voice: 20057040010 初魅 私、小さいな。 父さんと母さん、ふたりも若い。
voice: 20057040020 初魅 双葉……ふふっ、初めてピアノのおもちゃを買ってもらった時か。 私が遊んでいると、常に一緒に弾こうって言ってたっけ?
voice: 20057040030 初魅 これは……海に行ったときか。 ははっ、双葉がクラゲを触ろうとして大騒ぎになったんだよな
voice: 20057040040 初魅 この写真は……公園か。 私が、双葉に本を読み聞かせてる……。
voice: 20057040050 初魅の声 小学生の頃、私と双葉は父さんと母さんがお店で忙しい時、 いつも公園でふたりで遊んでいた。
voice: 20057040060 双葉 ~♪
voice: 20057040070 初魅 ん? 双葉、今日もまた図書館で本を借りてきたの?
voice: 20057040080 双葉 うん! 『人魚姫』! お姉ちゃん、読んで読んで!
voice: 20057040090 初魅 ははっ、いいよ。 ほら、貸して。
voice: 20057040100 初魅 『さぁ、人魚姫。この薬を飲めば、そのヒレも陸を歩ける足になる。 けれど、代償にその綺麗な声は出なくなってしまうよ』
voice: 20057040110 双葉 ごくり……
voice: 20057040120 初魅 『あれが……王子様。私、ついに同じ目線であなたと向かい合えてるわ! すごい……夢みたい……。』
voice: 20057040130 双葉 ……!
voice: 20057040140 初魅 『違うの!王子様! あなたを助けたのは私! 私なの! ……声を出せたら、伝わったのに。』
voice: 20057040150 初魅 泡となった人魚姫は上へと昇り、風の精霊となりました。 王子の部屋へ吹き込む風ももしかすれば……。
voice: 20057040160 初魅 どうだった? 双葉。
voice: 20057040170 双葉 人魚姫、かわいそうだった…… でも……。
voice: 20057040180 初魅 でも?
voice: 20057040190 双葉 いつもみたいにお姉ちゃんが好きな感じにお話変えてほしかった。 泡になってもずっと王子様が好きだったんだよ、とか
voice: 20057040200 双葉 それか、王子様が途中で人魚姫が助けてくれたんだって気づいて、 人魚姫を助けようとしてくれるの! お姉ちゃんのそういうお話大好き!
voice: 20057040210 初魅 手厳しいな。しかしなるほど……確かに斬新で面白い。 あんたの意見はいつも参考になるよ。
voice: 20057040220 双葉 だってお姉ちゃんが考えたお話はいつも面白いもん! 将来、絶対にすごい役者さんや劇作家さんになるよ!
voice: 20057040230 初魅 ……そうかな? この前も学校でひとり芝居をしていたら、 アレンジを加えすぎて、見ていた先生に不思議がられたよ。
voice: 20057040240 双葉 でも、お姉ちゃんはそれがいいと思ったんでしょ? お姉ちゃんが面白いって思ったんなら、双葉はそうした方が良いと思う!
voice: 20057040250 初魅 そっか……ありがとう双葉。 それにしても……すごい役者か、私になれるかな?
voice: 20057040260 双葉 お姉ちゃんなら絶対なれる。すごい舞台を作れる。 絶対だよ。
voice: 20057040270 初魅 ……ふふっ、絶対か。あんたが言うなら間違いないな! 頑張らなきゃね……あんたの言うことを嘘にしない為にも。
voice: 20057040280 初魅 お前が傍に居てくれるなら、きっと凄いことが出来る。 双葉と一緒なら……あの頃の私は、そんな未来を信じていた。