voice: 20026080010 カミラ ――それでは。ふたりともできあがったようなので、 料理の審査を行いまーす。
voice: 20026080020 カミラ まずは作った料理について、詳しく伺いましょう! シェシェからどぞ!
voice: 20026080030 雪 ふっ……ワタシは中国伝統、『火鍋』で勝負だ! 緋花里にも寮で食わせてる料理だな。
voice: 20026080040 緋花里 見ててわかったよ。 でも今日は具材がたくさん! いつもよりとっても豪華!
voice: 20026080050 カミラ 確かに、豚とかエビとかきのことか、沢山あるわ~。
voice: 20026080060 雪 火鍋は具材を煮込むだけの簡単な料理ではあるが、 大量の薬膳や香辛料を使う分、美味くするのはコツがいる。
voice: 20026080070 雪 いくら栄養満点だろうが、不味いもので箸は進まん。ワタシは何度も 緋花里たちに食わせてきた、日本人の舌に合うことも保証済みだ!
voice: 20026080080 いろは これは強敵ですよ、みとちゃん……!
voice: 20026080090 カミラ いいねいいねぇ。 意気込み十分な雪選手。続いて美兎選手の料理をうかがいましょーか!
voice: 20026080100 voice: 20026080101 美兎 『オレは……日本の家庭料理『肉じゃが』だ。 だが今回は、みぞれと柚子を加えてアレンジしてみた』
voice: 20026080110 緋花里 ほんとだ、大根おろし、雪が積もってるみたいでなんか可愛い! 良い匂いする……。
voice: 20026080120 美兎 『すりおろした大根は、だしを吸って具材に絡みより美味くなる。 だがそれだけじゃない、消化を助け健康にも良い』
voice: 20026080130 雪 フン……美味さと栄養の両立か。 お前も似たようなことを考えていたようだな。
voice: 20026080140 voice: 20026080141 美兎 『ああ。 ――雪』
voice: 20026080150 雪 なんだ?
voice: 20026080160 美兎 『さっきはありがとな……目が覚めたぜ。 お前の言葉は、ガス切れのオレの心に火を付けた……』
voice: 20026080170 雪 なんのことだ? あとその寒い言い回しやめろよ……。
voice: 20026080180 voice: 20026080181 美兎 『手を抜くなと言ってきただろ。オレをライバルと認めてくれて嬉しかった。 だからオレも本気で、本気の料理で応えた』
voice: 20026080190 voice: 20026080191 雪 ……。 なら、いい。ここで決着をつけてやる。
voice: 20026080200 カミラ では料理も揃ったところで! 審査員はウチら3人でお送りします! 実食審査といきましょー!
voice: 20026080210 緋花里 ……ふぅ、美味しかった~!
voice: 20026080220 カミラ うんうん、マジでどっちも美味かったね! とりま、審査員に味の感想を聞いときましょーか。
voice: 20026080230 いろは 肉じゃがは、お肉の甘辛さに慣れた時にみぞれが良い仕事をしてくれて。 味付けもみとちゃんらしい優しいもので、ずっと食べていたくなっちゃいます。
voice: 20026080240 いろは 雪ちゃんの火鍋は刺激たっぷりでしたが、辛さが食欲を増進して、 かえってハマる味でしたね……!
voice: 20026080250 カミラ さっすがいろは審査員、食レポが上手い! けどー、ウチもどーかん。
voice: 20026080260 カミラ 火鍋ってあんま食べんけどガチでハマったわ……。 香辛料だけじゃなく、海鮮や肉の旨味も効いてて最高~!
voice: 20026080270 カミラ みとりんの肉じゃがはずっと食べてたくなる、ってのもわかる~。 ふたりの料理、どっちも栄養満点ってのは一緒だけど味の濃さ真逆でワロチ。
voice: 20026080280 いろは 緋花里ちゃんはどうでしたか?
voice: 20026080290 緋花里 雪のはヒーヒーでまーさん! 美兎ちゃんのはホクホクでまーさん! って感じだった!
voice: 20026080300 雪 で、勝敗は?
voice: 20026080310 voice: 20026080311 カミラ シェシェってば生き急ぎすぎな。 まあ……ちょっと悩むけど~……ジャッジの時間に移りましょうか!
voice: 20026080320 voice: 20026080321 カミラ まずはウチから……コホン。 ……シェシェに一票で!
voice: 20026080330 いろは 僕はみとちゃんに一票ですっ!
voice: 20026080340 美兎 『……!』
voice: 20026080350 緋花里 えぇ!? ふたりともそんなすぐ決められるの……?
voice: 20026080360 いろは どっちもすごく美味しくて迷いましたけど……! やっぱり落ち着く味が良い、って感じでしたね。
voice: 20026080370 緋花里 え……!? これ、私の一票で勝敗決まるってこと……?
