voice: 20050050010 初魅 すぅ~~、はぁ~~。
voice: 20050050020 初魅 私の中の渇きが潤うのを感じる……。 森林浴も良いものだな。
voice: 20050050030 初魅 さてと、そろそろ薪を拾い始めるか。 悠長にしていると、日が暮れてしまう。
voice: 20050050040 初魅 この枝は……む、湿っているな。 こっちは、キノコが付いている。
voice: 20050050050 初魅 薪にするのだから、湿気ている枝は使えないはずだ。 ううむ……意外と難しい。
voice: 20050050060 初魅 少しは使えそうなものもあったが、そもそもどのくらい必要なんだ? 拾う前に容に聞いておけばよかったか。
voice: 20050050070 初魅 フッ、私としたことが浮かれているな。
voice: 20050050080 voice: 20050050081 初魅 仕方がない、電話を掛けるか。 自分から言い出した手前、面映ゆいがな……ん?
voice: 20050050090 なでしこ あっ、リンちゃん! 見て! あそこ、お花が咲いてるよ! 小さくて可愛い!
voice: 20050050100 リン あ、本当だ。 もう冬なのに、まだこんな綺麗な花が咲くんだ。
voice: 20050050110 初魅 フッ、二輪寄り添って咲いているな。 まるで君たちを見ているかのようだよ、お嬢さん。
voice: 20050050120 voice: 20050050121 なでしこ え~、照れる~。 ……って、わぁっ! ビックリしたぁ……。
voice: 20050050130 リン え……、誰……?
voice: 20050050140 初魅 おや、すまない。 怖がらせてしまったかな。
voice: 20050050150 初魅 可憐な美少女ふたりが語らっているのを見ていたら、 つい声を掛けてしまった。
voice: 20050050160 初魅 私の名前は連尺野初魅。 君たちの名前を、聞かせてくれないか?
voice: 20050050170 なでしこ は、はい! 各務原なでしこです!
voice: 20050050180 voice: 20050050181 リン えっ、教えるの!? ……志摩リンです。
voice: 20050050190 初魅 なでしこにリンか……、 良い響きだ。名前まで可憐とはな……。
voice: 20050050200 リン えぇ……。
voice: 20050050210 なでしこ わぁ~、リンちゃん聞いた? 私たち、可憐な美少女だって!
voice: 20050050220 リン この状況でよく喜べるな……。
voice: 20050050230 初魅 そう身構えないでくれ。 何も取って食おうというわけではないんだ。
voice: 20050050240 初魅 恥ずかしながら、私はあまりキャンプをしなくてね。 仲間の為に薪を取りに来たんだが、選び方がわからないんだ。
voice: 20050050250 初魅 もしよければ、私に薪の選び方を 教えてはもらえないだろか?
voice: 20050050260 リン (この人、なんかすごいグイグイ来るな……。 怖……)
voice: 20050050270 voice: 20050050271 なでしこ 良いですよ! そうですね……ああいう感じの枝と、太い枝を集めて……。
voice: 20050050280 リン (おぉ……さすがなでしこ。 物怖じしてない)
voice: 20050050300 なでしこ そもそも薪は乾燥したものを選んだ方が良いんです!
voice: 20050050310 初魅 薪に水分が多いと火がつきにくくなるから……だったか。
voice: 20050050320 なでしこ おっ、それを知ってるならあとは選び方ですね! 乾燥した薪を見分ける方法はいろいろあるんですよ?
voice: 20050050330 なでしこ 色やヒビを見たり……、でも、私のオススメの見分け方は、 ふたつの薪を持って……。
voice: 20050050340 初魅 薪同士をぶつける……か。 小気味の良い音だな。
voice: 20050050350 なでしこ こうやって叩くと乾いた音がするんです! これなら楽しく見分けられるかなーって!
voice: 20050050360 初魅 フフッ、そうなのか。 それは良いことを教えてもらったな。
voice: 20050050370 なでしこ えへへ……。あっ、それと松ぼっくりも一緒に集めると良いですよ! ね! リンちゃん!
voice: 20050050380 リン え……、私!?
voice: 20050050390 初魅 ほう、松ぼっくりを? 興味深いな。
voice: 20050050400 リン ……はぁ。松ぼっくりはキャンプではよく使われるんです。 天然の着火剤って呼ばれるくらい。
voice: 20050050410 リン 傘が開いて乾燥しているものを選んで、 燃やす順番は松ぼっくりの次に枝、その次に薪って感じで……。
voice: 20050050420 初魅 君たちのおかげでたくさん薪を集められた。
voice: 20050050430 初魅 私だけじゃ今頃薪を求めてさまよっていただろう。 ありがとう。
voice: 20050050440 なでしこ いやいや~、困ったときはお互い様ですよ~!
voice: 20050050450 リン まぁ……助けになれたみたいで、よかったです。
voice: 20050050460 初魅 優しいんだな、君たちは。 出来れば、もっと詳しく話を聞かせてもらえないか?
voice: 20050050470 初魅 キャンプのこと。そしてなでしこ、リン、 君たちのことを……。
voice: 20050050480 リン えっ……。
voice: 20050050490 容 こーら、遠路はるばるキャンプ場まで来てなにやってんの?
voice: 20050050500 voice: 20050050501 初魅 容! いや、なに薪の選び方が分からず困っていてな。 そこのふたり、なでしことリンに選び方を教わっていただけだぞ?
voice: 20050050510 voice: 20050050511 容 それだけじゃないでしょ! リンちゃんとなでしこちゃん……だっけ? お邪魔してごめんなさい!
voice: 20050050520 容 帰ってくるのが遅いから様子を見に来たけど、迷惑になる前でよかったよ……。 テントの設営も終わったし、仁花子たちがフリスビーしながら待ってるよ。
voice: 20050050530 初魅 そんなに時間が経っていたのか。 薪拾いに夢中で気づかなかった。
voice: 20050050540 初魅 フリスビーは仁花子が持ってきたと言っていたものか? たしかに、車の中で楽しみにしていたが……。
voice: 20050050550 容 うん。実際にやり始めたら、広いキャンプ場を走り回って楽しそうにしてたよ。 走って楽しいなんて犬じゃないんだから、ってしぐれは呆れてたけど。
voice: 20050050560 初魅 ほう。三人だけに楽しませるのも、もったいないな。 仁花子も皆でやれた方が喜ぶだろう?
voice: 20050050570 初魅 早く戻って仁花子の為にも投げてやらねばな!
voice: 20050050580 容 まったく、調子良いんだから……。
voice: 20050050590 容 それじゃおふたりさん。 キャンプ楽しみましょうね~。
voice: 20050050600 初魅 色々と勉強になった、今度お礼させてほしい。 そうだ、この後私たちのテントに遊びに……。
voice: 20050050610 容 いいから! 行くよ初魅! 他人のプライベートに干渉しちゃダメだから、特にキャンプは!
voice: 20050050620 初魅 おっと……。 フフッ、また会おう。
voice: 20050050630 なでしこ 行っちゃった……。
voice: 20050050640 なでしこ 初魅さんに容さん、面白いお姉さんたちだったね。 同じキャンプ場みたいだし、また会えたらいいなあ。
voice: 20050050650 リン また、か……。 ……私はもう、しばらくはいいかな……。
voice: 20050050660 リン キャンプ始まったばかりなのに、 ドッと疲れた……。