voice: 1407110010 緋花里 雪はっけ〜ん! 手伝えることない!?
voice: 1407110020 雪 まーたお前か……。 手は足りてるって何度も何度も言ってるだろ。
voice: 1407110030 緋花里 何かあるはずよ! おとといの個人レッスンは手伝えないのわかるよ?
voice: 1407110040 緋花里 でも昨日、雪はお部屋掃除してた! ひとりで! 掃除なら私も手伝えるのに!
voice: 1407110050 雪 ひとりでやった方が捗る。 部屋に入れてみろ、すぐアルバム見始めるだろ。
voice: 1407110060 緋花里 アルバムあるの!? 見たい!
voice: 1407110070 voice: 1407110071 雪 だから要らんって言って—— ああもう! バイト遅刻するだろ! 邪魔だ!
voice: 1407110080 緋花里 ならバイト手伝う! なんでもやるよ!
voice: 1407110090 voice: 1407110091 雪 あ〜〜〜ッ! こないだからなんなんだ!? どうしてわざわざ手伝いたがるんだよ!?
voice: 1407110100 緋花里 雪、覚えてない? 美兎ちゃんとの料理対決のこと……。
voice: 1407110110 voice: 1407110111 雪 白丸だぁ? まあ、アレはアレで美味くはあったが……。 って、どう関係があるんだよそれに!
voice: 1407110120 緋花里 本当はふたりが仲良くなれたらいいなって思ったんだよ? だけど対決みたいになっちゃって……。
voice: 1407110130 雪 はあ? そんなどうでもいいこと気にするなよ……。
voice: 1407110140 雪 アレは料理人として挑みたくて挑んだんだ。 ワタシの望んだ結果じゃないが、どっちも美味かった。それでいいだろ。
voice: 1407110150 緋花里 む。それでよくないさ! お詫びに手伝いたい!
voice: 1407110160 雪 だから詫びなんて要らん! そんなに時間が有り余ってるなら稽古でもしとけ!
voice: 1407110170 緋花里 時間があるから雪を手伝う! 手伝えるまで動かないさ! お手伝い・オア・ダイ!
voice: 1407110180 雪 はあ……。まあいい。 今日は仕事がない訳でもない……。
voice: 1407110190 緋花里 本当!? 何すればいい!?
voice: 1407110200 雪 ……腹は空いてるか?
voice: 1407110210 緋花里 おおーっ! 美味しそうな匂いがお店いっぱいに……! さっそくお店ののれん出してくるさー!
voice: 1407110220 雪 要らん、今日は定休日だ。
voice: 1407110230 緋花里 お休みなのにバイトってこと? ミステリー……。
voice: 1407110240 雪 店主に新メニュー開発を任されてるんだよ。 ま、ワタシの料理の腕がいいからだ。
voice: 1407110250 voice: 1407110251 緋花里 さすが銀河座の中華名人! ってカミラちゃんが言ってた。 でも、そんな大事なこと手伝っていいの?
voice: 1407110260 雪 商売敵に話さないならな。 ほら、仕込み始めるぞ。余裕だろ?
voice: 1407110270 緋花里 自信あるよ、料理には!
voice: 1407110280 雪 話さないことにも自信持ってくれ。
voice: 1407110290 緋花里 ……お口にチャック! じー! それじゃあ新メニューのお手伝い、レッツビギン!
voice: 1407110300 雪 不安だな……。
voice: 1407110310 voice: 1407110311 雪 ……ま、一品目はこんなモンだな。 緋花里、味見を頼む。緋花里?
voice: 1407110320 緋花里 おっ手伝い〜、おっ手伝い〜。
voice: 1407110330 voice: 1407110331 雪 そっちはもういいっての。いつまでやってんだ…… ——んな!?
voice: 1407110340 緋花里 ふぅ〜。タマネギ剥き終わったよー! さっすが人気の中華屋さん! 仕込みも大量!
voice: 1407110350 雪 在庫全部剥いたのか!? あの時間で……。
voice: 1407110360 雪 じゃない! ああクソ、2、3個でいいって言い忘れた! 後先考えずに剥きまくりやがって!
voice: 1407110370 緋花里 それで、次はなにすればいい? タマネギで新メニュー開発とか?
voice: 1407110380 雪 お前のおかげでな!? ったく、なんとかするから味見してろ。
voice: 1407110390 緋花里 味見はもっと得意! このスープだよね? おおー、トマトが入って独創的。
voice: 1407110400 雪 あっちじゃ普通の家庭料理だ。 たまごの甘味とトマトの酸味がお互いを引き立てあう。
voice: 1407110410 voice: 1407110411 緋花里 いただきまーす! ……美味しい! まーさっさー!
voice: 1407110420 緋花里 雪は美味しいときなんて言うの?
voice: 1407110430 雪 お前にもわかるように言えばハオフーだ。
voice: 1407110440 緋花里 ハオフー! 家庭料理ってなんでほっこりするんだろうねえ……。
voice: 1407110450 雪 思い出補正じゃないか? こっちで言う味噌汁みたいなモンだ。
voice: 1407110460 雪 手間がかからん代わりに、特別美味い訳でもない。 だからこそ毎日飲んでも飲み飽きない。
voice: 1407110470 雪 それに家庭料理は作ってくれた誰かがいる。 ひと口飲めば、頭と舌が勝手に思い出すだろ。
voice: 1407110480 voice: 1407110481 雪 まだ母さんの味には敵わない、とかな。 ……いや、特別なスパイスでも使ってたか?
voice: 1407110490 緋花里 あー……。
voice: 1407110500 雪 ん? なんだ。マズかったか?
voice: 1407110510 緋花里 あ、味見って……どのくらいの量すればいい?
voice: 1407110520 voice: 1407110521 雪 変なこと聞くな? 味見って言えばお前……。 まさか……。
voice: 1407110530 voice: 1407110531 緋花里 えへへへ……。 で、でもいっぺーまーさん! ハオフーだったさ!
voice: 1407110540 雪 い、一滴も残さず飲み干したのか!? 雪平鍋丸ごと味見するヤツがどこにいるんだよ!?
voice: 1407110550 緋花里 お……美味しいスープで元気いっぱい! さあどんどん剥くよ! ニンジンジャガイモどーんと来い——
voice: 1407110560 雪 もう厨房はいい、お前は食うだけ担当だーッ!
voice: 1407110570 緋花里 わ、わっさいびーん!?