voice: 20048080010 緋花里 あーあー、もう終わるの? 楽しい時間はあっという間さ。

voice: 20048080020 いつまでも旅館に拘束されるのはたまらん。 稼げる手段も限られてるしな。ったく、この休みの分をどう取り返すか……。

voice: 20048080030 リリヤ 温泉、もう少し浸かりたかった……。

voice: 20048080040 ラモーナ 慰労会はなくとも、また来ればいいさ。

voice: 20048080050 リリヤ 暦は、温泉に浸かれた? どうだった?

voice: 20048080060 ……。

voice: 20048080070 リリヤ 暦?

voice: 20048080080 ラモーナ ん?

voice: 20048080090 クレア こんにちは。

voice: 20048080100 アビゲイル やっほー。

voice: 20048080110 ラモーナ クレアにアビーじゃないか。どうしたんだ?

voice: 20048080120 アビゲイル 向こうでトランプしてるから、先輩方も一緒にどうかなって。

voice: 20048080130 クレア せっかくなのでお誘いしに来たんです。

voice: 20048080140 緋花里 いいね! ラモさん、行って来たら?

voice: 20048080150 ラモーナ そうだな……。 声をかけてくれたのは嬉しいが、やめておくよ。

voice: 20048080160 アビゲイル ええ、残念。

voice: 20048080170 クレア お忙しい、ですか?

voice: 20048080180 ……おい、ワタシたちに気を遣ってるんなら、 余計なお世話だぞ。

voice: 20048080190 緋花里 うん、行ってきて大丈夫だよ!

voice: 20048080200 ラモーナ いや、そういうわけじゃないんだ。 あと、少し声を小さくしてもらって構わないか?

voice: 20048080210 voice: 20048080211 緋花里 え? ……あ! わかった、お口チャック……!

voice: 20048080220 リリヤ ふふ……そういうこと。

voice: 20048080230 すぅ……。

voice: 20048080240 ラモーナ 今動くと、な?

voice: 20048080250 アビゲイル へぇ、珍しい。 千寿さんが人前で寝るだなんて。

voice: 20048080260 クレア よっぽど疲れてたんですかね?

voice: 20048080270 リリヤ ふふ、可愛い寝顔。

voice: 20048080280 ったく……そういうことか。 けど、駅に着くまでずっとそのままでいるつもりか?

voice: 20048080290 ラモーナ いいんだ。 しばらくはこうしていよう。

voice: 20048080300 アビゲイル あーあー、先客がいたかぁ。 それならしょうがないね。

voice: 20048080310 クレア あっ……! じゃあ、緋花里先輩たち、一緒にトランプどうですか?

voice: 20048080320 緋花里 へっ!? 私が? いいの……?

voice: 20048080330 クレア はい。だって、講師してくれましたし。 演技のことも、もっと聞きたいなって。

voice: 20048080340 緋花里 むふーん……! そういうことなら、お邪魔しよっかな。雪も来る?

voice: 20048080350 ワタシはパスしておく。

voice: 20048080360 アビゲイル 雪先輩も、今度講師お願いしますねー。

voice: 20048080370 やらん。カネを払うならやってもいいがな。 この前も言っただろ。

voice: 20048080380 アビゲイル ちぇー、ケチ。 ほいじゃまたー。

voice: 20048080390 ……アイツら。妙に馴れ馴れしく絡んでくるな?

voice: 20048080400 ラモーナ 役者同士の距離がそれだけ縮まっているということだろう。 いい兆候だな。

voice: 20048080410 ケッ。どこぞの役者に似たんだか……。

voice: 20048080420 ……ん。

voice: 20048080430 あれ……? ラモーナさん……?

voice: 20048080440 ラモーナ ああ、すまない。 起こしてしまったか。

voice: 20048080450 あ……申し訳ありません、肩を借りてしまって……。

voice: 20048080460 ラモーナ いいんだよ。 昨日もなかなか休めなかったんだろう?

voice: 20048080470 そうだ。こいつは喜んで枕になりたいらしい。 眠れるうちに、ゆっくり寝たほうがいい。

voice: 20048080480 いえ、少し休めたので、もう大丈夫です……。

voice: 20048080490 ラモーナ 本当か?

voice: 20048080500 リリヤ でも、ちょっと疲れてるみたい。

voice: 20048080510 ……寝不足か?

voice: 20048080520 ラモーナ 大丈夫か? 休みたい時はいつでも私にもたれかかるといい。

voice: 20048080530 大丈夫だと言っているでしょう。 放っておいてくださいな。

voice: 20048080540 ラモーナ そうか、失礼した。 余計な心配だったな。

voice: 20048080550 リリヤ ラモに甘えるのが恥ずかしいなら、私でもいい。 暦の可愛い寝顔、もう一度見たい。

voice: 20048080560 そういうわけでは……!

voice: 20048080570 ……いえ、お気持ちだけいただいておきます。 ふたりが嫌なわけではありませんので……。

voice: 20048080580 ラモーナ おお……!?

voice: 20048080590 今のは言葉の綾です!

voice: 20048080600 リリヤ 暦、照れてる?

voice: 20048080610 照れてません!

voice: 20048080620 voice: 20048080621 ~~~っ。 少し髪を直してきます。

voice: 20048080630 リリヤ ……行っちゃった。

voice: 20048080640 ラモーナ ……。

voice: 20048080650 ラモーナ (リリヤの言う通り、確かに疲れが滲んでいるようだった。  やはり昨日は気を張っていたのだろうか……)

voice: 20048080660 ラモーナ (私の目標は変わらない。暦に並び立つ役者になることだ。  暦のため、いろはと交わした約束のため、そして私自身のために)

voice: 20048080670 ラモーナ (そのためにも、変わらず邁進せねば)