voice: 1411510010 ……くっそぅ。

voice: 1411510020 くそくそくそくそッ!  ……うがあぁあぁあぁああぁ~ッ!!! 

voice: 1411510030 えーと、ご注文は。 醤油豚骨ラーメンと半チャーハンでいいスか? 

voice: 1411510040 イヤホンをした客 ~♪

voice: 1411510050 お客さん、醤油豚骨ラーメンと半チャーハンっスか?

voice: 1411510060 イヤホンをした客 ~♪

voice: 1411510070 醤油豚骨と半チャーハン!?

voice: 1411510080 イヤホンをした客 ……そんな大声あげなくても聞こえてるって。うるさいなあ。

voice: 1411510090 ……ラーチャー一丁!

voice: 1411510100 配達でーす。確認お願いします。

voice: 1411510110 ピクニック客たち 「えー待って、これ誰が頼んだの?」「センパイじゃないんスか?」  「ミサじゃね?」「あちきではないでありんす」「そのキャラウケる~!」

voice: 1411510120 えーと、返品スか?

voice: 1411510130 ピクニック客たち 「ねー、これ頼んだの誰?」「うちのスマホで勝手に頼むなよな~」 「ゴチでーす!」「別にみんなで食えばよくね? あたし嫌~い」

voice: 1411510140 ピクニック客たち 「ミサキこれ頼んだ?」「えー覚えてない」「ノリで頼んだ系?」 「ぶっちゃけそれ」「草」「お前さあ。マジこの間もさ――」

voice: 1411510150 ……あの、次のバイトあるんでもういいスか?

voice: 1411510160 ピクニック客 え? 逆になんでまだいんの? 帰っていいよ。

voice: 1411510170 ……!

voice: 1411510180 式場マネージャー 王さんねえ、連絡は貰ったけど遅刻は遅刻だから。 社会に出て働くってそういうことだよ。以後気をつけて。

voice: 1411510190 ……サーセン。

voice: 1411510200 式場マネージャー ただでさえ病欠出ちゃって回らないんだからさ。 今日は皿洗いだけじゃなくて、設営から後片付けまで全部やってね。

voice: 1411510210 は? それでバイト代は……?

voice: 1411510220 式場マネージャー ええ? そういうことは一人前に働いてから言ってよ?  まあ多少色はつけるけど、遅刻したぶん引いとくから。

voice: 1411510230 ……ウス。

voice: 1411510240 あああぁああぁぁ~ッ、もうッ!  やってられるかチクショーめェッ!!! 

voice: 1411510250 注文とる時はイヤホン外せ! 配達はとっとと受け取れ!  マネージャーはひと言多いんだよ! うがああぁあ~ッ! 

voice: 1411510260 いるんだろ緋花里!  駄賃払ってやるからワタシの肩揉め! 

voice: 1411510270 なんで今日に限って誰もいないんだよ!?  いっつもウダウダしてるだろがぁ! 

voice: 1411510280 ええい、食って憂さ晴らししなきゃ収まらん!  冷蔵庫だ! 

voice: 1411510290 緋花里のサラダチキン、ザワークラウト。 カロリーゼロのアロエゼリーだあ……?

voice: 1411510300 こんなシケたモンで腹が収まるか!  ピザとかコーラとかポテチとかないのか!? 

voice: 1411510310 くうっ……。ジャンクだ、ジャンクなものを寄越せ!  身体がカロリーを求めてるんだ。何か、何か……! 

voice: 1411510320 ピクルスじゃない、キムチでもない、おしゃぶり昆布!?  なぁにが国際色豊かな銀河座だ! 地味すぎんだろ!? 

voice: 1411510330 ザワークラウトで我慢するしかないのか……?  ドイツの料理なんて食ったら後が鬱陶しいってのに……! 

voice: 1411510340 こうなりゃ余り物の冷食でもいい、何か……!

voice: 1411510350 ……ん? なんだこの桐箱。デカいな。 書き置きがついてる……。

voice: 1411510360 『公演参加者の皆さんで、ご自由に召し上がってください』 ……どっかで見た字だな? ん~……? 

voice: 1411510370 まあ、どの公演かは知らんがつまりワタシ宛だ。 どうせジュースかなんかだろうが、開けてみるか……。

voice: 1411510380 ……なんだ、肉の詰め合わせか。 まったく、差し入れならすぐ飲み食いできるモンを――

voice: 1411510390 ――待て、こいつは……! おおお……!?

voice: 1411510400 (……赤身に、網目のように走ったきめ細やかなサシ。  脂身の層が綺麗な豚肉、パンパンに張った鳥のモモ……)

voice: 1411510410 (その上、ラムチョップに国産馬刺しだと?   こんなもんバイト先の式場でも、そうお目にかかれない……)

voice: 1411510420 ……ワタシには分かる、こいつはとんでもない高級ギフトだ。 普段食ってる肉の10倍は美味いに決まってる……。

voice: 1411510430 voice: 1411510431 じゅるり。 ……ダメだ、つい緋花里みたいなマネを。

voice: 1411510440 本当に、こんないいモン貰っていいのか?  あとで取立てにやってきたりしないよな……? 

voice: 1411510450 『公演参加者の皆さんで、ご自由に召し上がってください』 ……それ以外、何も書いてない。

voice: 1411510460 ううむ……。

voice: 1411510470 ……こんな上等な肉、他の連中に任せたら台無しだ。

voice: 1411510480 高い肉は、相応のスキルが求められる。 その辺の料理趣味じゃ務まらない……。

voice: 1411510490 ……つまり、銀河座特級厨師のワタシの出番だ。 誰だか知らんが、この肉は挑戦状だな? ククク……! 

voice: 1411510500 片っ端から煮て焼いて食ってやる……! ロクでもない日は、 腹いっぱい食って気絶するように眠るモンなんだよ……! 

voice: 1411510510 クク、クフフ……! ワハハハハハハーッ!!!