voice: 20016080010 リリヤ やりきった……。

voice: 20016080020 voice: 20016080021 リリヤ 早起き、料理、公演、プレゼント、パーティ、サンタクロース……。 もう限界……。

voice: 20016080030 リリヤ 雪、喜んでくれてよかった。

voice: 20016080040 リリヤ ……ぐう。

voice: 20016080050 ラモーナ ――寝たか?

voice: 20016080060 いくらなんでもこんなすぐに入ったら、 起こしてしまうのではありませんか?

voice: 20016080070 ラモーナ では、もう少し待つか。

voice: 20016080080 なあ、なんなんだ? 急に。

voice: 20016080090 voice: 20016080091 緋花里 わーっ、雪、声大きいって! リリヤさん、起きてしまうさ!

voice: 20016080100 voice: 20016080101 お前の方が大きいだろ……。 それで、なんで急にフィンランドの部屋の前に集まってるんだ。

voice: 20016080110 ラモーナ それは……買い出し係の暦に説明してもらおうか。

voice: 20016080120 都合のいいように押し付けますのね、まったく……。

voice: 20016080130 リリヤさんが公演の主演に並行して、パーティの企画やプレゼントなど、 色々手配してくださったから、そのお礼をご用意したんです。

voice: 20016080140 ただ、パーティでまさかリリヤさんがあんなサプライズをされるなんて 思わなかったものですから、お渡しするタイミングがなくて……。

voice: 20016080150 ラモーナ だから、今度は私たちがサンタになろう、というわけだな。

voice: 20016080160 それならお前たち3人でやればいいだろ?

voice: 20016080170 緋花里 雪だって、リリヤさんに感謝してるでしょ! 今さら照れ隠ししない!

voice: 20016080180 照れ隠しじゃなくて、ワタシはプレゼント代も払ってないし、 何も聞かされてなかったし、今さらそんな――

voice: 20016080190 緋花里 じゃあ、トナカイ役からサンタさんへのお礼ってことで! 雪だけ仲間外れなのも変だもん!

voice: 20016080200 おふたりとも、そんなに大きな声を出してよろしいんですか。

voice: 20016080210 雪・緋花里 はっ……!

voice: 20016080220 リリヤ ……。

voice: 20016080230 大丈夫そうですわね。

voice: 20016080240 雪・緋花里 よかった……。

voice: 20016080250 voice: 20016080251 ラモーナ あはは。これだけ騒いでも起きないなら入っても大丈夫なんじゃないか? ほら、雪には渡す係を頼もう。

voice: 20016080260 なんでワタシが……!

voice: 20016080270 ラモーナ 乗り掛かった舟、だろ? 観念するんだな。

voice: 20016080280 はぁ……仕方ないな……。

voice: 20016080290 リリヤ ……。

voice: 20016080300 緋花里 お、おじゃましまーす……。

voice: 20016080310 寝てますわね……。

voice: 20016080320 ラモーナ ほら、雪。

voice: 20016080330 う、うるさい、押すなよ……!

voice: 20016080340 まさか、起きないだろうな……。

voice: 20016080350 そんな、クマの寝床でもあるまいし……。 むしろ早くしないと起きてしまうのではありませんか?

voice: 20016080360 リリヤ ん…………。

voice: 20016080370 起きたのか!?

voice: 20016080380 リリヤ ふぅ……。

voice: 20016080390 緋花里 セーフ……!

voice: 20016080400 緋花里 ほら、雪。渡しちゃお。

voice: 20016080410 あ、ああ……。

voice: 20016080420 …………。

voice: 20016080430 ありがとう、フィンランド。 ……うれしかった。プレゼントも、パーティも。

voice: 20016080440 リリヤ …………。

voice: 20016080450 ……ほら! もういいだろ! 渡したんだから、ワタシは帰る!

voice: 20016080460 緋花里 あっ! 雪! もう、恥ずかしがり屋なんだから~!

voice: 20016080470 本当に、にぎやかなおふたりですわね。

voice: 20016080480 ……リリヤさんが、あんなことをするなんて、 正直意外でした。

voice: 20016080490 ラモーナ 銀河座らしくない、か?

voice: 20016080500 ええ。

voice: 20016080510 ラモーナ じゃあ、今回のことにも暦は反対だったのに、 手を貸してくれたのか?

voice: 20016080520 ……そう言いづらいとわかっていてわざわざ尋ねるなんて、 意地が悪いのではありませんか?

voice: 20016080530 ラモーナ ふふ、暦がなかなか素直にならないから。

voice: 20016080540 素直になるとか、ならないというものではありません。 ただ、私は――

voice: 20016080550 ラモーナ わかってるよ。 もう何回も聞いた。

voice: 20016080560 ラモーナ ほら、リリヤが起きる前に私たちも行こう。 早く寝ないと、サンタクロースが困ってしまうからな。

voice: 20016080570 voice: 20016080571 ええ。 ……おやすみなさい、リリヤさん。