voice: 20040050010 知冴 わー……。 教会の中、こんな風になってたんだ。
voice: 20040050020 ここな なんというか、厳かってかんじだね。
voice: 20040050030 静香 ええ。 厳かって、まさにこういう雰囲気のことを言うのね……。
voice: 20040050040 ぱんだ さっすー、何してんだよ?
voice: 20040050050 知冴 中を撮影するのはちょっと気が引けるから、 心のカメラに記録してる。
voice: 20040050060 ぱんだ ああ、罰当たりかもってこと?
voice: 20040050070 知冴 うん。 なんだかこういうの、ワクワクするよね。
voice: 20040050080 カトリナ 本当に楽しそうね……。
voice: 20040050090 静香 流石って何気にこういう芸術的なもの好きよね。
voice: 20040050100 八恵 皆さん、来てくれたんですね。
voice: 20040050110 ここな 八恵ちゃん。
voice: 20040050120 八恵 こちらに席を取っていますよ。 ここからだと聖歌隊がよく見えるんです。
voice: 20040050130 ここな わあ、ありがとう八恵ちゃん。
voice: 20040050140 静香 八恵ちゃんも昔は聖歌隊で歌ってたのよね? 観たかったなぁ……。
voice: 20040050150 八恵 うふふ、光栄です。ですが今日も素晴らしいコンサートになるはずですよ。 私の仲間たちが歌う予定ですから。
voice: 20040050160 カトリナ 仲間……。
voice: 20040050170 八恵 はい。シリウスに入ってからは関わりが薄くなってしまいましたが、 皆さん、今でも大切な友達なんです。
voice: 20040050180 カトリナ そう。
voice: 20040050190 ぱんだ あ、始まるみたいですね。
voice: 20040050200 カトリナ ……。
voice: 20040050210 ラモーナ ようこそ、シュテルンリヒトシアターへ。 私はラモーナ・ウォルフという。
voice: 20040050220 ラモーナ 共に切磋琢磨しようではないか。 さあ、歓迎の握手だ。
voice: 20040050230 カトリナ (――今でもよく思い出す)
voice: 20040050240 カトリナ (入ったばかりの頃は、ワールドダイスターの娘として、 勝手な先入観を持たれてばかりだった)
voice: 20040050250 カトリナ カトリナ・グリーベルよ。 言っておくけど、アタシは友達ごっこをしに来たわけじゃないから。
voice: 20040050260 ラモーナ 友達ごっこ?
voice: 20040050270 カトリナ アンタがやってるそれよ。 アタシに馴れ馴れしくしないで。
voice: 20040050280 クリスティーナ あの子……。
voice: 20040050290 劇団員A やっぱり、サラブレッドは違うわね。
voice: 20040050300 劇団員B 何あれ、カンジ悪い。
voice: 20040050310 カトリナ (昔からそう。アタシに勝手に期待したり、失望する人。 利用しようとしてくる人だっていた)
voice: 20040050320 カトリナ (だから周りの人間は全員敵。 そう思うことで、自分を守ってたのかもしれない)
voice: 20040050330 voice: 20040050331 ラモーナ ……付き合ってくれてありがとうカトリナ。 うむ、やはりお前と一緒に演じるのは良いな。演技の勉強になるよ。
voice: 20040050340 カトリナ 何言ってるのよ。 ラモーナとは、共演相手だから一緒に練習してるだけ。
voice: 20040050350 ラモーナ そう言いながら色々意見をくれるから助かるよ。 カトリナは努力家なのだな。
voice: 20040050360 カトリナ アタシのことはいいわ、いちいち話の腰を折らないで……。 練習を続けましょう。
voice: 20040050370 クリスティーナ ラミー、ここにいたのね。
voice: 20040050380 ラモーナ ああ、カトリナに稽古に付き合ってもらっていたんだ。 クリスもどうだ? 彼女の意見は参考になるぞ。
voice: 20040050390 カトリナ ちょっと……。
voice: 20040050400 クリスティーナ へえ、そうなの。 じゃあカトリナ、私の演技も見てくれる?
voice: 20040050410 カトリナ イヤよ。 アタシは忙しいの。
voice: 20040050420 クリスティーナ そんな言い方しなくたっていいじゃない。 私たちは同じ舞台に立つ、仲間なんだから。
voice: 20040050430 カトリナ ……仲間?
voice: 20040050440 ラモーナ そうだぞカトリナ。 舞台はひとりでは作れない、仲間がいてこそ完成するものだ。
voice: 20040050450 カトリナ アンタみたいな役者と一緒にしないで。
voice: 20040050460 クリスティーナ えっ……?
voice: 20040050470 ラモーナ カトリナ?
voice: 20040050480 カトリナ アタシはアンタとは違う。 アンタの演技は稽古で見たことがあるけど、全然ダメね。
voice: 20040050490 クリスティーナ ……。
voice: 20040050500 ラモーナ おい、今の発言は撤回するんだカトリナ。 そんな言い方はよせ。
voice: 20040050510 カトリナ 安心して、アンタだけじゃないわ。 正直、相手にならないレベルの役者なんていくらでもいるもの。
voice: 20040050520 カトリナ でも、アタシの時間を無駄にしたら許さない。アタシは、 こんなところで止まれない。ワールドダイスターにならなきゃいけないの。
voice: 20040050530 voice: 20040050531 ラモーナ だからって……。 そんな風に人と衝突しては、舞台もうまくいかない。そうだろう?
voice: 20040050540 voice: 20040050541 クリスティーナ ……いいのよ、ラミー。 私、別の場所で練習してくるわね。
voice: 20040050550 カトリナ (今でも覚えてる。あの時のモナさんとクリスが、 アタシを見るときの顔)
voice: 20040050560 カトリナ (アタシのせいで傷ついた人が、悲しむ時の顔)