voice: 20048070010 ラモーナ ん……。

voice: 20048070020 リリヤ すぅ……。

voice: 20048070030 ラモーナ (もう朝……か。  朝食までかなり時間があるな……)

voice: 20048070040 ラモーナ (結局、眠りが浅かった。顔でも洗えば目が覚めるだろうか……?)

voice: 20048070050 ラモーナ (……当たり前だが、皆寝ている。  ヒマだし、温泉にでも入ってこよう)

voice: 20048070060 ラモーナ ……。

voice: 20048070070 ラモーナ 暦?

voice: 20048070080 ラモーナさん? なんでこんな時間に……?

voice: 20048070090 ラモーナ 暦こそ、どうして昨晩は帰ってこなかった?

voice: 20048070100 それは……。 あの後も他のお偉方と話しておりましたの。結局解放されず、そのままです。

voice: 20048070110 ラモーナ ……。 そうか、それは大変だったな。寝不足なんじゃないか?

voice: 20048070120 問題ありませんわ。 ……慣れていますので。

voice: 20048070130 ラモーナさんは普段から早起きなのですか? こんな早朝に他の人が来るとは思いませんでした。

voice: 20048070140 ラモーナ まあ、早起きな方ではあるだろう。 私もまさか、暦がいるとは思わなかったが……。

voice: 20048070150 ……。

voice: 20048070160 ラモーナ ……。

voice: 20048070170 ラモーナ 疲れているんだ、ゆっくり浸かりたいだろう? 邪魔しては悪い、私は向こうへ行くよ。それじゃあ——

voice: 20048070180 あら、行ってしまうんですか?

voice: 20048070190 ラモーナ え? 一緒にいてもいいのか?

voice: 20048070200 普段の貴女なら、べったりくっついてくるでしょうに。 何を遠慮しているのかわかりませんが、私の用事はもう終わりましたので。

voice: 20048070210 ラモーナ ああ……。

voice: 20048070220 ラモーナ ……。

voice: 20048070230 ラモーナ 暦、苦労をかけてすまないな。

voice: 20048070240 突然何を言い出すんです?

voice: 20048070250 ラモーナ いや、改めて伝えたくなったんだ。 私は『マクベス』でも、結局はお前にひとりで背負わせてしまった。

voice: 20048070260 ラモーナ お前を倒すと、私は言ったな。 お前に並ぶ存在になり、孤独なエースの座から引きずり落とすと。

voice: 20048070270 ラモーナ その気持ちは今でも変わらない。 ただ、手段は選ばなければならない。今はそう思っている。

voice: 20048070280 ……ええ。革新の種はすでに銀河座に蒔かれ、芽吹き始めている。 ですが土壌に新たな花を植えたなら、互いを食い合い乱れ咲くもの。

voice: 20048070290 その果てに枯れる花があることは、致し方ない。 歴史の長く強く咲く花を、私は守り続けるでしょう。

voice: 20048070300 ラモーナ ああ。お前の気持ちはわかっている。

voice: 20048070310 ラモーナ 暦の進む道を邪魔するつもりはない。 私は私の道を歩み、お前の隣に並んでみせる。

voice: 20048070320 ラモーナ そのためには、無様を晒しても銀河座に残り、あがき続けてやるつもりだ。 だから……お前にはこれからも、少しばかり苦労をかける。

voice: 20048070330 ……そうですか。 苦労をかける宣言ですか……全く、おかしいですわね。

voice: 20048070340 voice: 20048070341 本当にあなたは……。 ……ふふ。

voice: 20048070350 ラモーナ ははっ……。

voice: 20048070360 ラモーナ ありがとう、暦。