voice: 1423910010 しぐれ しぐれには時間がないんです。実はパパとママと約束があります……。 小学校卒業までにダイスターになること。
voice: 1423910020 しぐれ それが出来なかったら、役者を辞めるって……。
voice: 1423910030 初魅 (チャンスがあるなら逃したくはない、だが……。 私の作ったEdenで、私の描く舞台を演じたい、か……)
voice: 1423910040 初魅 (……なんとも愛らしい告白だな。 流石の私も、ハートを掴まれてしまったようだ)
voice: 1423910050 初魅 (だが、まだ完全に心を奪われたわけではない。 私は、誰かひとりのものになる訳にはいかないからな)
voice: 1423910060 初魅 (私が貫く信念は、私や双葉……そして何より、 Edenの皆が目指す、理想の舞台を叶える為の指針だ)
voice: 1423910070 初魅 ……とは思いながらも、やはりあんな話を聞いてしまってはな……。 このまま、という訳にもいかないだろう。
voice: 1423910080 初魅 (まさか、しぐれが今まであれほどの重荷を背負って、 舞台に立っていたとは……なにかあるとは思っていたが、そこまでとは)
voice: 1423910090 初魅 (しぐれはEdenで役者を続けたいと言ってくれている。 かと言って、ご両親の言う事を無視はできないだろう)
voice: 1423910100 初魅 (強制力がある……という事とは別に、ご両親の言い分はもっともだ。 役者が厳しい世界であるのは事実。いつ食べていけなくなるかも分からない)
voice: 1423910110 初魅 (……私の両親は、私が銀河座へ入ると決めた時、 有り難いことに背中を押してはくれていたが……)
voice: 1423910120 初魅 (実際、しぐれのご両親のように不安もあったに違いない。 だから、実績がなければ……という考えは、充分に理解出来る)
voice: 1423910130 初魅 (ならば劇団の責任者として、我がEdenの役者の憂いを断つためにも、 実績となる『何か』を探そう。世界演劇リーグ以外の道でな)
voice: 1423910140 初魅 (……しかし、演劇界が古い考えに囚われがちなのは分かっていたが……。 どれもこれも、似たり寄ったりな賞や大会ばかりだな……)
voice: 1423910150 初魅 まったく、世界演劇リーグに右に倣えで小さく纏まって……。 最新の演劇界の情報を載せた雑誌ですら、私の求めるものは見つからないのか。
voice: 1423910160 初魅 (もっと何かないのか……。 世界演劇リーグの評価に匹敵するほどの賞や大会は……)
voice: 1423910170 初魅 (その上で、私たちEdenが狙うに相応しい、意義のあるものが――)
voice: 1423910180 初魅 ん? これは……『プロメテウス賞』の記事……。
voice: 1423910190 初魅 (『昨今の演劇界はセンス至上主義ですが、元々舞台とは、 役者個々人の個性と演技力、舞台装置や小道具などの情景描写……』)
voice: 1423910200 初魅 (『そして脚本の相乗効果によってのみ、形作られるものであり……』)
voice: 1423910210 初魅 ほう……なるほどな。
voice: 1423910220 初魅 (私もかねてより気にはなっていた賞だ……)
voice: 1423910230 初魅 (何せこの『プロメテウス賞』に選ばれた劇団というのは、 どこも、私の理想とする舞台の形に近いところばかりだったからな)
voice: 1423910240 初魅 (『今期のコンクールに応募される作品群も、 独創的且つ素晴らしい舞台であることを切に願う』か――)
voice: 1423910250 初魅 フッ、望むところだな。