voice: 20067060010 初魅 この店はカルパッチョが旨いんだ。 おすすめだぞ。

voice: 20067060020 はむっ……ん! 本当だ! 流石初魅、良いお店知ってるね~。

voice: 20067060030 初魅 ふふっ、お気に召したようで何よりだ。

voice: 20067060040 いや~、誘ったのはアタシなのに、 お店まで選んでもらっちゃって悪いね~。

voice: 20067060050 初魅 気にするな、せっかくの誘いを良い物にしたかっただけだ。 寧ろ、お前と良い店を共有出来て嬉しく思うよ。

voice: 20067060060 初魅 それで……話したいことってなんだ? 本題はそこなんだろう?

voice: 20067060070 あはは、流石に気づいていたか。 そうだね……。

voice: 20067060080 voice: 20067060081 初魅 身構えなくても良い、私も『オイディプス王』の時とは違う。 お前たちのおかげで、意見を聞き入れる柔軟性は得たつもりだ。

voice: 20067060090 そっか……そうだね。 なら、単刀直入に聞かせてもらおうかな?

voice: 20067060100 どうして、移動劇団を始めるつもりになったの……?

voice: 20067060110 初魅 どうして? それなら前にも言っただろう? それが私の理想の舞台を人々に届ける一番良いやり方だからだ。

voice: 20067060120 そうだね、初魅は説明してくれた。 ……けど、アタシにはそれだけが理由とは思えない。

voice: 20067060130 これまでだって、初魅は理想の舞台を観客の人たちに、 みせようとしてきたでしょ?

voice: 20067060140 だからこれまで何度か話に出ていた移動劇団。 ……それを本格的にやろうって急に言うのは他に理由があるんじゃない?

voice: 20067060150 正直、アタシの考えすぎかもしれない。 だったら謝るよ、変な質問してごめん。

voice: 20067060160 初魅 ……いや、そんな必要はない。 お前の言う通りだよ、容。

voice: 20067060170 初魅 まったく、お前には敵わないよ。 私の負けだ。

voice: 20067060180 それじゃあ……!

voice: 20067060190 初魅 ああ、確かに理想の舞台を届ける一番いいやり方だと思った。 それも事実だ。

voice: 20067060200 初魅 それ以上にテトラさんが一番の理由だな。

voice: 20067060210 テトラさんが……?

voice: 20067060220 初魅 テトラさんももう歳だ、いつ隠居されるか分からない。 ……前みたいに急病になることだって考えられる。

voice: 20067060230 それは……そうだけど。

voice: 20067060240 初魅 ……私はEdenに来て、変わった。 妹のこととも向き合えるようになった、お前たちとここで出会ってな。

voice: 20067060250 初魅 だからこそ、テトラさんが居た頃の……一度は諦めてしまった、 在りし日の……いや、それ以上のEdenをテトラさんに見せてやりたい。

voice: 20067060260 初魅……そうだったんだ。 まさか、そんなこと考えていたなんて……。

voice: 20067060270 初魅 意外か? ふふっ、心外だな……これでも人からの恩を忘れたことはないぞ。

voice: 20067060280 初魅 テトラさんの手前、中々言えないことだった。 だからこそ、お前たちの前で話した時には伏せていたんだ。

voice: 20067060290 確かにね。アタシが初魅でも同じことをしたかも。 テトラさんだって余計なお世話だって言いそうだし。

voice: 20067060300 でも、アタシは今の言葉を聞いて、初魅の言う移動劇団。 やりたいって思ったよ。

voice: 20067060310 アタシだって、Edenにもテトラさんにも恩があるしね。 Edenに居たから、今のアタシがある。

voice: 20067060320 初魅 容……。

voice: 20067060330 アタシから他の皆にはそれとなく伝えとく。 きっとみんなもアタシと同じ答えだと思うから。

voice: 20067060340 初魅 ああ、ありがとう。話を聞いてやるつもりだったが、 私の方こそ、聞いてもらってばかりだったな。

voice: 20067060350 それこそ気にしないでよ、同じ劇団の仲間でしょ? 役に立てたのなら、よかったよ。