voice: 1419610010 リリヤ 今日はちゃんといた。

voice: 1419610020 初魅 もちろんだ。 私はこの時間を、ずっと待ち遠しく思っていたよ。

voice: 1419610030 リリヤ そう? もっと別のものに夢中になってると思ってた。 ……可愛らしい花園を持っているみたいだし。

voice: 1419610040 初魅 聞いている。以前、我がEdenに立ち入ったそうだな。 居心地はどうだった?

voice: 1419610050 リリヤ きれいなものに目がないことは、よく分かった。

voice: 1419610060 初魅 まあな。色とりどりの花を集めた。 お前が入っても埋もれることはない。

voice: 1419610070 リリヤ ……。

voice: 1419610080 初魅 我がブーケに加わる気になったか?

voice: 1419610090 リリヤ ……ブーケに加えた花には、興味をなくすでしょう? 実際、別の花を愛でていたみたいだし。

voice: 1419610100 初魅 フフッ、銀河随一の美しい花に嫉妬されるとは。 私は幸せ者だな。

voice: 1419610110 リリヤ そんな言葉だけじゃ満足できない。 この顔は、何かを求めている顔。当ててみてほしい。

voice: 1419610120 初魅 おや、不満で尖らせた唇すら美しいとはな。

voice: 1419610130 リリヤ ふぅん……いつもそうやって躱しているのね。 それが貴女の手管?

voice: 1419610140 初魅 そう睨まないでくれ。 私は、お前が思っている以上に、実はシャイなのかもしれない。

voice: 1419610150 店員 お待たせいたしました。ご注文のお品をお持ちいたしました。

voice: 1419610160 初魅 これは、詫びの気持ちとして受け取ってくれ。 お前が好みそうなものを頼んでおいたんだ。

voice: 1419610170 リリヤ ドリンクにスイーツ……。 用意がいいのね。ずいぶん慣れているみたい。

voice: 1419610180 初魅 ゲストに喜んでもらうことが役者の本懐だろう。 ただその望みを叶えようと、足掻いているだけさ。

voice: 1419610190 リリヤ ……私は連尺野初魅という舞台の、 ひとりの観客に過ぎない?

voice: 1419610200 初魅 どうだろうな……しかし客を強引に、 人生という名の舞台まで引き上げるのも、面白いかもしれないな。

voice: 1419610210 リリヤ ふふ。貴女らしい。

voice: 1419610220 初魅 さあ、こうして言葉を交わす時間も悪くはないが、 それではこのデザートを作ったパティシエールが悲しむ。

voice: 1419610230 初魅 そろそろ乾杯といこう。

voice: 1419610240 リリヤ ……これ、ノンアルコール? お酒は飲まないのね。

voice: 1419610250 初魅 今日はお前に酔いたい。 それにこれは、ある名優の名を冠した一杯だ。

voice: 1419610260 初魅 私もいずれ、カクテルに名を残すような役者になりたい……、 そういう思いも込めて、今日はこれにしたのさ。

voice: 1419610270 リリヤ そうやって、私で酔えない日は自分に酔っているものね。

voice: 1419610280 初魅 ははっ、手厳しいな。美しい花には棘があるというが。

voice: 1419610290 リリヤ 嘘をついているから棘を感じるんだと思う。 何か隠してる?

voice: 1419610300 初魅 照れ隠しかもしれないぞ? お前に酔った醜態を見せたくないとか。

voice: 1419610310 リリヤ ……照れを隠すような人間とは思えない。

voice: 1419610320 初魅 さっきも言っただろう、実はシャイなんだと。 ……いや、すまない。ちゃんと理由はある。

voice: 1419610330 初魅 後でお前を送ろうと思っていたからだ。ハンドルキーパーだよ。 つまらない理由だったから、誤魔化しただけだ。

voice: 1419610340 リリヤ そう、なら良かった。 肝臓を悪くした訳ではないのね。

voice: 1419610350 初魅 心配してくれるんだな。

voice: 1419610360 リリヤ うん。私がお酒を飲める歳になるまで、 貴女には生きていてもらわないといけない。

voice: 1419610370 初魅 フッ、長い数年間になりそうだ。 待ちくたびれて、干からびてしまわないか心配になる。

voice: 1419610380 リリヤ ……それはお互い様。

voice: 1419610390 初魅 おっと、そうだったな。

voice: 1419610400 初魅 この国では使い古された常套句だが、 先ほどお前が求めていた言葉を送ろう。

voice: 1419610410 初魅 君の瞳に。

voice: 1419610420 リリヤ 乾杯。