 緋花里 だらららららららら~ん! じゃん!

voice: 1403220110 ラモーナ 日本文化にリスペクトを込めて。蕎麦打ち体験だ!

voice: 1403220120 リリヤ ぱちぱちぱち。

voice: 1403220130 voice: 1403220131 何を言うかと思えば、実にくだらん……。 蕎麦打ちの何が芝居に役立つんだ、言ってみろ。

voice: 1403220140 ラモーナ 3年と3ヶ月と3日。 これは蕎麦打ちの習得にかかる時間だ。

voice: 1403220150 ラモーナ 連綿と続いてきた技術や文化は、一朝一夕で学び取れるものではない。 もちろん蕎麦に限った話ではないぞ。以前うどんの手打ちも体験してな――

voice: 1403220160 芝居の話をしろ! 麺職人になりたいのか!?

voice: 1403220170 voice: 1403220171 ラモーナ まあそう焦るな。確かに麺打ちは直接、役には立たないだろう。 だが、文化を経験すること。それは大きな武器になる。

voice: 1403220180 ラモーナ 実際に、文化に親しみ、自らのものとしたカトリナの芝居は見事だった。 お前も本国との反応の違い、空気の違いを痛感したことはあるだろう?

voice: 1403220190 それは……そうだが……。

voice: 1403220200 ラモーナ 我々は、より深く知る必要がある。 この国の人々について。文化について。

voice: 1403220210 ラモーナ だから私は蕎麦を打つんだ。 異なる文化を理解し、その先にある共感を生むためにな。

voice: 1403220220 ぐぬ……急に真面目なこと言いやがって……。

voice: 1403220230 ラモーナ そこで私が王雪にプレゼンするごほうびは! 緋花里、ドラムロールを!

voice: 1403220240 緋花里 だらら――

voice: 1403220250 もういい、とっとと言え!

voice: 1403220260 ラモーナ ズバリ! 秘湯巡りだ!

voice: 1403220270 ひとう!?

voice: 1403220280 ラモーナ 野山に分け入って、人跡未踏の源泉を探し出す。 自力で石を積み上げて堰を作り、温泉を作る!

voice: 1403220290 ラモーナ 源泉が見つかる保証などないスリル、鍛え上げられるサバイバビリティ。 見つけたら感動のスペクタクル、これ以上に贅沢なアクティビティはない!

voice: 1403220300 ラモーナ どうだ、私と温泉を掘らないか!?

voice: 1403220310 リリヤ いつ行く?

voice: 1403220320 行くワケあるか! 日本人がみんな温泉掘ってると思うなよ!?

voice: 1403220330 voice: 1403220331 緋花里 じゃあ次は私がプレゼンする! 雪にオススメするのは食べ放題! チートデイ!

voice: 1403220340 あの好き放題食べていい日のことだろ? だったらお前、毎日チートデイじゃないか。

voice: 1403220350 緋花里 じゃあもうひとつのごほうび! 負荷!

voice: 1403220360 voice: 1403220361 負荷だぁ? おい、なんで服を脱いでる……?

voice: 1403220370 緋花里 背中の留め金を外してっと……。 ふうぅ~……。

voice: 1403220380 ラモーナ 私が拾お――なんだ、この重さは!? リリヤ、そちらを持ってくれるか?

voice: 1403220390 リリヤ 無理。マスカラより重いもの持てない。

voice: 1403220400 voice: 1403220401 緋花里 じゃじゃーん。これはダイスター養成ギプス! つけているだけでダイスターになれる! ……という噂!

voice: 1403220410 緋花里 さっそく雪をダイスターにするよ! はい、両手を上げて。ばんざいして!

voice: 1403220420 そんな胡散臭いモノつけるワケないだろ! やめろっての――!

voice: 1403220430 緋花里 よいしょっと!

voice: 1403220440 voice: 1403220441 アイヤッ!? い、今鳴っちゃいけない音が鳴ったぞ!? わかったから力尽くはやめろ! ダイスターになる前に死ぬ!

