voice: 20023060010 緋花里 よしっ! 文化祭、いよいよ前日になりました! 今日中に準備を終えて、無事に明日を迎えられるようにしましょう!

voice: 20023060020 voice: 20023060021 緋花里 私はすぐ実行委員の準備でいなくなっちゃうんだけど、 クラスのことは、雪ががんばってくれます! ほら、雪も挨拶!

voice: 20023060030 ……間に合わせられるように、手分けして準備をするぞ。 何か困ったことがあったら……ワタシに言え。

voice: 20023060040 voice: 20023060041 緋花里 もー、雪ったら恥ずかしがり屋! じゃあ、ごめんねみんな、後はよろしくね!

voice: 20023060050 クラスメイトB はーい、行ってらっしゃーい。

voice: 20023060060 クラスメイトC じゃあ、最終準備始めちゃお~。

voice: 20023060070 voice: 20023060071 ……ふう。機材もよし。 まあ、この調子ならなんとかなりそうか。

voice: 20023060080 クラスメイトA あの……王さん。

voice: 20023060090 ん? ああ、美術部の。どうした? 出入り口の飾り付け、終わったのか?

voice: 20023060100 クラスメイトA それが……。 実は、頼んでた材料がまだ届いてなくて、準備が……。

voice: 20023060110 はぁ!?

voice: 20023060120 クラスメイトA ごめんなさい! この前、材料が足りなくなって、追加で注文してたのが間に合わなくて……。

voice: 20023060130 voice: 20023060131 ……わかった。 ないなら仕方ない。ある材料だけで簡素に済ませるようにしよう。

voice: 20023060140 クラスメイトたち ……。

voice: 20023060150 ああもう、なにをそんなに落ち込んでるんだ! 届かないならあるものでなんとかするしかないだろ!

voice: 20023060160 クラスメイトA ごめんね……。私がちゃんと材料の管理しておけば……。

voice: 20023060170 クラスメイトB いや、あたしたちもフォトスポットとかに結構好き勝手使ってたし、 美術部の人たちがどのくらい使う予定とか考えてなくて……。

voice: 20023060180 クラスメイトA このままじゃ、看板とかも変になっちゃうし、 ごめんなさい……みんなでがんばってたのに、私のせいで……。

voice: 20023060190 クラスメイトC えっ、ちょっと、泣かないでよ……!

voice: 20023060200 (えぇ……?  たかが学校行事の飾り付け一つで泣くか? フツー……)

voice: 20023060210 緋花里 初めての文化祭だし、学校のみんなと過ごせるのは3年間だけだし、 来年にはクラスだって変わってしまうさ。

voice: 20023060220 緋花里 今だけのメンバーで、全力で楽しみたい! 学校の思い出作りたいって。 そう思ってるんだ。

voice: 20023060230 ……。

voice: 20023060240 わかった。

voice: 20023060250 クラスメイトA 王さん……?

voice: 20023060260 voice: 20023060261 ワタシがどうにかする! だから泣くな。 その代わり、お前たちの知識と技術を貸せ。

voice: 20023060270 今できる、最善を尽くすぞ。

voice: 20023060280 たしか、ハート型の風船がやたらいっぱいあるんだ。 だから、それを使う。

voice: 20023060290 voice: 20023060291 配置の仕方はお前たちに任せる。 元の計画とは変わるが、この際仕方がない。上手くやれるか?

voice: 20023060300 クラスメイトA ……うん!

voice: 20023060310 よし。じゃあ、お前たちは風船を膨らませるのを手伝ってくれ。 5色あるから、バランスよくな。

voice: 20023060320 クラスメイトB りょうかーい。 王さん頼りになる!

voice: 20023060330 クラスメイトC メニュー班で使ってたものの余り、集めてきたよー。 使えそうなものあるかな?

voice: 20023060340 ありがとう、助かる。 探しやすいように、分けて置いておいてくれ。

voice: 20023060350 クラスメイトD それなら、私たちも仕分け手伝うよ!

voice: 20023060360 クラスメイトA ……王さん、ありがとう。

voice: 20023060370 voice: 20023060371 礼ならクラスのやつらに言え。 他に足りないものは?

voice: 20023060380 クラスメイトA あっ、ええと……テープとか、のりがあると助かるかも。

voice: 20023060390 voice: 20023060391 わかった。 おーい、誰か。手が空いてるやつ。買い出しに行ってきてくれ。

voice: 20023060400 クラスメイトC おっけー。じゃあウチら行ってくるよ。

voice: 20023060410 クラスメイトA 右側、もうちょっと上かも!

voice: 20023060420 クラスメイトB こう? もうちょい? ……これでどう?

voice: 20023060430 おっ、いいんじゃないか? 看板、まっすぐになっただろ。

voice: 20023060440 クラスメイトA うん! ばっちりだと思う。

voice: 20023060450 よし! じゃあ、これで完成!

voice: 20023060460 クラスメイトたち 「やったー!」「おつかれさま!」 「超いい感じじゃん!」「なんとかなってよかった~」

voice: 20023060470 クラスメイトA 本当に、なんとかなってよかった。

voice: 20023060480 クラスメイトB 雪ちゃん、テキパキビシバシ指示くれるから、 これまでの10倍のスピードで進んだよ!

voice: 20023060490 クラスメイトA そうだね。 雪ちゃんがいなかったら、今頃みんな途方に暮れてたよ。

voice: 20023060500 voice: 20023060501 しゅ、雪ちゃん!? な……なんだよ、急に……。

voice: 20023060510 クラスメイトB だって、王さんじゃ固すぎっしょ? あたしたち、一緒に頑張った仲間なんだしさ。

voice: 20023060520 voice: 20023060521 緋花里 おーい、みんな~! おまたせ! 準備、終わりそう?

voice: 20023060530 遅いぞ、緋花里。 今ちょうど終わったところだ。

voice: 20023060540 voice: 20023060541 緋花里 あいっ! そうなの? ごめんね、みんなに結局全部やってもらったさ……。

voice: 20023060550 クラスメイトA 私のせいで、みんなに迷惑かけちゃったんだけど、 雪ちゃんが全部なんとかしてくれたんだ。

voice: 20023060560 ワタシは指示を出してただけで、何もしてないって言ってるだろ。

voice: 20023060570 クラスメイトB 指示してたっていうのが大事なんだって! 雪ちゃん、仕事人! って感じだったもん。

voice: 20023060580 voice: 20023060581 緋花里 そうなんだ! 雪、すっかりみんなと仲良くなったんだねえ。

voice: 20023060590 voice: 20023060591 べ、べつに……。 フン、明日、綿あめでがっつり稼いでやるためだ!

voice: 20023060600 緋花里も、ワタシをこれだけ働かせたこと、 よく覚えておけよ!