voice: 20057070010 初魅 ……! フッ、私の番か。
voice: 20057070020 仁花子 ……!
voice: 20057070030 テトラ 話すのが苦しいなら止めとくかい、初魅。 無理に話すことでもないだろう。
voice: 20057070040 初魅 ……いや、話すさ。 気遣ってくれてありがとう。
voice: 20057070050 大黒 その、我が主……辛く、ないですか?
voice: 20057070060 初魅 大黒もありがとう。 大丈夫だ。
voice: 20057070070 仁花子 これがレンさんのお家のアルバム……!
voice: 20057070080 初魅 ああ、そして……この写真に写っているのが、 私の妹……双葉だ。
voice: 20057070090 容 へぇ、顔立ちは初魅に結構似てるんだね。
voice: 20057070100 大黒 ええ、目元は今の我が主にも似通った部分を感じるわ……!
voice: 20057070110 しぐれ それ、姉妹なんだから当たり前じゃないですか?
voice: 20057070120 仁花子 ふふっ、小さなレンさんって感じ! 可愛いなぁ~!
voice: 20057070130 初魅 ふふっ、とても活発な子だ。色々なことに気づいて、ずばずば物を言う。 私自身も、納得することも多かった。
voice: 20057070140 初魅 演技について、こういう物が見たいと言われることも多かったな。
voice: 20057070150 容 賢い子だったんだねぇ。
voice: 20057070160 テトラ 初魅に意見して納得させるなんて、大物だねぇ。 それも演技のことだなんて、今のEdenでもいるかどうか……。
voice: 20057070170 初魅 ああ、まったくだ。 今も生きていれば、私の傍で色々と舞台に意見をくれてたんだろうな。
voice: 20057070180 初魅 いつも、両親が忙しい時は私に本を読んでくれとせがんでな。 私の演技をいつも楽しみにしてくれていた。
voice: 20057070190 初魅 公園で読み聞かせてやった時、話をアレンジすると喜んでくれてな。 お姉ちゃんの考えた話の方が面白いとも言ってくれたか。
voice: 20057070200 初魅 その分、私がやりたい演技を諦めてしまうことはダメだって言ってな。 私が見せたい演技を見せてる瞬間が一番輝いていると言っていた。
voice: 20057070210 容 へぇ……ふふっ、演技だけじゃなくて、初魅の考えたお話も好きか……。 役者『連尺野初魅』の一番最初のファンってことだ。
voice: 20057070220 初魅 そう言われると面映ゆいが……そうかもしれないな。
voice: 20057070230 初魅 双葉は演技をする私を見るのが好きだと言ってくれた。 将来はすごい役者になれるとまで言うほどに。
voice: 20057070240 初魅 ……だから、私は舞台役者になろうと決めたんだ。
voice: 20057070250 仁花子 そうだったんだ……レンさんの演技には、 いつも双葉ちゃんが居たんですね。
voice: 20057070260 初魅 ああ。……私はいつも双葉を頼りにしていたんだ。 双葉が傍に居てくれればなんでもできるって本気で信じていた。
voice: 20057070270 初魅 だが……あいつは、双葉は私の前から消えた。 私の知らない間に……。
voice: 20057070280 初魅 ……あいつが目の前から消えた時、 踏みしめていた地面が消えるかのような感覚だった。
voice: 20057070290 初魅 頼りとしていた寄る辺を失って……、 どうしたらいいか、分からなくなって……私は。
voice: 20057070300 しぐれ 初魅さん……!?
voice: 20057070310 大黒 我が主……! その、悲しいならご無理をなさらず……!
voice: 20057070320 voice: 20057070321 初魅 いや、大丈夫だ。 悲しいわけじゃない。 悲しいわけじゃないのに……。