voice: 1403220450 voice: 1403220451 緋花里 よーし、ダイスター養成ギプス装着ッ! さあ、筋肉を鍛えられるごほうびを噛みしめよう!

voice: 1403220460 か、噛み締めるどころか全身の筋肉が悲鳴をあげてる……! なんで平然としてたんだお前!?

voice: 1403220470 voice: 1403220471 緋花里 眠れる筋肉が目覚めてる証拠さー! 大胸筋の大きさ、銀河シアターかーい! キレてるよー!

voice: 1403220480 とっくの昔にキレてるわーッ!

voice: 1403220490 緋花里 わー!

voice: 1403220500 voice: 1403220501 はあ、はあ……まともなヤツはいないのか……! ここまで暦サンを恋しいと思ったことはない……。

voice: 1403220510 voice: 1403220511 ラモーナ 一応暦にも聞いてみたが、『神へのお布施』だそうだ。 ……意外と信心深いのだな。

voice: 1403220520 リリヤ 最後は私のプレゼン。素晴らしいごほうびを思いついた。

voice: 1403220530 もう既に嫌な予感がするんだが……。

voice: 1403220540 リリヤ きっと気に入る。喜んで。

voice: 1403220550 リリヤ ……私からのごほうびは、私の美に触れること。 目で見て。隅々まで味わっていい――

voice: 1403220560 だと思ったよ! お前らに聞いたのが間違いだった!

voice: 1403220570 voice: 1403220571 緋花里 ええー! リリヤさんの美容法は勉強になるのに! だよね、ラモさん!?

voice: 1403220580 ラモーナ ああ、まあ目のやり場には困るがな……。

voice: 1403220590 ったく、やっぱりごほうびなんて無駄遣いだ! 解散だ解散! とっととメシ食って寝ろ!

voice: 1403220600 リリヤ もうないけど。

voice: 1403220610 ワタシはほとんど食ってないぞ!? また緋花里か!

voice: 1403220620 緋花里 あー……。 冷めないうちに食べようと思って、ついー。

voice: 1403220630 ラモーナ 無理もないさ。料理には人柄が染み出すものだ。 文句を言いつつ用意してくれる優しさが、美味しくないはずがないだろう?

voice: 1403220640 だ、だから言ってるだろ、あくまでも投資だ。 友情ごっこで稼ぎが増えるというから付き合っている……。

voice: 1403220650 ……まあ、美味いならそれに越したことはない。 こんな小さな鍋でいいなんて安上がりな連中だな。

voice: 1403220660 voice: 1403220661 緋花里 やっぱりこのお鍋小さいんだ? 私が食べすぎてるせいだと思ってた。

voice: 1403220670 お前は食いすぎだが……そもそもこの鍋は2人用だ。 普通はもうひと回り大きい鍋で作った方が効率が――

voice: 1403220680 ……そうか! 大鍋を買えば一気に具材に火を通せる! 味も良くなるし、待ち時間も減らせるぞ!

voice: 1403220690 ラモーナ 有用だな。では雪が言うところの投資として私が出す。

voice: 1403220700 いらん。大鍋は自腹で買う。 鍋を買ったと言えば、兄さんたちも安心するだろう。

voice: 1403220710 緋花里 えっとつまり、ごほうびがお鍋? いいの?

voice: 1403220720 聞け、だいたい半年ほど毎日火鍋を食ったら元が取れる計算だ。 しかも今よりも美味くなる!

voice: 1403220730 voice: 1403220731 要はお前らと鍋を囲むだけで、後は得する一方! どうだ、この費用対効果こそ立派なごほうびだろ!

voice: 1403220740 voice: 1403220741 ラモーナ と、ともに鍋を囲むことが雪のごほうびというワケかっ! 友情が浸透している! 私はっ……私は、嬉しい!

voice: 1403220750 緋花里 うんうん! 大鍋でも残さず食べる! 負けないよ!

voice: 1403220760 リリヤ ……雪、唐辛子食べた? 顔が赤くなってる。

voice: 1403220770 え、ええい、デカい鍋の方が作り慣れてるだけだ! 食い終わったならとっとと帰って寝ろ! バカ野郎ども!