voice: 20026040010 voice: 20026040011 美兎 中華鍋よし、調理器具よしっ……。 ふぅ……。

voice: 20026040020 美兎 (いろはちゃんとはお家で遊んだことあるけど、  雪ちゃんたちが来るって……なんだか緊張するなぁ)

voice: 20026040030 美兎 (……弱気になっちゃだめだよね。緋花里ちゃんとも仲良くなれたんだし。  美兎だって成長してるはず……!)

voice: 20026040040 美兎 (……なによりいろはちゃんに……、  美味しいチャーハンを作るため)

voice: 20026040050 voice: 20026040051 美兎 ……あっ。 いらっしゃい、みんな。

voice: 20026040060 voice: 20026040061 いろは おじゃましまーす! おっと、みとちゃんのご家族には挨拶しなくて良いですかね?

voice: 20026040070 美兎 おじいちゃんとおばあちゃんは今いないから、 気を遣わなくて大丈夫だよ。

voice: 20026040080 カミラ やー、いつ見ても趣深~い店だわ。 しかも開店前って貸し切り感ありありだし! テンション上がる!

voice: 20026040090 緋花里 壁に貼ってあるのメニュー? どれもおいしそうだねー。 また開いてる時に食べに来るね!

voice: 20026040100 白丸、食材買ってきたぞ。 ここに置いていいか?

voice: 20026040110 voice: 20026040111 美兎 う、うん! 買い物ありがとう雪ちゃん……お代金、今渡しておくね。

voice: 20026040120 毎度あり。

voice: 20026040130 美兎 言われた通り……お米は炊いて冷ましておいたよ。 パラパラになりやすいんだよね?

voice: 20026040140 ああ。準備は万端だな。 じゃあさっそく始めるぞ。

voice: 20026040150 いろは 僕たちも何か手伝いましょうか?

voice: 20026040160 いらん。 白丸に教えるんだから、お前らは適当に座って待ってろ。

voice: 20026040170 緋花里 はーい♪

voice: 20026040180 voice: 20026040181 いろは では、お二人の邪魔にならないように、僕たちは遠くで見守りましょっか。 はー、出来上がるのが楽しみですねぇ。

voice: 20026040190 緋花里 だねー。 むふふー。

voice: 20026040200 カミラ ヒカりん、なんか今日めっちゃ嬉しそうだね?

voice: 20026040210 緋花里 え!?  カミラちゃんよくわかったね。

voice: 20026040220 カミラ めっちゃ笑顔だし鼻歌歌ってるしそりゃわかるって。 ふたりのチャーハン食べられるから嬉しいの?

voice: 20026040230 緋花里 それもあるけどー、別の理由!

voice: 20026040240 いろは なんですかっ?

voice: 20026040250 緋花里 雪って私の友達で、美兎ちゃんも私の友達でしょ? 友達同士が仲良くなるの嬉しいなーって思って!

voice: 20026040260 緋花里 料理で深まる絆! 広げよう、友情の輪! 青春ぽくて良いさーね。

voice: 20026040270 カミラ あはっ、単純明快だねぇ。

voice: 20026040280 緋花里 えへへ……。私、上京したばかりの頃はあんまり話せる子いなかったし。 こうしてワイワイできるのが楽しいわけ。

voice: 20026040290 voice: 20026040291 いろは 上京……。 そうですね、今日はみんなでワイワイしましょう!

voice: 20026040300 カミラ 電姫の練習とか、けっこうワイワイしてるよね。 気づくとオタトークしまくってたりとか。

voice: 20026040310 緋花里 そーなの? 良いなぁ電姫……見てみたいさ!

voice: 20026040320 調味料だが、紹興酒以外用意できた。 醤油や塩は使わせてもらうぞ。

voice: 20026040330 右から豆板醬、花椒、中華だしの素。 あとはにんにく、しょうが、唐辛子なんかだな。

voice: 20026040340 美兎 へぇ……これがピリ辛の秘訣なんだね。

voice: 20026040350 ワタシが手本を見せるから、お前は手伝ってくれ。

voice: 20026040360 美兎 う、うんっ。

voice: 20026040370 まずはネギやチャーシューなんかの具材を切って準備しておく。 白丸、頼んだぞ。

voice: 20026040380 美兎 はいっ。

voice: 20026040390 その間に中華鍋を熱して、ラードを溶かしておく。 あと今の内に溶き卵を用意しておけ。

voice: 20026040400 美兎 ラードを使うのはどうして?

voice: 20026040410 普通の油より味に甘みが増して美味しくなる。で、ラードが溶けてきたら 花椒や香味野菜を入れて、香りを油に移す。

voice: 20026040420 美兎 へぇ……花椒は粒なんだね。

voice: 20026040430 量はこのくらいにしておけよ。あまり多いとピリ辛どころじゃないからな。 よし、卵貸せ。

voice: 20026040440 美兎 あっ、まだ具材切ってるから、 少し……待ってね。

voice: 20026040450 いや、手を止めて先に卵だ。 早く持ってこい。香味野菜が焦げる!

voice: 20026040460 voice: 20026040461 美兎 あわわ、ごめん……! どうぞっ。

voice: 20026040470 中華は速さが大事なんだ。 調理途中に切り終わらないなら、具材は先に用意しておけ。

voice: 20026040480 美兎 見るのに夢中で遅れちゃった。 ごめんね……。

voice: 20026040490 よし、卵が膨らんできたな。火が入りきらないうちに白飯を投入だ。 飯をお玉でやさしく広げながら混ぜ合わせる。

voice: 20026040500 美兎 わあ……。

voice: 20026040510 適度に鍋をババっと煽りつつ―― 水気が飛んでパラパラしてきたのを確認して――

voice: 20026040520 美兎 ……!

voice: 20026040530 で、次は具材をパッと入れて―― 豆板醤を―― 火はずっと強火で―― ここでもババっと鍋を煽っといて――

voice: 20026040540 美兎 ……!?

voice: 20026040550 パパっと塩で味を整えて―― 仕上げに、鍋肌に醤油と溶かした中華だしをジュワーっと―――

voice: 20026040560 ――よし、完成だ!

voice: 20026040570 美兎 (――しゅ、雪ちゃん……  すべての動作が早い……っ!)