voice: 20069070010 いろは 叶羽ちゃん……。 ……確かに、僕も同じです。

voice: 20069070020 いろは 電姫に入ったからこそ、また演劇に関わることが出来た。

voice: 20069070030 いろは 銀河座で挫折して、姉さんみたいになれないって分かって……、 一回全部投げ出して……。

voice: 20069070040 いろは それでも、ずっと心のどこかで舞台に立ちたいって思っていたから。

voice: 20069070050 叶羽 ま、そんだけアタシらにとって電姫は大事な劇団ってことね。 ……こういうこと言うの、柄じゃないんだけど?

voice: 20069070060 叶羽 いろはに乗せられたわ。

voice: 20069070070 いろは あははっ、乗せちゃいましたね! 叶羽ちゃんのこと、色々聞けて良かったです!

voice: 20069070080 叶羽 まっ、だからこそアンタのおばあちゃんに、 色々言われっぱなしなのは癪ね。

voice: 20069070090 いろは 叶羽ちゃん……!? ふふっ、そうですねっ! 電姫がすごい劇団だってこと、色んな人に知ってもらいましょう!

voice: 20069070100 叶羽 そうね、電姫がくだらない小劇団じゃないってところを示す。

voice: 20069070110 叶羽 その為にも世界演劇リーグを頑張って、 いろはのおばあちゃんをぎゃふんと言わせましょう!

voice: 20069070120 いろは はいっっ!

voice: 20069070130 いろは ……っ、すぅ~。

voice: 20069070140 いろは 失礼します!

voice: 20069070150 暦といろはの祖母 あら、随分と仰々しいですね、いろはさん。 ……その様子だと、答えは出ましたか?

voice: 20069070160 いろは はい、答えは出ました。 僕は……。

voice: 20069070170 いろは 僕は……、銀河座には行きません。

voice: 20069070180 暦といろはの祖母 ……はい?

voice: 20069070190 いろは せっかく、口利きするとまで言っていただいたのに、 すみません……それでも、僕は電姫の舞台に立っていたいんです。

voice: 20069070200 暦といろはの祖母 自分が何を言っているのか、分かっていますか?

voice: 20069070210 いろは 分かってます。……確かにおばあさまからすれば、 電姫をただ小さな劇団、邪道と感じるのも仕方ないと思います。

voice: 20069070220 いろは でも、電姫は……電姫はくだらない劇団ではありません! 皆さんと頑張って、世界演劇リーグにまで届くことが出来た。

voice: 20069070230 いろは これは電姫に出会って、もう一度演劇をやろうと思えたから……。 だから、叶ったことだと思うんです。

voice: 20069070240 暦といろはの祖母 世界演劇リーグに招待されたからこそ、素晴らしい劇団である。 ……劇団電姫の場合は、些か乱暴な理屈に思えますね。

voice: 20069070250 暦といろはの祖母 貴方がたの劇団はいわば門戸を広める為に選ばれた……、 例年は居なかったはずの劇団です。

voice: 20069070260 暦といろはの祖母 振って湧いた機会……、本来は出るはずのなかった劇団なのです。 まさか他の伝統ある劇団と同じ条件で認められたとは思っていませんか?

voice: 20069070270 いろは それは……そうかもしれません。 ネットでも電姫が出ることに色んな意見が上がっていたのは知っています。

voice: 20069070280 いろは でも、初めから認められている劇団はない……違いますか?

voice: 20069070290 暦といろはの祖母 ……。

voice: 20069070300 いろは だから、電姫が『くだらない小劇団』じゃないってこと、 世界演劇リーグで証明してみせます!

voice: 20069070310 暦といろはの祖母 ……言いたいことはそれだけですか?

voice: 20069070320 いろは はいっ! ……失礼します!

voice: 20069070330 っ!

voice: 20069070340 いろは あ、暦さん……。 もしかして、聞いてました……?

voice: 20069070350 ……ごめんなさい。 襖の向こう側から少し聞こえてきて……。

voice: 20069070360 いろは いえっ! そんな、全然気にしてません! ……でも、ごめんなさい。

voice: 20069070370 え……。

voice: 20069070380 いろは 千寿家のことを考えるなら、私……おばあさまの話を聞くべきでした。 けれど、今回は譲れません。

voice: 20069070390 いろは 電姫は私にとって大事な劇団です。 その価値をおばあさまにも、証明してみせます。

voice: 20069070400 いろは 暦さんには、また迷惑をかけてしまうかもしれません……。 ごめんなさい。

voice: 20069070410 ……いろはさん。

voice: 20069070420 いろは は、はい!!

voice: 20069070430 ここではなんですから、場所を……移しませんか?

voice: 20069070440 いろは 暦さん、ここは……。

voice: 20069070450 今日は私も稽古を終えていますから、 足を踏み入れた程度では何も言われませんよ。

voice: 20069070460 いろは そう、ですかね?

voice: 20069070470 ……初めに言っておきますが、 私はこれまで貴女に迷惑をかけられたと思ったことなど一度もありませんよ。

voice: 20069070480 いろは ……けど、僕は一度何もかも投げ出して、 僕のことを、信じてくれた姉さんに全部押し付けて……。

voice: 20069070490 今まで、いろはさんはそう思っていたのですね。

voice: 20069070500 ごめんなさい、私がもっと早く話をしていれば……、 勇気を出していれば、貴女を思い悩ませることもなかったかもしれない。

voice: 20069070510 いろは そんな、姉さんが謝ることなんて……!

voice: 20069070520 いろは。

voice: 20069070530 いろは ……!?

voice: 20069070540 私が今までここまで頑張ってこられたのは貴女のおかげなのです。

voice: 20069070550 貴女を守ると言っていたのに、あんな顔をさせてしまった。 ……私はその日、誓ったのです。

voice: 20069070560 私が全てを背負い、役者として銀河座の頂点に立つことで、 ……貴女をもう二度と千寿家に振り回されないようにすると。

voice: 20069070570 いろは お姉ちゃん……。

voice: 20069070580 まぁ、それでも貴女はこの家の都合に、 また振り回されようとしてたのだけれど。

voice: 20069070590 それでも、貴女は家の名前にも負けずに、自分の大切な物を守るために、 おばあさまに言いきってみせた。

voice: 20069070600 それは、私にもできないことなのよ? いろは。

voice: 20069070610 だから、何も気にしないで……ただ、貴女の目指す物の為に、 ひたむきに走り続けて?

voice: 20069070620 大丈夫、きっとおばあさまを認めさせるほどの演技が、 貴女と貴女の仲間には出来ます。

voice: 20069070630 ずっと、貴女の舞台を追ってきた……この私が保証しますわ。

voice: 20069070640 いろは お姉ちゃん……! はいっ! 僕、頑張りますっっ!!!

voice: 20069070650 ええ、期待しているわ。いろは。

voice: 20069070660 (……気づかない間に、貴女はここまで成長していたのですね。  おばあさまの重圧すらも跳ねのけるほど、強く……)

voice: 20069070670 (……心の重荷がすっと、軽くなりましたわ。  ずっと、貴女に話したかったことを話せたからかしら?)

voice: 20069070680 (ありがとう、いろは……)

voice: 20069070690 (……私も、おばあさまにも、誰にも何も言わせない)

voice: 20069070700 (……ダイスターとして相応しい演技をしてみせる)