voice: 20026080380 雪 だな。
voice: 20026080390 voice: 20026080391 緋花里 え……! え……。
voice: 20026080400 緋花里 ……………………………………………………。
voice: 20026080410 カミラ ヒカりん、悩み方がガチな。
voice: 20026080420 いろは 気持ちはわかりますが……! 緋花里ちゃんの一票で決まりますよっ……!
voice: 20026080430 緋花里 ……………………うぅぅ。
voice: 20026080440 美兎 『遠慮はいらない。 緋花里が美味しいと思ったものを選べばいい』
voice: 20026080450 雪 そうだ! 忖度するなよ。
voice: 20026080460 緋花里 ……………………うぅぅ~~~~~~っ。
voice: 20026080470 いろは 緋花里ちゃん、がんばってください!
voice: 20026080480 カミラ がんばって……! 決めちゃってヒカりん!
voice: 20026080490 雪・美兎 ………………………………。
voice: 20026080500 緋花里 ―――っ、き。
voice: 20026080510 カミラ き?
voice: 20026080520 緋花里 決められないさ…………!
voice: 20026080530 雪 はあ……? だから遠慮はいらないって……。
voice: 20026080540 緋花里 本当に決められない! 本当の本当に……どっちが上とか……決められなくって……。
voice: 20026080550 緋花里 雪の火鍋、美味しいだけじゃないさ。食べたらポカポカになる。 普段から銀河座のみんなのこと考えてくれてるんだってよくわかる。
voice: 20026080560 緋花里 でも美兎ちゃんの肉じゃがも、全然負けてない。 普段から誰かのことを想って作ってるんだろうなって優しい味……。
voice: 20026080570 緋花里 誰かを想う気持ちに勝ち負けつけたくない。
voice: 20026080580 雪 ……………。
voice: 20026080590 美兎 緋花里……ちゃん。
voice: 20026080600 緋花里 だからこの勝負、引き分けじゃだめかな?
voice: 20026080610 カミラ そっかぁ……言われればそうかもねぇ。 ふたりとも普段から皆のために料理を作ってるってのも同じだし。
voice: 20026080620 いろは その気持ちに優劣をつけるのも野暮、ってことですよね。
voice: 20026080630 緋花里 だめ? 雪……。
voice: 20026080640 voice: 20026080641 雪 ……はあ。 わかったよ。納得はいかんが、お前の言い分はわかった。
voice: 20026080650 voice: 20026080651 緋花里 ――いいの!? 雪、ありがとう……! ごめんね、さっきは軽率なこと言ってしまって……。
voice: 20026080660 雪 もういい。勝負は終わりなんだよな? ワタシも食べるぞ。
voice: 20026080670 雪 白丸、お前の肉じゃがももらうからな。
voice: 20026080680 美兎 う、うん……!
voice: 20026080690 美兎 美兎も雪ちゃんの火鍋、食べたい!
voice: 20026080700 雪 当たり前だ。ワタシが作ったんだからな、 食べないなんてありえない。
voice: 20026080710 美兎 うん……嬉しい! いっぱい食べるね!
voice: 20026080720 いろは やっぱり最後には真心の勝利、ですねっ。
voice: 20026080730 美兎 だね……。
voice: 20026080740 美兎 あっ……でも……、 いろはちゃんが美兎に一票入れてくれたの、嬉しかった。
voice: 20026080750 いろは えへへっ。 もちろん、本心からですよ。僕はみとちゃんの料理、大好きですので!
voice: 20026080760 voice: 20026080761 美兎 いろはちゃん……。 ありがとう。
voice: 20026080770 カミラ いやーでも、ヒカりんのおかげで一件落着、 心満意足の結末だねぇ。
voice: 20026080780 緋花里 だったらさ、おかわりして良いかな……? さっきからずーっと、我慢してて……。
voice: 20026080790 voice: 20026080791 雪 チャーハンもあんだけ食っといて!? 白丸とワタシが先だ。お前は待っとけ。
voice: 20026080800 緋花里 うぅ……食べたい食べたいっ。
voice: 20026080810 雪 はあ……。 のんびりしてたら食いつくされそうだな。
voice: 20026080820 美兎 あはは……。 緋花里ちゃんはそれだけ雪ちゃんの料理が好きってことだね。
voice: 20026080830 雪 それを言うならお前の料理もだろ。
voice: 20026080840 voice: 20026080841 美兎 えへへ。 ……雪ちゃん、今日は勝負してくれてありがとう。
voice: 20026080850 雪 なんだよ急に。 お前、嫌だったんじゃないのか?
voice: 20026080860 美兎 ちょっとびっくりはしたけど……。 美兎、雪ちゃんのおかげでもっと料理好きになれたよ。
voice: 20026080870 雪 ……フン。 今日は引き分けたが、次に勝負する時は勝つ。
voice: 20026080880 美兎 うん。 美兎も腕を磨き続けるよ。
voice: 20026080890 緋花里 おーい、ふたりとも早く―!
voice: 20026080900 美兎 はーい。