voice: 20055010010 ぱんだ ごめんなさい、ごめんなさい、カトりん。

voice: 20055010020 ぱんだ こんなつもりじゃなかったんです。

voice: 20055010030 カトリナ ……そう。

voice: 20055010040 カトリナ 別に……怒ってないわよ。 そういう気持ちも、わかるし。

voice: 20055010050 カトリナ (結局、あの日以来、ぱんだと流石はギクシャクしたままで、  アタシたち3人は柊さんの指導の下、集中稽古をすることになった)

voice: 20055010060 カトリナ (役者がどんな状態であっても、公演日は変わらない。  どうにかして、『ピーターパン』を完成させなくちゃいけない)

voice: 20055010070 カトリナ 背筋を伸ばして、カトリナ・グリーベル。 アタシは、ワールドダイスターの娘で、シリウスの役者なんだから。

voice: 20055010080 カトリナ アタシだけでも、ちゃんとしていなくちゃ。 ふたりと一緒にアタシまで倒れたら、おしまいよ。

voice: 20055010090 カトリナ おはようございます。

voice: 20055010100 知冴 『いや、いやだ。君と一緒にはいかないよ、ウェンディ』

voice: 20055010110 ぱんだ 『ピーター……。あなたのお母さんを見つけましょう?』

voice: 20055010120 知冴 『だめだよ。僕はただ、いつまでもずーっと子どもでいたいだけなんだ。  お母さんだって、もし会っても大きくなりすぎだって言うよ』

voice: 20055010130 ぱんだ 『でも……』

voice: 20055010140 望有 ……そこまで。

voice: 20055010150 望有 この前よりは良くなってる。 でも、ウェンディもピーターパンも、お互いを信じていないように見えるわ。

voice: 20055010160 望有 もっとふたりで視線を交わして。 台詞以外の部分でも、きちんとふたりの仲を表現して。

voice: 20055010170 望有 このクオリティでは、上演できない。 厳しいけれど、自分たちが一番わかっているでしょう?

voice: 20055010180 知冴 ……。

voice: 20055010190 ぱんだ はい。 ……すみません。

voice: 20055010200 望有 少し、休憩にしましょう。

voice: 20055010210 カトリナ・ぱんだ・知冴 ありがとうございました。

voice: 20055010220 ぱんだ・知冴 ……。

voice: 20055010230 カトリナ ……。

voice: 20055010240 カトリナ (また、稽古が進まなかった。  ぱんだと流石の芝居のことで、ずっと同じ指示の繰り返し)

voice: 20055010250 カトリナ (アタシだって、モナさんじゃないんだから  役者同士の絆がなければいい舞台が作れないとは思わない)

voice: 20055010260 カトリナ (でも、それは役者同士がビジネスとして割り切るって話であって、  こんな公私混同しているようじゃ、プロ失格だわ)

voice: 20055010270 カトリナ (……昔のアタシだったら、絶対許せなかった。  プロ失格だって怒って、稽古場を出て行ってた)

voice: 20055010280 カトリナ (今だって、別に許せるわけじゃないけど……)

voice: 20055010290 クリスティーナ 演劇は仲間と協力してこそいい舞台になるのよ。 それなのに、あなたは仲間を傷つけてばかりだったわ。

voice: 20055010300 カトリナ ……。

voice: 20055010310 クリスティーナ 上手く行かない責任を他人に押し付けようとして。 自分の焦りをごまかそうとしていた。私はそんなあなたが許せない。

voice: 20055010320 カトリナ ……そうね。

voice: 20055010330 voice: 20055010331 カトリナ あなたの言う通りよ。 ……本当に、本当にごめんなさい。

voice: 20055010340 カトリナ 胸を張って、パパとママに並べるような役者になりたい。 シリウスに入ってそう思ったの。

voice: 20055010350 カトリナ それは演技だけのことじゃないわ。 ただ演技がうまいだけじゃ、舞台はうまく回らない。

voice: 20055010360 カトリナ 舞台はみんなで作るものだから……。

voice: 20055010370 テレーゼ カトリナはシリウスで大切なことに気づいたのね。

voice: 20055010380 カトリナ ええ。 だから、成長していくアタシを見守っていて。

voice: 20055010390 カトリナ ……アタシ、ちゃんとしなくちゃ。 舞台は絶対に失敗させない。

voice: 20055010400 カトリナ それに……アタシとクリスみたいな別れなんて、 ふたりには似合わないもの。

voice: 20055010410 カトリナ ……ねえ、ぱんだ。

voice: 20055010420 ぱんだ カトりん。 ……稽古のことですよね、すみません。

voice: 20055010430 カトリナ 違うわ。流石とのこと。 結局、公開稽古の後からどうなってるわけ?

voice: 20055010440 ぱんだ あー……。

voice: 20055010450 ぱんだ ……実は、あの日以来結局謝れていなくてですね……。 さっすーも、ぱんだのこと避け始めちゃったみたいでして。

voice: 20055010460 ぱんだ 無理やり謝るのも、自己満だよなって思ったら、 どうすることもできなくなっちゃって……。

voice: 20055010470 カトリナ ……そう。

voice: 20055010480 ぱんだ 本当に、ごめんなさい。 稽古も、無駄な時間ばっかり取らせちゃってますよね。

voice: 20055010490 カトリナ 仲直りするつもりは、あるのよね?

voice: 20055010500 ぱんだ ……はい。 もちろん、さっすーの気持ちを優先しなくちゃいけないですけど……。

voice: 20055010510 知冴 ……。

voice: 20055010520 カトリナ ……ねえ、流石――

voice: 20055010530 知冴 ごめん、私、ちょっと外行ってくるね。

voice: 20055010540 voice: 20055010541 カトリナ ……。 ちゃんと時間までに戻ってきなさいよ。

voice: 20055010550 voice: 20055010551 知冴 うん。 ……ごめんね。

voice: 20055010560 voice: 20055010561 望有 ……。 ぱんだ――

voice: 20055010570 カトリナ 待って、柊さん。 ……アタシに、任せてもらえないかしら。

voice: 20055010580 望有 カトリナに?

voice: 20055010590 カトリナ 絶対、なんとかしてみせるから。