voice: 20050040010 仁花子 わぁぁ……、空気が澄み切ってる。 前の時とは違った落ち着いた雰囲気ですね。
voice: 20050040020 容 夏と比べると、キャンプをする人が少なくなるからね。 この空気感も冬キャンプの魅力なんだよ。
voice: 20050040030 仁花子 へぇ~! ゆったりできそうで良いですね! テント、どこに張ったら冬のキャンプを堪能できるかな~。
voice: 20050040040 容 あはは、もう待ちきれないって感じだね、仁花子。
voice: 20050040050 大黒 はぁ……はぁ、テント……もうテントを張るの? ちょっとにかっち、気が早すぎるんじゃ……。
voice: 20050040060 しぐれ え~? 大黒先輩、疲れるの早すぎませんかぁ? ちょっと山のふもとを歩いただけですよぉ?
voice: 20050040070 voice: 20050040071 しぐれ キャンプはこれからなのに大丈夫ですかぁ~? ひゃあっ!?
voice: 20050040080 仁花子 あ、バッタだ。 クビキリギス……だったかな?
voice: 20050040090 しぐれ 冬なら虫はいないはずですよねぇ!? 足元で跳ねて最悪なんですけどぉ!!?
voice: 20050040100 大黒 こんな大自然の中なんだから、冬でも虫が居ないわけないでしょ。 バカね。
voice: 20050040110 しぐれ なにニヤニヤ笑ってるんですか大黒先輩! 本当根暗で陰険ですね!!
voice: 20050040120 大黒 なんとでも言うといいわ。 私、今すごく良い気分だもの。
voice: 20050040130 しぐれ むぅ~!
voice: 20050040140 容 こらこら、その辺にしときなって。 これからテント張るんだし、初めて同士協力しないと。
voice: 20050040150 容 テントを張るなら……うん、ここが良いんじゃないかな。 風避けになりそうな木が近くにあるし、開けた草原で景色も良いしね。
voice: 20050040160 仁花子 たしかにここなら星空もきれいに見えそうですね。 じゃあ、テントはこのあたりで決定!
voice: 20050040170 初魅 では、テントの準備は仁花子たちに任せることにして、 私は火をおこす支度をしよう。
voice: 20050040180 初魅 容。このキャンプ場は自由に薪を拾ってきていいんだったよな? 車を停めるついでに集めて来る。
voice: 20050040190 容 ん? うん、じゃあお願いしようかな。
voice: 20050040200 大黒 薪拾いだなんてそんな力仕事、我が主だけにさせるわけには……! 私もお手伝いさせてください!
voice: 20050040210 初魅 いや、ダメだ。 大黒、お前はここに残れ。
voice: 20050040220 大黒 えっ……、 な、……なぜですか我が主。
voice: 20050040230 初魅 お前には私のテントの設営を頼みたい。そちらの方が人数が必要だからな。 皆と力を合わせて、組み立てるんだ。
voice: 20050040240 大黒 我が主の……テントを?
voice: 20050040250 初魅 お前だから頼んでるんだ。 出来るな? 大黒。
voice: 20050040260 大黒 お、お任せください! 誠心誠意込めて、 我が主の安息の地を作らせていただきます!
voice: 20050040270 初魅 あぁ、任せたぞ大黒。
voice: 20050040280 大黒 我が主のテントを任されるなんて……、 嗚呼、恐悦至極の極みだわ……!
voice: 20050040290 容 いや、『皆と力を合わせて』って言われてたけど……。 大黒は相変わらずだねぇ。
voice: 20050040300 容 初めてテントを組み立てる人もいるからね。 一旦、立て方と注意点を説明するよ。
voice: 20050040310 容 まずはテントを敷いて、四隅にポールを入れて交差させる。 骨組みを立ち上げたら、テントのフックを交差部分に引っ掛けるんだ。
voice: 20050040320 容 よいしょっ……と。他の外れているフックを全部付けたら、 リアポールをつけて、ペグを地面に打ち付けてっと……!
voice: 20050040330 容 あとはカバーをつければ完成だよ。ペグはしっかり地面に打ち付けないと、 風でテントが飛んじゃうから気を付けて。
voice: 20050040340 仁花子 あっという間に組み立てちゃった……! いるるん、やっぱりすごい!
