voice: 20067030010 初魅 次回公演、私たちはEdenホールではない場所で舞台を行う。
voice: 20067030020 仁花子 移動劇団を……今の私たちで!?
voice: 20067030030 容 移動劇団って……まぁ、前からやってみたいって話は出てたけど……。 会場とかはどうするの?
voice: 20067030040 初魅 もちろん、検討済みだ。 付き合いのある神社に敷地を使わせてもらうことになった。
voice: 20067030050 初魅 当日は敷地内に設置させてもらった特設スタジオで、 舞台を行うことになるだろう。
voice: 20067030060 大黒 外で、演劇……ですか。
voice: 20067030070 しぐれ (時期的に虫は居ないかな……。それに前、 外での芝居のトレーニングもやったし。でも……)
voice: 20067030080 しぐれ 確かに、『悪魔の友人』をやる前辺りにトレーニングはしましたけど、 急に外で演劇をやるって言われても……。
voice: 20067030090 テトラ ほら、言わんこっちゃない。 さすがに突然がすぎるんじゃないかい? 初魅。
voice: 20067030100 テトラ 確かに移動劇団については、前からやってみたいと話には出てた。 けれど、その時とは状況が違う。
voice: 20067030110 テトラ 今のEdenには今のEdenらしさがある。 せっかくこうして皆がまとまりだしたんだ。
voice: 20067030120 テトラ 今上演形式を変えてしまうのは、時期尚早なんじゃないかい?
voice: 20067030130 初魅 ……確かにお前たちの反応はもっともだ。 テトラさんの言うことも。
voice: 20067030140 初魅 けれど、私はただ以前から話していたからと言った理由で、 移動劇団をやりたいというわけではないんだ。
voice: 20067030150 初魅 さっきも言った通り、私たちが理想とする舞台。 それを観客に届ける手段として有効なのではないかと考えている。
voice: 20067030160 初魅 私たちが目指すのはセンスや元々の格で決まる紋切型の舞台ではない。 役者が己の渇望を出し切り、それが観客を魅了する舞台。
voice: 20067030170 初魅 渇きを癒す、そんな舞台だ。
voice: 20067030180 初魅 それを行うには舞台と言う枠に縛られるのは窮屈すぎる。 もちろん、ここエデンホールでの上演も大事にするべきだ。
voice: 20067030190 初魅 だが、安定を見せてきた今だからこそ、 私は新たな公演方式に挑戦すべきではないかと思う。
voice: 20067030200 大黒 我が主……。
voice: 20067030210 容 初魅……。
voice: 20067030220 初魅 だが、お前たちの賛同が得られないならば、 劇団として強行するわけにはいかない。
voice: 20067030230 初魅 お前たちの意見が聞きたい。 どうだろう?
voice: 20067030240 一同 ……。
voice: 20067030250 仁花子 そのっ、私はレンさんの言ってくれた移動劇団に、 賛成です!
voice: 20067030260 しぐれ 仁花子先輩!?
voice: 20067030270 仁花子 私、いつか青ヶ島のみんなの前で舞台をしたいって思っていたから! それに、私もレンさんみたいに挑戦したいって思ったんです!
voice: 20067030280 大黒 わ、私も! 我が主のご提案に賛成です! にかっちの夢にも繋がってるし……!
voice: 20067030290 容 そうだね、初魅の言っていること……もっともだと思うし。 それに面白そうだしね、アタシも賛成。
voice: 20067030300 しぐれ まぁ? どんな場所でもしぐれは完璧な演技をみせますけどね~? しぐれも異論はありませぇ~ん!
voice: 20067030310 初魅 そうか……、ありがとう。 お前たち。
voice: 20067030320 テトラ 安定は停滞にも繋がりかねない……か。 そういうことなら、あたしももう何も言わないよ。
voice: 20067030330 テトラ 話がついたなら、演目についても発表しておくべきじゃないかい? 小道具班も普段とは違った仕事になるわけだし。
voice: 20067030340 初魅 そうだな。教えるのは早い方が良いだろう。 今回の演目は……『スサノオノミコト』だ。
voice: 20067030350 仁花子 スサノオノ……ミコト。
voice: 20067030360 初魅 母に会いたいと荒れ狂うスサノオは天界を追放される。 そんな彼は姉であるアマテラスの支配する高天原に居つくことになる。
voice: 20067030370 初魅 しかし、その高天原でも暴れてしまい、 アマテラスは弟への恐れから天岩戸に閉じこもってしまう。
voice: 20067030380 初魅 スサノオはその狼藉を神々に咎められ、今度は高天原を追放される。 されど、追放されてもなお彼の気性は落ち着くことはなかった。
voice: 20067030400 初魅 しかし、流れ着いた根の国でヤマタノオロチという怪物から、 クシナダヒメを助けることになる。
voice: 20067030410 初魅 スサノオはクシナダヒメという伴侶を得て、 根の国という自分の居場所を見つけたことで、彼の心は遂に落ち着く。
voice: 20067030420 初魅 そして良き神へと在り方を変えるんだ。
voice: 20067030430 容 今回の題材は日本神話なんだね。
voice: 20067030440 初魅 ああ、もちろん脚本を作るのは私だ。 当然、原典との相違点はあるからしっかり押さえておけ。
voice: 20067030520 初魅 明日から稽古を行う、外部での演技を想定した稽古だ。 普段よりもハードになるだろう、覚悟しておけ!
voice: 20067030530 一同 はい!!!