voice: 20050040350 容 あはは~、アタシは慣れてるからね~。 何回もやれば誰でもこのくらい出来るようになるよ。
voice: 20050040360 容 それに仁花子もなかなか上手いじゃん。 前にテントを建てただけはあるね。
voice: 20050040370 仁花子 そうですかね? えへへ……。
voice: 20050040380 しぐれ むぅぅ~! なにこのペグっていうの、はぁはぁ……、 全然、刺さんない!!
voice: 20050040390 容 しぐれ、大丈夫? アタシがペグ打とうか?
voice: 20050040400 しぐれ 余計な、お世話なんですけど! はぁ……、はぁ……子ども扱い、しないでください。
voice: 20050040410 容 いやいや違うんだよ、しぐれ。
voice: 20050040420 しぐれ は、はぁ? ……なにがですかぁ?
voice: 20050040430 容 余計なお世話かもしれないけど、アタシがやってあげたいんだ。 ……先輩風、吹かせてくれないかな? ね?
voice: 20050040440 しぐれ そ、そこまでやりたいって言うなら良いですよ? 容先輩の好きにすれば良いじゃないですか。
voice: 20050040450 容 ホント? ありがと~。 じゃ、失礼して、っと……。
voice: 20050040460 容 はい、できたよ。 やらせてくれてありがとう、しぐれ。
voice: 20050040470 しぐれ 別に……。 ……ありがとうございます。
voice: 20050040480 容 ん?
voice: 20050040490 しぐれ あ、ありがとうって言ってるんですぅ! 二度も言わせないで下さぁい!
voice: 20050040500 容 うん。 どういたしまして♪
voice: 20050040510 しぐれ ふん……。
voice: 20050040520 大黒 テントを組み立てるのも、 結構、体力使うわね……。
voice: 20050040530 voice: 20050040531 大黒 これでペグもちゃんと刺さったかしら……。 ひゃっ……!?
voice: 20050040540 仁花子 テントが飛んだ!?
voice: 20050040550 大黒 わ、我が主のテントが!!
voice: 20050040560 仁花子・大黒 待って~!
voice: 20050040570 なでしこ ふぅ~、テント完成!
voice: 20050040580 リン こっちも出来たよ。次、私がテーブルやるから、 なでしこは椅子の組み立てお願い。
voice: 20050040590 なでしこ 了解! リンちゃん隊長!
voice: 20050040600 リン うむ、任せたぞなでしこ隊員。
voice: 20050040610 リン あっ、テント飛んでった。
voice: 20050040620 なでしこ えっ? テント、そこにあるよ?
voice: 20050040630 リン あぁ、いやこっちの話じゃなくて。 近くでキャンプしている人のテントが飛んでっててさ。
voice: 20050040640 なでしこ あっ、ホントだ! 私たちも最初はああだったねぇ。 運動場でテントを組み立てた時なんか、ポールが折れちゃったもんねぇ。
voice: 20050040650 リン 私たち……じゃなくない? 私、その時図書室に居て、一緒にテント組んでなかったし。
voice: 20050040660 なでしこ そうだったかねぇ……。 昔のことじゃからのう。
voice: 20050040670 リン 出たな……、田舎のおばあちゃん。
voice: 20050040680 リン (でも確かに、初心者の頃はああいうのよくあるよな。 向こうに保護者っぽいひといるし。大丈夫なんだろうけど……)
voice: 20050040690 容 おーい、大黒、仁花子~! 転ばないように気を付けるんだよ~!
voice: 20050040700 リン ……?
voice: 20050040710 リン (保護者っぽいあの人、どっかで見覚えがあるような……)
voice: 20050040720 voice: 20050040721 なでしこ 椅子の組み立て終わりました、リンちゃん隊長! ……リンちゃん?
voice: 20050040730 リン あ、うん。なんでもない。 こっちもテーブルの設営終わった。
voice: 20050040740 なでしこ そっか! それじゃ、一緒に薪を拾いに行こう!
voice: 20050040750 リン はいはい。